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仮面ライダー 龍騎

仮面ライダー 龍騎
西暦2002年。街では、人々が忽然と失踪する事件が連続発生していた。真相を追うネットニュース配信社の「OREジャーナル」に所属する見習い記者、城戸真司は失踪者の部屋を取材中、奇妙なカードデッキを発見。その力で仮面の戦士に変身してしまった真司は、鏡の中の世界に迷い込み、自分と同じような仮面の戦士がモンスターと戦う光景を目撃する。

命からがら現実世界に戻って来られた真司は、もう1人の仮面の戦士である秋山蓮と彼と行動を共にしている神崎優衣から、ミラーワールドとミラーモンスターと仮面ライダーの存在を知らされた。連続失踪事件はミラーモンスターによる捕食であり、仮面ライダーはミラーモンスターの力を使うことができる超人であった。ミラーモンスターから人々を守る決意をした真司もミラーモンスターと契約し、正式な仮面ライダー龍騎となった。

だが、仮面ライダーナイトこと蓮は、真司と共闘するどころか「龍騎を潰す」と告げて襲いかかってきた。仮面ライダーは全部で13人いるが、それぞれの目的のために、最後の1人になるまで戦わなければならない宿命にあったのだ。

真司はモンスターと戦いながらライダーバトルも止めようとするが、真司の願いとは裏腹にライダーバトルは繰り広げられていく。

仮面ライダー 龍騎【Youtube】

 
 

仮面ライダー 龍騎【スタッフ】

原作
石ノ森章太郎

仮面ライダー 龍騎【出演者】

城戸 真司
須賀貴匡
秋山 蓮
松田悟志
神崎 優衣
藤沢あやの
神崎 士郎
菊地謙三郎
神崎 沙奈子
角替和枝
由良 吾郎
弓削智久
北岡 秀一
小田井涼平
小川 恵里
つぶらまひる
仲村 創
水野純一
香川 英行
神保悟志
仮面ライダーオーディン
小山剛志
スラッシュバイザー音声
枝村みどり
ナレーション
鈴木英一郎

仮面ライダー 龍騎【エピソード】

2003/01/19
第50話 新しい命
浅倉との決着に向かうと言う秀一。止めようとした吾郎も、衰え行く体力とは裏腹に、覚悟を決めた秀一の強い決意に、静かに従う。たとえ病魔が、秀一の視力を奪いはじめていると知っても…。
一方、士郎に最後の戦いを挑まれた蓮は、しばらく横たわる真司を見つめた後、「俺にも信じるものはある…」と、きびすを返し、オーディンとの決戦に挑んでいく。
そのころ花鶏には、優衣の誕生日ケーキをひとり見つめる沙奈子の姿があった。行方不明の優衣に思いを馳せながら、「こうなること、ちょっとは分かってたっていうかさ…」と、独り言をもらす沙奈子。小さな士郎は、優衣との別れ際にこう叫んだという。「俺がいないと、優衣は20回目の誕生日に消えちゃうんだ!」。沙奈子には、なぜかその言葉が信じられた。そして、それが今、現実のものとなってしまったのだ。
ミラーワールドには、対峙するゾルダと王蛇、ナイトとオーディン。ゾルダと王蛇は互角の戦いを続けるが、ナイトはオーディンにやられ放題、手も足もでない。それでも果敢に戦いを挑むナイト。一方のゾルダと王蛇は、互いにファイナルベントを装填。一瞬の差で王蛇のキックがマグナギガを粉砕、大爆発と共にゾルダが倒れる。ピクリとも動かないゾルダを見下ろす王蛇。「北岡ぁぁ!」。絶叫がこだまする中、王蛇はミラーワールドから姿を消していく。残されたゾルダの体は、やがて粒子化を始める。変身も解け、現れた素顔は、なんと吾郎であった。「先生、また美味いもん買って帰ります…」。吾郎のまぶたが、静かに閉じられる。
当の秀一は、事務所のソファに身動きせず横たわっていた。胸の上で組み合わされた手。机には一輪の花。あれほど熱望した令子が、約束のレストランで待っているのに…。
同じころ、戦いを終え現実世界に戻った浅倉は、依然として収まらない自身の苛立ちに、不快感を募らせていた。周囲は警察に包囲されている。浅倉はひとつ笑みを浮かべると、武器を手にしたまま機動隊に向かい突進していった。一斉に構えられる銃口。そして銃声が鳴り響き…。
ミラーワールドで戦いを続けていたナイトにも、危機的状況が訪れていた。炸裂するオーディンのファイナルベント。ナイトにはもう、地力で立ち上がる力も残っていない。剣を手に迫るオーディン。だがその時、ミラーワールドに士郎の咆哮が響き渡る。と同時に、突然頭を抱えたオーディンは、みるみる粒子化し消滅してしまった。そして聞こえてくるオーディンの声。「最後のライダーはお前だ…」。ナイトの前には、強く発光するエネルギー体が現れる。「これが、新しい命…?」。
エネルギー体を手にしたナイトは、現実世界へと戻り、傷付いた体を引きずりながら恵里の病室へと向かう。手には3連のリング。やがて恵里は、指輪を手にはめ、ゆっくりと目を覚ます。だが、指輪と新しい命を運んだ蓮は、壁にもたれたまま尽き果てていた。
旧神崎邸。戻った士郎が苦悩に表情を歪めている。そこへ舞い落ちる黒い羽根。士郎が見上げると、ひび割れた鏡の向こうに優衣が姿を現わす。「また繰り返すの?最初から」。問いかける優衣。優衣に新しい命を与えたいという士郎の気持ちは変わらない。だが、優衣は優しく諭すように士郎に告げるのだ。「私はここにいるよ。お兄ちゃんの側にいる」と。優衣を見つめる士郎の目に涙が込み上げる。同時に、士郎の咆哮とともに壊れ続けていた世界が消滅。2人は、穏やかな雰囲気の中、絵を描き続ける。子どもの頃の2人の姿もある。ただ、ただ絵を描き続ける4人。窓に覆いはなく、鏡の向こうの反転した世界には、元通りの風景が広がり…。

OREジャーナル。大久保、令子、島田、めぐみが慌ただしく業務を続けている。そこへ勢い良く飛び込んでくるのは真司だ。「はよーっす!城戸真司、ただいま出社しましたぁ!」。そんな真司にすかさず、とっとと取材に行けと大久保のカミナリが飛ぶ。スクーターで街に出る真司。すれ違う高級車。後部座席には秀一が座っている。運転手は吾郎だ。さらに走る真司は、横から飛び出して来た男にハンドルを切り損ね転倒する。相手は悟だ。無感情に立ち去る悟。ぶ然とする真司に、占い師が声をかけてくる。「あんた、今日の運勢は最悪だな」。手塚だ。占いには興味を示さず、バイクを起こそうとする真司。すると横からも手が伸びてくる。浅倉である。助けられて礼を言う真司。だが、「邪魔だ」と、浅倉は反対側にバイクを倒し去っていく。笑う手塚。むくれる真司。動かなくなったバイクを押し歩くのに疲れた真司は、一軒の喫茶店に立ち寄る。ちょうど店から出てくる蓮。互いに同じ方向に避け立ち往生する2人は、僅かないがみ合いの後、ようやくすれ違っていく。店内からは沙奈子の声が響く。「いらっしゃいませ!」。沙奈子がお茶を用意するカウンターには、写真立てが一つ。そこには、幼い優衣と士郎が、仲良く微笑んでいるのだった。

2003/01/12
第49話 叶えたい願い
それぞれの思いを胸に、オーディンに挑む龍騎とナイト。だがやはり、オーディンのパワーは圧倒的に強く、両者ともに太刀打ちできない戦況が続く。その時、突如、ミラーワールドに優衣の悲鳴が響き渡る。一瞬、動きを止めるオーディン。その隙をつき、ナイトのファイナルベントが炸裂。なんと、あのオーディンが消滅する。
変身を解き、優衣のもとへと駆け付ける真司と蓮。そんな2人に、優衣は驚くべき事実を告げる。「わたし、死んじゃってたんだ・・・」。
言葉通り、優衣は子どもの頃、士郎と共に閉ざされた生活の中で、すでに命を失っていたのだ。いつの間にか現れた士郎によると、今いる優衣は、その直後に鏡の中から現れた鏡像。寂しさを紛らすために優衣と士郎が作り出した、哀しい産物なのだ。すべてを知った優衣は、「新しい命をお前にやる」という士郎の言葉を振り切るように別れを告げる。もし、もう一度、士郎と一緒に絵を描けるなら、みんなが幸せに笑っている絵を描こう・・・。そんな言葉を残し、優衣の体は消滅する。
呆然と立ち尽くすだけの真司と蓮。だが、士郎はあきらめていなかった。誕生日まであと2日。優衣を救うため、士郎はあくまでも戦いを要求する。優衣は、士郎のために戦いを止めさせようとしていたのに、もはや妹の悲痛な願いも士郎の耳には届かないのだった。
力無く旧神崎邸から出てくる真司。そこへ令子が歩み寄ってくる。「ねぇ、あなたが仮面ライダーなの?」。令子の真剣な眼差しに観念した真司は、OREジャーナルで、大久保にすべてを打ち明けるのだった。
そのころ秀一は、退院を果たし事務所に戻ってはいたものの、自分の死期が近づいていることを悟っていた。ふと吾郎が落としたカードデッキを見つめ、弱音をもらす秀一。「何か疲れたっていうか、空しいっていうか・・・」。秀一は戦いから身を引くことを真剣に考えていた。引退記念には、令子を食事に誘おうと明るく振る舞う秀一。吾郎はただ静かに、すべてを見守るかのごとく、普段通りに秀一の世話をするのだった。
一方、真司からこれまでのいきさつを聞かされた大久保は、うつむき加減の真司に、先輩らしくエールを送るのだった。たとえ答えが出なくても、出来の悪い頭で必死に考えて来た、それだけで上等。ここまでやって来たことを信じ、最後の選択肢の中には“自分”を入れることを忘れるなと。そんな大久保の言葉に、改めて自分を見つめ直す真司。その夜、遅くまで真司のベッドからは灯が消えなかった。人それぞれにある自分の中心、自分の信じるもの。他のライダーはみんなそれを持って戦っている。優衣もそれを見つけ姿を消した。俺は・・・。
同じころ、翌日に令子とのデートを控える秀一のもとに、警察から浅倉の潜伏先を知らせる電話が入る。突入は明日。抵抗著しい場合は射殺もやむなし。ライダーを辞める決意を固めた秀一には、もう関係の無いことだが・・・。
翌日。それぞれの思いを秘め、最後の一日が始まる。兄妹の絵を手にしている士郎。真司のために一世一代の記事を書いてやると、気合いたっぷりパソコンに向かう大久保。「行くわけない」と言いつつ、秀一とのデートの時間が迫り、時計を気にする令子。そして真司と蓮は、大量発生したレイドラグーンとの戦いに身を投じていく。
ところが、少し遅れてミラーワールドに現れた龍騎の様子がおかしい。よろめく龍騎を、怪訝に思いながらもナイトがカバーする。実は変身前、一人の少女を守る際、モンスターの攻撃をまともに食らった真司は、深く傷付いていたのだ。龍騎は痛みに歯を食いしばり、ナイトと共にサバイブ体へとパワーアップ。ファイナルベントを炸裂させ、戦いに決着をつけるのだが・・・。
真司のダメージは予想以上に大きかった。「やっと、ちょっとは答えらしいもんが見つかったかもしんない」。そうつぶやいた直後、真司が倒れる。駆け寄り、抱きかかえる蓮。その時はじめて、蓮は真司の傷の深さを知る。「しっかりしろ!」。叫ぶ蓮。だが、真司の息は次第に弱くなっていく。「戦いを止めたい・・・」。それがライダーの一人として、俺が叶えたい願いなんだと、消え入りそうな声で蓮に話し続ける真司。「だったら生きてその願いを叶えろ!死ぬな!」。だが・・・。蓮の腕の中で真司は、静かに息を引き取る。
そのころ秀一は、事務所で外出の準備を整えていた。令子とのデートではなく、浅倉との決着のために。
そして、突如、姿を現わした士郎は、呆然とする蓮にこう告げる。「時間がない。オーディンと決着をつけさせてやる。最後の仮面ライダーとして」。

2003/01/05
第48話 最後の3日間
旧神崎邸。「お兄ちゃん!いるんでしょ!」。飛び込んできた優衣の声が邸内に響き渡る。ライダーの戦いを止めて欲しいと、粒子化する体を押さえながら叫ぶ優衣。
誕生日までは、あと3日。
花鶏では真司が、香川の資料から何かしら策を見い出そうともがいていた。そこへ、士郎が姿を現わす。真司と蓮を浅倉のもとへと集合させた士郎は、タイムリミットは残り3日、さもなければお前たちの願いは叶わないと告げる。そこに秀一の姿は無い。脱落?まさかの思いが真司たちに駆け巡る。だが、士郎は待たない。すぐにでも決着を付けるよう3人に命ずる。応えるようにデッキを取り出す浅倉と蓮。真司も手にしたデッキを見つめている。
その時、「やめて!」と、必死の面持ちで優衣が駆け込んでくる。士郎が戦いを終わらせないなら自分が終わらせると、建物の屋上へと駆け上がっていく優衣。後を追った真司たちは、柵を乗り越え飛び下りようとする優衣を発見する。「来ないで!」。優衣の強い調子に、身動き取れない真司たち。いつの間にか現れた士郎が優衣の前へと歩み寄るが、逆に優衣は震える足を縁の方へと踏み出していく。人を傷付け犠牲にして手に入れた命などいらない・・・。優衣の言葉は士郎に衝撃を与える。「お前の言う通りにしよう」。そう言い残し、去っていく士郎。ホッと力を抜く真司たちだが、次の瞬間、目を疑うような光景が。ガラスから飛び出したガルドストームが、優衣をさらってミラーワールドへと消えていったのだ。慌ててデッキを構える真司と蓮に、ガラスの中から士郎が呼び掛ける。「優衣は俺が預かる」。消えていく士郎。蓮も、優衣にはこの方が良いだろうと屋上を出ていくのだった。
そのころ、ひとり集合に現れなかった秀一は、病院のベッドに横たわっていた。身の回りの世話をする吾郎に、見舞いの品を届ける島田とめぐみ。その帰り、島田は以前、この病院で秀一に会っていたことを思い出す。蘇る看護婦の声。「もうすぐ死ぬっていうのに・・・」
旧神崎邸。閉じ込められている優衣。自分の気持ちが伝わらないもどかしさを訴える優衣に、士郎の声だけが返ってくる。「そこにいるんだ。いてくれ!」。懇願するような士郎の口調。それに重なるように、小さいころの士郎の声が、突然、優衣の脳裏に蘇ってくる。「だめだよ、いっちゃダメだ、一人にしないで!」。あれは一体・・・?
同じころ、旧神崎邸の外には真司の姿があった。優衣が、他人の命ならいらないという答えを出したのなら、それを尊重したい、無理矢理黙らせているのは間違っていると、蓮の反対を押し切り優衣を救い出しに来たのだった。邸内へと足を踏み入れる真司。すると、壁の鏡からは、何枚もの金色の羽根が舞い落ちてくる。「優衣に構うな」。響く士郎の声。羽根に追われ、建物から飛び出してきた真司は、ひるむことなくデッキを構え、ミラーワールドへと突入していった。
そのガラス窓に駆け寄る人物がひとり。令子だ。「何、今の!」。
一方、軟禁されたままの優衣は、必死で過去の記憶をたぐっていた。~閉じ込められている小さな優衣と士郎~手にしているスケッチブック~モンスターの絵~このミラーワールドには俺と優衣しかいないんだ、そう自分を慰めてくれる士郎の声・・・。そうだ、ミラーワールドもモンスターも、全部、自分と士郎が作り出したものなのだ。立ち尽くす優衣。さらに蘇る記憶に、優衣は体の震えを止めることができない。それは・・・。
オーディンに対する龍騎Sの戦いは、劣勢が続いていた。少ない動きで四方から攻撃を仕掛けてくるオーディンに、龍騎Sは防御するのが精一杯。そこへ龍騎Sを助太刀するようにナイトSが現れる。両者同時に引き抜くファイナルベント。バイクに乗った龍騎SとナイトSが、オーディンに突っ込み・・・。

2002/12/29
第47話 戦いの決断
戦いの辛さや重さを背負い込む覚悟を決め、ナイトに対峙する龍騎。両者サバイブ体へと変化し、激しい打ち合いが始まる。熾烈を極める攻防は、龍騎S(サバイブ)の気合い激しく、遂にナイトS(サバイブ)が体勢を大きく崩す。倒れたナイトSを前に、ファイナルベントを引き抜く龍騎S。だが、カードを装填しようとするも、その手は止まってしまう。過去の記憶が龍騎Sの脳裏を駆け巡る。戦い、消えていったライダーたち、蓮と優衣の姿・・・。やがて、龍騎Sの手からカードが滑り落ちる。同時にくずおれる龍騎S。優衣のために戦うと決めたはずなのに、それでもまだ迷っている自分を責めるしかない龍騎Sの、哀しい叫びがミラーワールドにこだまする。
一方、現実世界では、車の爆発炎上で傷付いた吾郎が手当てを終え病院から出てくるところを、秀一が厳しい表情で出迎えていた。お互い無言のまま、車に乗り込む2人。長く重苦しい雰囲気を破り、ようやく秀一が口を開く。「車の仕掛け、吾郎ちゃんじゃないよね」。秀一は、吾郎が自分を助けるために危険を犯したのではないかと疑っていたのだ。「違います」。その一言を聞いてホッとする秀一。だが同時に、吾郎に後を付けさせるほど、近ごろの自分が頼り無いのだとの自覚を深め、全身から何か、今までの秀一を支えていた何かが、抜けていくような思いになるのだった。
ミラーワールドから帰還し、花鶏に戻った真司は、クリスマスの飾り付けに精を出していた。結局、蓮との決着は付かぬまま。なのに妙に明るい真司の振る舞いは、かえって優衣を心配させる。そんな2人の様子を見て、蓮は真司に忠告をする。しかし、真司の決意は変わらなかった。「難しいこと考えずにバンバン戦ってくよ、俺は」。
その言葉通り、真司は戦いを挑むため秀一を訪ねていく。折しも事務所では、吾郎の退院祝いパーティの真っ最中。迷惑そうな顔で出てきた秀一は、真司の来訪の目的が“戦い”であることを知り、一層、表情を曇らせる。真司の宗旨替えをちゃかしつつ、今は気分じゃないと、あっさり断る秀一。さらに、今日の真司は見るに耐えないと付け加えると、家の中へと戻ってしまった。残された真司は、心を見透かされ返す言葉もなく、ただ立ち尽くすのだった。
そのころ優衣は、小さいころの詳しい話を聞かせて欲しいと、沙奈子にせがんでいた。旧神崎邸の写真を見つめ、大きく息をつく沙奈子。「話したくないのにはそれなりに事情があったのよ」と、観念したように口を開いた沙奈子は、優衣に驚愕の真実を伝える。優衣も士郎も、両親に閉じ込められるようにして、この家に暮らしていた、あの事故の日まで――と。
沙奈子の言葉を胸に、再び旧神崎邸を訪れる優衣と蓮。家族で楽しく暮らしていたはずの家。家族旅行の記憶も優衣にはある。混乱する優衣の手には、思い出の海の絵が握られている。だが、蓮は邸内で1枚の絵葉書を見つけ、優衣の絵の不自然さに気付く。その絵は、まるで絵葉書を写し取ったように、全く同じアングルで描かれていた。そして絵の中に家族はいない。言葉に詰まる優衣・・・。
そのころ花鶏には、久し振りに令子が顔を見せていた。東奔西走し、集めた資料を大久保に渡す令子。中には1通の死亡診断書が含まれていた。ふと、のぞき見る沙奈子。すると次の瞬間、突然血相を変えた沙奈子は、令子たちを追い出しにかかる。「困るのよ、優衣に見られたら!」。死亡診断書は士郎の物だったのだ。
追い出された令子は、その足で秀一の事務所へと向かった。もうすぐ真相を突き止められそうだと秀一に報告する令子。そんな令子に秀一は笑顔で、記事を楽しみにしていると告げるのだった。令子は、秀一にいつもの手応えが無いことを若干気にしつつも、事務所を後にする。その直後、秀一は意識を失う。
同じころ優衣は、再び始まった龍騎とナイトの戦いを、どうにか止めさせようと必死に叫び続けていた。「お願い、やめて!!」。それでも、優衣の言葉を、そして自分の迷いを断ち切るように、剣を振り上げる龍騎。しかし・・・、龍騎にはどうしても、剣を振り下ろすことができなかった。「同じかよ、どうやっても結局俺は・・・」。立ち尽くす龍騎、立ち尽くす優衣、立ち尽くすナイト・・・。

2002/12/22
第46話 タイガは英雄
ミラーワールドで戦いを続けるゾルダとタイガ。いまだ「英雄」を語って止まないタイガに嫌気が挿したゾルダは、タイガに“絶対英雄になれない条件”を突き付け、ミラーワールドを後にする。その条件とは、英雄になろうとすること。つまり、悟は「いきなりアウトってわけ」。
残されたタイガの脳裏にこだまする浅倉とゾルダの声。英雄への青写真が微妙に狂いはじめている。その不安を追い払うかのように、タイガは周囲をクローで破壊し続けるのだった。
一方、優衣は、時折襲う粒子化の恐怖にもめげず、いつもの笑顔を保とうとしていた。そんな健気な優衣の様子に、真司は、戦うべきか否かの最終判断を迫られていく。優衣の命は守りたい。だからといって、士郎のような手段を選ばないやり方には納得がいかない。優衣の誕生日まで残された時間は少ない。一体どんな答えを出せと言うのか・・・。思いつめた真司は、ひとり花鶏を出てバイクを走らせる。
向かった先は、清明院大学401号室。扉を開けるとそこには、真司の期待通り悟の姿があった。真司は悟から、香川が解読したというミラーワールドと優衣の関係を聞き出そうとやってきたのだ。しかし、当然のことながら悟は真司に協力する気などまるでなく、「先生の資料でも見れば」と素っ気無い。しかも悟は今、その資料をストーブで燃やしているのだ。慌ててストーブの中から資料を掻き出す真司。どうにか火を消し、燃え残った資料を読みはじめた真司の顔色が変わる。一体そこには、何が書かれていたのか・・・。
真司より先に401号室を後にした悟は、蓮、秀一、そして浅倉に召集をかける。悟は香川を失い、進むべき方向を見出せずに苦しんでいた。ライダーを呼び出して、悟の中で何かが解決するのだろうか。
ところが指定の場所に着いてみると、当の悟の姿がない。しかし、悟に会うためではなく、はじめから戦うために集まった3人だ。「充分楽しめるぜ」。そんな浅倉の言葉を引き金に、3人は一斉にミラーワールドへと渡っていく。
その直後、3人の行動を見届けた悟が姿を現わす。車のボディに映し出されるライダーの戦いを見ながら、車に何やら仕掛けをする悟。最後に車体ガソリンをかけると、後を追うようにしてミラーワールドへと渡っていく。
3体のライダーに加え、モンスターも入り乱れる戦いの中、嬉々としてエネルギーを発散しまくる王蛇。いよいよ決着の時が来たと、ゾルダの前に王蛇が歩み出る。その時、突如現れたデストワイルダーが、王蛇の眼前からゾルダをさらっていく。してやったりと身構えるタイガ。ところが、ゾルダには逃げられ、代わりに王蛇のきつい一撃を受けてしまう。倒れたタイガを王蛇が見下ろす。そこへ今度はゾルダが横やりを入れてくる。王蛇は、ベノスネイカーにゾルダの相手をさせ、自分はまたしても逃げようとするタイガを捕らえる。止めを刺そうと構える王蛇。その時、ゾルダが王蛇の方へ大きくジャンプ、それを狙ったベノスネイカーの猛毒が王蛇の顔面にかかってしまう。「うおぉ!」。顔を押さえて叫ぶ王蛇。タイガはその隙をつきミラーワールドから脱出する。
現実世界に戻った浅倉は、痛みに苦しみながらも、鉄パイプを振り回し周囲に怒りをぶつけている。そして秀一の姿を見つけるや、一際大きく鉄パイプを振り上げる浅倉。そこへ素早く吾郎が現れ、秀一を救出。車のキーに触れた浅倉は、悟の罠にはまり、爆発炎上する車に飲み込まれていくのだった。
そのころ、ミラーワールドに残り戦いを続けていたナイトの元に、龍騎が現れる。「答えを出した」とナイトに告げる龍騎。そう、真司は戦うことを選んだのだった。
同じころ、戦いでは傷付いたものの、車に仕掛けた罠に自信を持っていた悟は、うっすらと笑みを浮かべ街を徘徊していた。一人ぶつぶつと香川への問いかけを続ける悟。その目の前を子どもを抱いた父親が通り過ぎる。愛息を抱く香川と姿をだぶらせ、「先生・・・」と後を追う悟。その時、一方からトラックが突っ込んでくる。体が硬直して動けなくなる父親。悟はぼんやりとそれを見ているが、なぜかとっさに反応した体は父親を突き飛ばしていた。そして――!
路上に倒れ込た悟を囲む大勢の人。助けられた父親の悲痛な叫び。次第に薄れていく意識の中で、悟は香川への問いかけを続けていた。「先生、次は僕、誰を・・・」。翌日の新聞の見出しには、悟が夢にまで見た文字が踊る。“親子を救った英雄”と。

2002/12/15
第45話 20歳の誕生日
カフェ花鶏に大久保がパソコンを抱えやってくる。怪物スクープでしくじったOREジャーナルは、真司の知らぬ間に差し押えに合っていたのだ。沙奈子との衝突をものともせず、大久保は花鶏をオフィスに業務を再開。その時、部外者然としていた蓮の携帯に、外出中の優衣から連絡が入る。「お願い・・・迎えに来て!」。またしても優衣に異変が!?ただならぬ事態を察知した蓮と真司が、店を飛び出していく。
人目を避けるようにして迎えを待つ優衣。その体は、以前とは比較にならないほど激しく粒子化を続けている。「何なのこれ!?」。得体の知れない恐怖に怯える優衣。その時、優衣を映すガラスの中に一人の少女が現れる。突如、脳裏にフラッシュバックする幼いころの記憶。~絵を描く優衣と士郎、旧神崎邸の事故、飛び散るガラス・・・~。思わず立ちすくむ優衣を少女が見つめ返し、そして告げる。「消えちゃうよ。20回目のお誕生日がきたら消えちゃうよ・・・」。轟く優衣の悲鳴。聞き付けた真司と蓮が、今にも倒れそうな優衣を支える。しかし、体の粒子化は止まらない。「止まれ!止まれって!!」。訳も分からず、ただ叫ぶしかない真司と、思わず優衣の腕を掴む蓮。すると、ほどなく粒子化がストップする。気絶した優衣を、いくぶんホッとした表情で見つめる2人。
そのころ、大学からも自宅からも姿を消していた悟は、浅倉へと近付いていた。警察に追い込まれる浅倉を、どういう訳か救い出す悟。「何のつもりだ?」と聞き返す浅倉に、悟はいかにも悟らしく答える。「ちょっと君で試したいかなと思って」。インペラーを倒した今、自分は以前よりも強くなっているはずだ、改めて王蛇に戦闘を挑む、と言うのだ。そんな悟を見返す浅倉は、何食わぬ顔で、しばしの休息を得るため眠りにつくのだった。
一向に眠りから覚めない浅倉。しびれを切らした悟は、生身のまま浅倉に襲いかかろうとする。その時、いきなり浅倉が口を開く。「インペラーをやったのは俺だぜ」。そんなはずはないと抵抗する悟。だが、インペラーの最期を自分は見ていない。まさか・・・、英雄へのシナリオが崩れていく・・・。引きつる悟の顔。
一方、 真司と蓮が付き添う中、ようやく意識を取り戻した優衣は、倒れる直前の出来事を2人に告げはじめる。もうすぐ、20歳の誕生日を迎えるとともに自分は消えるのだと。驚く2人。優衣はさらに続ける。数少ない幼いころの記憶、その大半が、家に閉じこもり兄と絵を描いていたこと、それはモンスターの絵であったこと・・・。モンスター、ミラーワールド、ライダーの戦い、このすべてが自分に関係しているはずだと言い切る優衣。青ざめた優衣を見つめ、真司と蓮は、絶対に阻止しようと決意を固めるのだった。そこに、響き始めるモンスターの接近音。2人は優衣を残し、ミラーワールドへと渡っていく。
同じころ、秀一もモンスターの接近音を聞き付け、ミラーワールドへと突入していた。複数のモンスターに「面倒臭いな」と、惜しみなくエンドオブワールドを発動させるゾルダ。大爆発がモンスターたちを飲み込んでいく。が、次の瞬間、ゾルダに襲いかかる影一つ。タイガだ。英雄になるためにはインペラーを倒したのは自分でなければならないと、闇雲にクローを振り回すタイガ。ゾルダは、浅倉にしても悟にしても、この戦いに勝ち残った者は最強かも知れないが最悪な気がすると、半ばうんざりした気持ちでタイガの攻撃をかわしていくのだった。
モンスターとの戦いを終え、現実世界に帰還する真司と蓮。だが、そこに優衣の姿はない。再び粒子化が始まった優衣は、恐怖に逃げ出していたのだ。足下をふらつかせ転倒する優衣。そこに大型トラックが迫る。「優衣ちゃん!」。その瞬間、優衣の前にオーディンが現れる。手をかざすと同時に、弾き飛ばされるトラック。愕然と見守る真司たちの前で、今度は士郎が優衣の傍らに姿を現す。そっと優衣の腕を掴む士郎。粒子の乱れがスッと止まる。一体、ライダーの戦いと優衣の運命にはどんな関係が潜んでいるのか、優衣を助けるための方法とは・・・。険しい表情で立ち尽くす真司と蓮であった。

2002/12/08
第44話 ガラスの幸福

一斉に襲いかかるモンスターたち。士郎が睨み返すと、一部のモンスターたちの動きがピタっと止む。やがて、さらに士郎を襲おうとする者と守ろうとする者に別れ、モンスター同士の戦いが始まる。その傍らで、突如、意識を失い倒れる優衣。駆け寄った士郎は優衣を抱きかかえ、安全な場所へと移し姿を消す。ミラーワールドを捜索中の龍騎がそれを発見。ようやく優衣は現実世界へと戻る。しかし、真司の呼び掛けに応え目を覚ました優衣は、ミラーワールドで起こった事も、優衣自身がとった奇怪な行動についても、まるで覚えていないのだった。
一方、父親の訃報を知った満は、悟を部屋に残し、ひとり出かけていく。向かった先は、満の父が経営していたという大会社の会議室。訳あって勘当状態にあった満だが、父は遺言で満を跡継ぎに指名していたのだった。突然の事態に戸惑う満。だが、“いい暮らし”を最大の目標に掲げていた満にとって、降って湧いたこの大チャンス。役員を味方にすっかりその気になった満は、意気揚々と引き上げてくる。その時、鏡の中に一瞬、ギガゼールの影が揺らめく。「そうか、忘れてた」。願いを叶えてしまった満にとって、今や、ライダーであることは、忘れてしまうほどに無意味なものでしかなかったのだ。
スーツに身を包み、運転手付きの高級車でやってくる満。一夜にして、華麗に転身を遂げた満は、以前とは反対に、駐車場の係員にものを言い付け、金を渡し、ご満悦の表情だ。その時、そんな満の前に士郎が姿を現す。ライダーである以上、戦いを続けろと言う士郎。だが満はあっさり「これ、返すわ」と、カードデッキを差し出すのだった。ライダーでいる必要が無くなったと言う満。だが士郎は受け取らない。一度ライダーになった者は最後までライダーであり続けるのが掟だと。「そんなのは俺の自由だろ!」と、デッキを地面に叩き付ける満。その瞬間、周囲のガラスにモンスターたちの影が不気味にうごめく。慌ててデッキを拾い上げる満の耳に、士郎の声が響く。「戦え!そして生き残れ!そうすればお前はライダーを辞めることができる」・・・。
カフェ花鶏。一時は、閉店を宣言した沙奈子だったが、優衣たちの協力でにぎわいを取り戻していた。そこへやってくるスーツ姿の満。満は札束がぎっしり詰まったジュラルミンケースを開き、この金で真司と蓮を雇いたいと言う。金で仲間が買えると思ったら大間違いだと、ものすごい剣幕で満を追い返す真司。だが、蓮はふと「幾らあったと思う?」と、いささか大金に興味を抱いたのか、複雑な面持ちで立ち去る満を見送るのだった。
大金にそそられたのは蓮だけではない。続いて満が訪ねた秀一などは、「ビジネスですから」と、即、満の申し出を承諾。首尾よく大金を前金として受け取ってしまう。もちろん、秀一には満に雇われる気など毛頭ない。満が去った後、契約書の作成には時間がかかるんだ・・・と、うそぶく秀一。
一方の満も、全面的に秀一を信用した訳ではなかった。「やっぱり俺にはあいつしかいないのかな~」と、アパートに残した悟の様子を見に行く満。早く元気になれと色々面倒を見る満に、悟は次第に心を開きはじめるのだった。
そんなある日、満に結婚話が持ち上がる。政略的な意図があるには違いなかったが、満も、相手の百合絵も、お互いに好意を抱いていた。2人並んで歩く満と百合絵。その時、窓ガラスから現れたギガゼールが、突如、百合絵に襲いかかる。百合絵をかばい、すぐさまモンスターを追う満。腹を空かせたモンスターたち。「分かってるよ」と、ミラーワールドに渡ったインペラーは、獲物を探しはじめる。そこに、聞こえてくる戦いの音。マガゼールと龍騎が対峙しているのだ。夢が叶い、守るべき者もいる今、負ける訳にはいかないのだと、迷わず龍騎に突進するインペラー。後から現れたタイガの助太刀もあり、インペラーは一気に勝負をかける。だがその時、「ねぇ」という声に振り向いたインペラーに、タイガのファイナルベントが炸裂。「君は大事な人だから、君を倒せば僕はもっと強くなれるかもしれない」。もはや理解不能の言葉を並べる悟。割って入った龍騎になんとか助けられるものの、インペラーのダメージは大きく、よろよろと逃走しはじめる。だがその道のりは、長くは続かなかった。眼前に王蛇が現れたのだ。凍り付くインペラー。放たれた王蛇のファイナルベントに、インペラーはなす術なく打ち砕かれる。
人間の姿に戻った満が、ガラスの中から倒れ込むようにして現実世界を覗いている。そこには、満を待って佇む百合絵の姿が。すでに蒸発をはじめている満の体。「出してくれ!」と、渾身の力でガラスを叩く満。だが、誰も気付く者はいない。体の蒸発に比例するように、細っていく満の声。「おれは、幸せになりたかっただけ・・・」・・・。

2002/12/01
第43話 英雄は戦う
ミラーワールドで優衣の姿を見失い、慌てて帰還する真司。だが花鶏にもどこにも優衣の姿はない。事の一部始終を聞いた蓮は、優衣はまだミラーワールドにいると推察し捜索を開始する。
一方、香川という契約者を失った満は、新たな雇い主を求め奔走。真司と蓮はもちろん、初めから誰の力も必要としていない悟、満のご都合主義を一瞬で見抜いた秀一とは、取りつく島もなく交渉失敗。残るライダーは浅倉のみ。満は、秀一に無理矢理書かせた紹介状を持って、浅倉に会いに行くのだが・・・
そのころ浅倉は、第一の標的・悟を誘い、ミラーワールドで戦いを繰り広げていた。香川という制御機能を失い、ただ“英雄”を目指しまっしぐらに戦うタイガ。だが、餓えた王蛇の攻撃は鋭く、次第にタイガは追い詰められていく。駆け付けたインペラーが見守る中、タイガはついに王蛇に背を向け遁走。現実世界に戻ってもなお、浅倉は悟の姿を追うのだが、結局見失ってしまう。やりどころのない苛立ちを押さえ切れない浅倉。その前に満が姿を現す。「いや~、お強い!凄いな~」。突然の来訪者を怪訝そうに見返す浅倉。満は一切構わず、いつものように名刺を差し出し、続いて秀一からの紹介状を手渡すと、なんとか浅倉に取り入ろうとおべっかを並べはじめる。だが、開いた紹介状には「まぬけ」と一言。もとより満に何の興味もない浅倉は、悟への苛立ちを満へと向ける。「ご、ごめんなさ~い!」。逃げるより他ない満であった。
翌日、清明院大学のキャンパスに秀一が姿を見せる。目的は悟とのバトル。令子襲撃の一件を恨んでやってきたと思い込む悟は、そんな秀一の行動がくだらなく思えて仕方ない。だが秀一にしてみれば、英雄になろうなどという悟の考えはまるで夢物語。実際、ミラーワールドに渡った両者の戦いは、ゾルダの優勢が続き、ついには倒れたタイガを狙いギガランチャーが構えられる。「や、やめて・・・!」。窮地に追い込まれ、命乞いをはじめるタイガ。英雄がきいて呆れるというゾルダの冷笑。その時、誰かの体当たりを受けゾルダがよろめく。王蛇だ。前回の続きと、再び逃げようとするタイガを羽交い締めにする王蛇。そこへ容赦なく、ゾルダのエンドオブワールドが炸裂する。「ふたり仲良くあの世に行きなよ」!
帰還する悟、秀一、浅倉。よたよたと荒い息遣いで逃げ出す悟を、もはや追う者はいない。「しょせん奴は小物だ」。なんとか逃げ失せ倒れ込む悟の意識は、次第に遠のいていく・・・。
目を覚ました悟の視界には、見なれない部屋の景色が広がっている。古いアパート、散らかった室内。そして「安心していいよ」という声。部屋の主は、なんと満だ。悟には自分が必要なんだと言い聞かせる満。もちろん満の心に、見返りの期待はあるのだが。その時、満の携帯が鳴る。少しの沈黙の後、電話を切る満。「どうかしたの?」。初めて口を開いた悟の言葉に、満が答える。「親父が死んだってさ」・・・。
一方、依然ミラーワールドに姿を消したままの優衣。周囲には、モンスターたちがうごめいている。その元に、士郎がやってくる。「ここはお前がいるべき場所ではない」と、優衣に告げる士郎。だが優衣にはその言葉が届いていないのか、キッと士郎を睨み返すと、それに呼応するかのように、何体ものモンスターたちが士郎に襲いかかり・・・!

2002/11/24
第42話 401号室
真司と香川たちの間を行ったり来たりする満。真司には「正義のために戦いたい」と言っておきながら、香川たちには優衣の命を狙っていることを「面白そう」と言ってのける満の真意は、自分にとってより良い条件を引き出すこと。そして遂に満は真司と、花鶏での飲食フリーを条件に契約を結ぶのだが・・・。
そのころ、浅倉の元には士郎が姿を現していた。香川たちの居所を聞き、さっそく401号室に乗り込む浅倉。同じころ秀一は、病気のせいばかりとは言えない最近の自分の弱さを自覚しつつも、「やる時はやらなきゃな」と、タイガとの戦いにケリをつけるため401号室に向かっていた。また、真司が満と手を組んだと知った蓮は、真司の勝手な行動を責め、「俺は俺のやり方で優衣を守る!」と花鶏を飛び出していく。向かった先は、やはり401号室。香川たちにもう一度直談判しようと言うのだ。後を追った真司を含め、4人は期せずして401号室で顔を合わせることに。
意外な面子の集合に戸惑う真司。そのうえ、香川と悟の姿はなく、実験室はすでに閉じられていた。こうなりゃ誰でもいいと、相変わらずの態度で3人を挑発してくる浅倉。そんな浅倉を、最近の自分の弱さと比較し一種の羨望のまなざしで見つめていた秀一が、呆れるだけの真司に厳しい問いを投げかけてくる。「お前、浅倉に他に何を求めようっていうんだ?」。さらに、ミラーワールドを閉じようとしている香川たちと、ライダー同士の戦いを止めさせようとしている真司の違いは何だと聞かれ、思わず口籠る真司。「あんなひどい連中とは違う」とは言えても、明確な答えを出せずにうろたえる真司を、秀一がさらにからかう。城戸真司はひどいやつ、城戸真司はバカなやつ・・・。蓮はおろか、いつの間にか浅倉までが秀一のおふざけに参加し、完全否定されてしまう真司。
そのころ香川は、悟を連れ、とあるレストランにいた。テーブルには香川の妻子もいる。優しく微笑む妻。似顔絵をプレゼントする息子。香川は、悟に欠落している人として大事なことを学んでほしいと願っていた。だが・・・。
401号室からの帰り道、腹の虫がおさまりきらない真司の前に、満が姿を現す。たまらず胸の内を明かす真司に、満は笑顔で、真司は優しくて人がいいだけだと慰めの言葉をかける。「だよな~」。救われる真司。ところが、ふと見ると、いつの間にか満の姿が消えている。そして響き出すモンスターの接近音。慌ててバイクを発進させた真司は、ミラーワールドに引きずり込まれる優衣を発見する。すぐに変身し、救出に向かう真司。するとそこには、意外にも優衣に武器を振り上げるインペラーの姿が。満は真司を裏切り、より良い条件を提示した香川たちと“ビジネス”を成立させていたのだ。
怒り心頭の龍騎。だが、タイガとオルタナティブ・ゼロも現れ、優衣を守ることすらままならない。それを見るや、インペラーとゼロはアドベントカードを装填し、優衣を襲わせるため契約モンスターを召還する。悲鳴を上げる優衣。が、優衣を前にして、なぜかモンスターの動きがピタっと止まる。恐怖を超え、厳しい表情の優衣。その指がインペラーたちをさすと、モンスターたちはまるで優衣の命令に従うように、主人であるゼロとインペラーに襲いかかっていった。
「化け物め!」。モンスターの攻撃をかわし優衣を襲撃するゼロ。次の瞬間、何が起こっているのか理解不能な龍騎の前で、さらなる不可解な出来事が起こる。タイガがゼロに切り掛かったのだ。膝から崩れ落ちるゼロ。「なぜ・・・」と問うゼロに、タイガは感情もなく答える。「ライダーの戦いに勝ち残るのが真の英雄かなって」。炸裂するクリスタルブレイク。ゼロのカードデッキは粉々にくだける。
香川の身体を抱き、現実世界に戻る悟。その顔には、涙と微笑みが同居している。「先生は僕にとって一番大事な人でした。だから、犠牲になってもらわないと、僕が英雄になるために」・・・。
一方、ミラーワールドでは、依然、不気味な雰囲気を漂わせ、優衣が佇んでいた。一体、優衣に何が起こったのか!?

2002/11/17
第41話 インペラー
時間切れで現実世界に戻った香川は、やや慌てた様子で電話をかけはじめる。家族の安否を確認し、ホッとする香川。それを冷ややかに悟が見つめている。「やっぱり家族が大事なんですね」。相変わらず人命を軽んじる悟の英雄思想を、諭す香川。だが、その場に居合わせた蓮は、どんな考えにせよ家族を犠牲にしようとした香川の行動は非人間的だと強く非難する。香川は返す言葉もないのか、無言のまま悟に促されその場を後にするのだった。
そのころ、秀一の事務所には浅倉が乗り込んできていた。さっそくのお出ましも、予想通りと落ち着いて対応する秀一。だが、意外にも浅倉の要求は東條の所在だった。真司に聞けば分かるんじゃないかとの情報を得て、事務所を後にする浅倉。秀一は、「戦いは少数精鋭でやりたい」と、浅倉が他のライダーを倒してくれることに微かな期待を寄せるのだった。
「どうだ真司、驚いたか!」。OREジャーナルでは、大久保がモンスターを捉えた写真を、真司に自慢げに見せている。だが、意気上がる大久保に反し、真司は無感動。その様子を大久保が訝るところへ、突然の来訪者が現れる。「あ、浅倉威!」。パニックに陥るOREジャーナル。その隙に真司を連れ出した浅倉は、さっそく東條の居場所を尋ねるのだが、「知っててもお前には教えない」と、真司はそれを拒否。「奴は俺の獲物だ」と迫る浅倉との間に緊張が走る。そこへ必死の出で立ちで大久保たちが登場。真司の無事を確認し、一気に緊張がほぐれる中、浅倉はいつの間にか姿を消していた。
また、そのころ令子は、同じ写真を持って秀一の事務所を訪れていた。ガラスの中の謎の生物、拘置所の録画テープから見つけた神崎士郎の映像、そして一連の失踪事件、すべてにガラスや鏡のようなものが共通して関連していることを説き、秀一が何かを知っているはずだと令子は迫る。だが、秀一は相変わらずのペースで令子の質問をはぐらかしていく。いい加減しびれを切らした令子は、「二度と来ないから」と秀一に引導を渡し退室。慌てて後を追った秀一は、なぜか令子に付き合わされ、清明院大学に向かうことになる。
401号室。ドアの前で香川と悟が令子に応対する。士郎の実験について、また、今ここで行われている研究内容について質問する令子。だが、どちらも知らない、教えられないで、全くらちが開かない。何の収穫も得られず、追い返されるように引き上げる令子たち。腑に落ちない表情の令子を秀一は慰めようとする。その時、突然、背後のガラスからデストワイルダーが令子に襲いかかってくる。間一髪、攻撃を阻止した秀一は、飛ばされたはずみで意識を失った令子を気遣いながらも、変身しミラーワールドへ渡っていく。
対峙するゾルダとタイガ。英雄論をかざし令子の襲撃も正当化するタイガに、ゾルダの怒りは爆発。迷わずファイナルベントを装填しタイガに照準を合わせる。その時、タイガがフリーズベントを発動。トリガーを引いてもマグナギガは沈黙したままだ。「なに?」。ゾルダが動揺する隙に、逆にファイナルベントを装填したタイガは、続いてクリスタルブレイクを発動。現れたデストワイルダーに大きなダメージを与えられ、ゾルダは窮地に陥る。そこへ、偶然、両者の戦いを目に止めたナイトが飛び込んでくる。タイガを吹き飛ばすナイト。さらに迫撃を試みるナイトだが、地面に伏したゾルダに気付き足を止める。その隙に退散するタイガ。ナイトもゾルダの身を起こし、ミラーワールドから脱出する。
その後、悟が去り、再び真司と蓮が手伝う花鶏に、一人の珍客が訪ねてくる。佐野満。彼は、注文を取りに来た真司に、いきなり『仮面ライダーインペラー 佐野満』と書かれた名刺を差し出す。「よろしくお願いします、先輩!」と、明るく挨拶する満。さらに「強い!、かっこいい、凄い!」と持ち上げられ、真司は悪い気がしない。だが、冷静な蓮が訪問の理由を訪ねると、意外な答えがかえってきた。仲間になるから契約金をくれと言うのだ。呆れた提案に満を追い出す蓮。しかし、懲りない満は、その足で401号室へと向かう。同じく「強い!知的!憧れる!」と香川たちの機嫌を取り、条件を提示する満。その時、折しもモンスターの接近音が響きはじめる。「丁度いいや」と、自分の腕を見せるため、満はインペラーへと変身しミラーワールドへと渡っていく。
すでにモンスターと龍騎サバイブが死闘を繰り広げる戦場に、インペラーが姿を現す。「こいつは俺に任せてよ、先輩!」。インペラーは言葉に違わず、華麗な技でモンスターを見事に打ち砕く。そして、やっぱり自分はお買得だと繰り返すインペラー。果たして、彼を仲間に加えるのは・・・

2002/11/10
第40話 兄と妹の記憶
優衣を襲うとするサイコローグを追い払うガルドストーム。モンスターたちが走り去ると、優衣の前には士郎が現れる。これまでと変わらず「お前は何も心配するな」とだけ言い残し姿を消す士郎。
一方、倒れたまま人間の体に戻ってしまった真司には、最大の危機が迫っていた。「ごめんね、城戸君」。今まさに止めを刺そうと振りかぶるタイガ。ところがその手を止める者が現れた。「君は命をムダに奪いすぎます」と、タイガを諭すのはオルタナティブ・ゼロだ。そのまま病院に収容された真司は、奇跡的に一命を取り止める。
優衣と蓮が見守る中、意識を取り戻す真司。だんだんと状況を把握しはじめた真司は、東條が危険なライダーで優衣を狙っていると忠告する。仲間の命をも平然と奪う東條に怒りが込み上げてくる真司。だが、東條にとってはそれもまた正義。ライダーはみんな自分の正しいと思うことをやっているだけなんだと改めて痛感させられた真司は、「俺なんかが割り込む必要無いんだ」と力を落とし、再び目を閉じてしまう。
同じ日、森本弁護士に所持品を持参させようと企む浅倉は、接見の機会を得ていた。ところが、接見室で待っていたのは、食あたりを起こした森本の代理、秀一。「吾郎ちゃんの料理は完璧のはずなんだけど」。したり顔の秀一は、一緒に裁判で有罪を勝ち取ろうと言い残し、接見室を出ていく。またそのころOREジャーナルでは、島田が偶然写し取ったギガゼールの画像を巡ってひと騒動起きていた。どう見てもガラスの中に存在する不気味な生物。大久保は専門科に分析を依頼することに決める。
カフェ花鶏。見舞いから戻った優衣が、ひとり思い出のスケッチブックを見つめている。蘇ってくる自らの手で描き出したモンスターの絵。だが、それ以外の記憶は曖昧でハッキリと思い出せない。兄・士郎を思い、しばらく考えに耽る優衣。
その後、再び病院に真司を見舞った優衣は、導き出した自分なりの答えを真司に告げる。みんなのために戦いを止めるのではなく、士郎のために止めようと思うと。「お兄ちゃん、ちっとも幸せそうじゃないから・・・」。真司は自分の道を迷いながらも、優衣の正直な気持ちを受け入れる。
その時、モンスターの接近音が響きはじめる。それぞれの場所で聞き止める香川、蓮、真司。香川の前には士郎が現れる。「お前が英雄になるチャンスを与えてやる」という士郎。その意味を計りかねる香川に士郎が続ける。「お前の家族にモンスターをつけておいた」。「!」。香川の選択肢は2つ。オルタナティブのカードを士郎に渡しすべてを破棄するか、このままミラーワールドの破壊を目指すか。震える手でカードデッキを握りしめる香川。そこへ蓮と悟が駆け付ける。そんな脅しは先生には通用しないと士郎に告げる悟。家族の命さえ“英雄”にとっては一つの犠牲に過ぎないのだと。「簡単に言うな!」。悟の胸ぐらをつかみ上げる蓮。冷たく見返す悟。そんな2人に士郎は「戦って答えを出せばいい」とけしかける。さっそく変身する悟。蓮も仕方なく変身しミラーワールドへ渡っていく。
無言のまま取り残された香川に、再度、士郎が問いかける。「お前の答えを出せ」。追い詰められる香川。だが彼は、最初から答えは決まって入るとデッキを構えると、オルタナティブ・ゼロに変身。士郎に改めて宣戦布告しミラーワールドへと消えていく。
そのころ、関東拘置所では大事件がぼっ発していた。秀一の策略をくぐり抜け浅倉に接近した森本が、浅倉に火を点けられたのだ。駆け付ける秀一。担架で運び出される森本。独房には拘束されたままの浅倉。一体どうやって?急いで秀一がマスクを外すと、下からは森本の顔が現れる。「しまった!」。
鳴り響くサイレン。こだまする悲鳴。そして走る浅倉の前には、士郎が現れる。「お前も行って戦え」と、王蛇のデッキを投げ渡す士郎。浅倉はそれを受け取ると、ナイトたちが剣を交える戦いの場へと向かっていく。
ナイトとゼロ、王蛇とタイガ、モンスターまで交えた戦場に、王蛇を追ってゾルダも姿を現す。そして驚いたことに龍騎も。真司はいまだに答えを見出せずにいたが、黙って見ていることはできないと、香川の家族についていたモンスターを払い、駆け付けたのだった。6者入り乱れての戦い。粒子が乱れはじめているにも関わらず、戦いは続いていく。
現実世界では、写真の分析結果がOREジャーナルに報告されていた。結果は、何かの写り込みではなく、正真正銘の本物。彼らはついに、ガラスの中に存在する異種に辿り着いてしまったのだ。
そのころ、誰も気がつかない街の一角で、何体ものモンスターを引き連れ、ガラスの中を移動する一行があった。その中心には、仮面ライダーインペラーが・・・。

2002/10/27
第39話 危険のサイン
「担当は森本弁護士です」。看守に言われ、呆気なく浅倉との面会を断られる秀一と令子。浅倉にはすでに、別の弁護士が決まっていたのだ。拘束される浅倉を見て、人権侵害を訴える森本。浅倉は光明を見い出したのか、薄く笑いながら森本に上手く取り入っていく。
一方、ミラーワールドの仕組みに大きく優衣が絡んでいると知った真司と蓮は、それぞれ旧神崎邸と香川の研究室へと足を運ぶ。
401号室。鏡の前にはデッキを持った香川がたたずんでいる。鏡の中にはモンスター・サイコローグが姿を現していたが、突然の入室者に奥へと消えていく。入ってきたのは蓮だ。優衣に手を出すなと言う蓮に、香川はため息を交え、蓮のように恋人のためだけにライダーになった者には、自分たちの英雄的行為を到底理解できないだろうと答える。考えを変えない香川に、蓮は迷わずカードデッキを構え戦いを挑む。「犠牲はなるべく少なくしたいんですが・・・」とためらいつつも、仕方なく蓮の挑戦を受けようとする香川。その時、勢いよく開いたドアから一人の少年が駆け入ってくる。「お父さん!」と嬉しそうに香川に飛びつく息子・裕太。ドアの向こうには妻の姿もある。香川に家族の存在を知った蓮は、激しい戸惑いを感じる。なぜ暖かな家庭を持つ人間が、人の命を狙えるのか。しかし香川は、多くの人を守るため、士郎の間違った計画を止めるためには、自分たちが英雄になるしかないと譲らず、蓮をミラーワールドへと誘うのだった。
同じころ、悟と一緒に旧神崎邸への道を歩いていた真司は、ばったり令子と遭遇する。なぜこんな所にいるのか、お互いに疑問を抱く2人。その時、急にモンスターの接近音が聞こえはじめる。「城戸君、あなた最近・・・」問いかける令子の言葉を遮り走り出す真司と悟。ガラスの中にはオメガゼールとマガゼールの姿が。同時に変身した真司と悟は、それぞれ龍騎、タイガとなりミラーワールドへと渡っていく。
オルタナティブ・ゼロと剣を構えるナイト。モンスターに対峙する龍騎とタイガ。それぞれの戦いの火ぶたが切って落とされる。オメガゼール、マガゼールの素早い動きに翻弄されながらも、同パターンの攻撃に次第に慣れていく龍騎とタイガ。一方、一度目にしたものは全て覚えてしまう特殊な頭脳の香川(オルタナティブ・ゼロ)は、ナイトの攻撃パターンをことごとく記憶し、全てを弾き返していく。焦るナイトにゼロはさらなる衝撃の告白をする。「神崎優衣のことは、諦めた方がいいですよ。もう終わりです」。香川は優衣のもとにサイコローグを遣わしていたのだ。再びミラーワールドへと引きずり込まれる優衣。ナイトはサバイブ体となりダークトルネードでゼロの視界をくらますと、優衣の救出へと向かうのだが・・・。
方や龍騎たちの戦いは、両者協力の末、無事モンスターの退治を終える。ところが、龍騎がホッとしたのもつかの間、突然タイガの斧が深く龍騎に叩き込まれる。驚きよろめく龍騎。「お前、なんで・・・」。辛うじて立っている龍騎に、タイガの攻撃は容赦なく続く。「仮面ライダーは英雄でないと」。悟から見れば真司も仲村と一緒、一つを犠牲にする勇気を持たない人間、つまりは仮面ライダーに相応しくない存在なのだ。仲村のために涙を流す悟の姿を思い浮かべる真司。「城戸君のためにも泣くかも」。そう言いつつ、なおも攻撃の手を緩めないタイガ。「お前、全然わかんねぇよ・・・」。ついに龍騎の意識が途切れる。
ミラーワールドの別の場所では、引きずり込まれた優衣の意識が次第にはっきりしてくる。目の前で繰り広げられるモンスター同士の戦い。思い出される旧神崎邸での事故、舞い落ちるスケッチブック、そこに描かれたモンスターの絵・・・。
そのころ現実世界では、森本が看守の忠告に従わず、浅倉の私物を接見室へと持ち込んでいた。したり顔で独房を出る浅倉。その耳には、モンスターの接近音が響き始めていた。

2002/10/20
第38話 狙われた優衣
花鶏の新しいバイトに採用される悟。偶然とはいえ何かの縁だと、真司はミラーワールドの閉じ方を悟に迫る。だが、悟の態度は相変わらず。仮面ライダータイガが誰であるかに関しても、「そのうち分かるんじゃないかな」と素っ気ない。
そんな悟は、花鶏で働く間、その視線を常に優衣に注いでいた。それに気付いた真司は、なにか得体の知れない不自然さを悟に感じるのだった。
翌日、久々にOREジャーナルに出勤した真司だが、頭の中は悟の一件で釈然としないまま。秀一から入った令子への電話にも無反応だ。秀一は令子との約束通り、浅倉との面会を漕ぎ着けたと報告。そんな大事にも上の空の真司は、突然、あることを思い付くと社を飛び出していってしまった。
「あいつが優衣ちゃんを狙ったライダーだって可能性だってあるんじゃないか」。真司は、悟が花鶏にやってきたのは単なる偶然ではなく、優衣に近づくためだったのではと疑いはじめたのだ。実際、恵里の見舞いに出掛けた優衣の後には、尾行する悟の姿があった。
歩く優衣。響き出すモンスターの接近音。「!?」と立ち止まった優衣の近くのガラスには、オルタナティブが姿を現す。駆け付けた真司は優衣を逃がすと、意を決してミラーワールドへ。
オルタナティブの前に下り立った龍騎が聞く。「お前、東條悟だろ」。オルタナティブはその問いには答えず、無言のまま剣を振り下ろしてくる。防御から攻撃へ転じようとする龍騎。だが、すでに粒子が乱れはじめたオルタナティブは、大きなジャンプとともにミラーワールドから姿を消していくのだった。
現実世界に戻った真司は、周囲に悟の姿を探す。そして、ガラスの前に立つ悟を見つけた真司は、なぜ優衣を狙うのか厳しく詰め寄る。すると悟は他愛もないことのように、「ライダー同士の戦いをとめるため、かな」と答える。悟によれば、優衣がいなくなればミラーワールドでの戦いがすべて無効となり、人々がモンスターに狙われることも無くなるという。そのためなら優衣ひとりの命など「小さな犠牲だよね」と、簡単に言ってのける悟。あまりに辛い真実を突き付けられた真司は、ただその場に立ち尽くすのだった。
その夜、花鶏のカウンターには、ひとり優衣と士郎の写真を見つめる真司がいた。蘇る悟の声。「1つを犠牲にする勇気だよ」・・・ 。その時、真司の携帯に病院にいる優衣から連絡が入る。恵里の病状が再び悪化したのだ。いつまた深い眠りに落ちてしまうかも分からない恵里。それを知りながら、蓮は戦いを続けている。恵里の側にいるようにと真司は蓮に勧める。だが蓮は、たとえ世界中を敵に回してでも、生きて欲しいと願う人のために自分は戦うと、真司の言葉には耳を貸さない。蓮の悲壮なまでの決意に、真司の心はさらに乱れる。脳裏をかすめる悟の言葉。「1つを犠牲に・・・」。
優衣が付き添う中、恵里の意識は次第に朦朧となっていく。もうすぐ蓮が来ると励ます優衣に、恵里は力なく首を振る。「来ない方がいい・・・」。その時、突然ドアが開き蓮が姿を現わす。一同が驚き見つめる中、蓮は恵里をベッドから抱き上げると、医師が止めるのも振り払い、恵里を抱いたまま病室を出ていく。
恵里を乗せ疾走する蓮のバイク。2人は海岸へとたどり着く。並んで座る蓮と恵里。薄れ行く意識の中、恵里が蓮につぶやく。「私のためじゃなくて、自分のために・・・」。やがて恵里は、静かに目を閉じる。
そのころ龍騎は、再び優衣を狙おうと病院に近づいたオルタナティブと、決死の戦いを繰り広げていた。何度も打ち合いながら、ついにオルタナティブを追い詰めた龍騎は、「俺は1つの犠牲も出さない」と、止めは射さずその場を立ち去る。だがその時、龍騎の背後を狙って、オルタナティブの一撃が炸裂。さらにファイナルベントを装填するオルタナティブ。ところが、一瞬早く、タイガのファイナルベントがオルタナティブに炸裂する。倒れたまま粒子が乱れ始めるオルタナティブ。現れた人間は・・・、なんと悟ではなく仲村であった。思わずタイガと仲村を見比べる龍騎に、仲村の叫び声が響く。仲村の体もまた、粒子化して消えようとしているのだ。龍騎が抱きかかえる間もなく、完全に消滅する仲村の体。
ミラーワールドから戻った真司の前には、同じくタイガの変身を解いた悟が立つ。「お前がタイガだったのか」。驚く真司に、優衣を殺すのが嫌になったと言う悟。だが、仲間を平然と裏切った悟の行為は、真司を激高させる。「仲村君には悪いことしたかも・・・」。その言葉に、思わず悟の胸ぐらをつかむ真司。だが、次の瞬間、真司の拳に迷いが生じる。悟が、一筋の涙を流しているのだ。「お前・・・」。
そのころ、秀一と令子は、拘置所の廊下を浅倉の独房へと歩を進めていた。

2002/10/13
第37話 眠りが覚めて
優衣を追い、ミラーワールドに突入する龍騎。一刻も早く救出しなければ、優衣の命が危ない。ところが、龍騎の前には見たことのないライダー、オルタナティブが立ちふさがる。龍騎ではなく、優衣を狙って振り下ろされる武器。龍騎は優衣を必死にかばいながら、辛くもミラーワールドからの脱出に成功。だが、生身で引きずり込まれた優衣の身体は果たして・・・?
しかし、不思議なことに、優衣にはミラーワールドの後遺症がまったく現れなかった。それよりも優衣は、人込みの中、車道へ突き飛ばされた事件と、今回のオルタナティブが関係しているのではないかと不安を抱きはじめる。そんな優衣をいつもの明るさで励ます真司だが、脳裏には手塚の意味深な言葉が蘇っていた。「神崎優衣から目を離すな・・・」。
そのころ蓮は、恵里の病状について新たな真実を医師から告げられていた。昏睡の原因も分からなければ意識回復の理由もはっきりしない、さらに、いつまた元の状態に戻らないとも限らないと。結局、蓮は、見舞いに訪れた真司と優衣に、「ライダーになった以上、戦いを続けなければ死ぬしかない」と堅い表情で伝え、病室を去っていく。予想外の言動に驚く2人。やはり、ミラーワールドを閉じるしか、戦いを止める方法はないのか。真司は改めて、清明院大学の香川たちに協力を依頼しようと、研究室へ向かう。
一方、秀一の指示で浅倉の護送車内に新聞が張られたと知った令子は、秀一が一連の不可解な事件について何か知っていると睨み、事務所を訪れる。またしても浅倉の話題かと、せっかくの令子の訪問にもがっかりする秀一。だが、令子がガラスに興味を持ちはじめたと知ると、一転、「調べましょうか、一緒に」と、調査の協力をかって出る。「ガラスのある所というと、高層ビルのレストラン、ホテル、遊園地」・・・。秀一の魂胆は見え見え。デート作戦はあえなく失敗し、どこにでも連れていくという約束通り、2人は浅倉の収容先、関東拘置所に向かうことになるのだった。
同じころ真司は、“給料大幅ダウン”の逆境にもめげず、清明院大学・401号室の扉を叩き、ミラーワールドを閉じるための情報を得ようと懸命になっていた。仮面ライダー・タイガには助けられたことがあると、香川への信頼を伝える真司。しかし、その時、彼らは意外な物を真司に見せる。3人それぞれが手にする3枚のカードデッキ。混乱する真司に香川が告げる。ミラーワールドを閉じるには、英雄的行為を必要とすると。多くを助けるため、1つを犠牲にする勇気を持つ者が真の英雄だと言う彼らは、その勇気が真司にあると認められた時、すべてを話すと言い残し去っていく。「1つを犠牲にする勇気・・・?」。真意を考えあぐねる真司。その時、恵里の急を告げる電話が優衣からもたらされる。蓮が何かを隠していると直感した恵里は、真実を知るために、病み上がりにも係わらず病院を抜け出したのだ。
身体が思うようにならず力なく座り込む恵里。そこへ微かにモンスターの接近音が響きはじめる。バズスティンガー・ブルームが恵里を狙っているのだ。だが、一瞬早く、ダークウィングがそれを妨害。その時、恵里の脳裏に突然、1年前の出来事がフラッシュバックする。401号室、実験中、飛び掛かってくるダークウィング・・・。恐怖に硬直する恵里に、今度はダークウィングが襲い掛かる。「よせ!」。蓮の命令に攻撃を止めるダークウィング。だが、ダークウィングは蓮の周囲を飛来し続け、恵里は近寄ることができない。バズスティンガー・ブルームの気配も、いまだ漂っている。蓮は無言のまましばらく恵里を見つめると、意を決したように恵里の目の前でナイトに変身し、ミラーワールドへと渡っていくのだった。
戦いはし烈を極める。ブルームに加えフロストも出現し、形勢が一気に不利になったナイトを、駆け付けた龍騎が救う。それぞれサバイブ体となりファイナルベントを装填、見事にモンスターを撃破する。爆発し立ち上るモンスターのエネルギー。ナイトサバイブは躊躇なくダークレイダーに奪わせると、無言のまま現実世界へと戻っていく。
恵里の前に戻ってもなお、何も語らない蓮。「私のせいなんでしょ?」。不安にかられ問いかける恵里。だが蓮は、「俺が決めたんだ」と答えるだけで、恵里に背を向け走り去っていくのだった。
そのころ、人材不足に悩む花鶏には、求人募集の貼り紙を見た1人の男性が面接に訪れていた。

2002/10/06
第36話 戦いは終わる
医師や看護婦たちが、恵里のベッドを取り囲んでいる。「小川さん、聞こえますか?」。医師の呼び掛けに、恵里の手がわずかに動き応える。見舞いに訪れていた優衣は、すぐさま蓮と真司に連絡を入れるが、蓮の携帯は切られたまま依然つながらない。蓮は今も戦いを求めている。そう確信した真司は、蓮の所在を必死で探しはじめる。
その日は折しも、浅倉が拘置所へ引き渡される日にあたった。予想通り、集まった野次馬たちの中に蓮の姿を見つけた優衣は、恵里の回復を知らせようと人込みの中を走り出す。ところがその時、何者かが優衣の背中に手を掛ける。車道へと押し出される優衣。迫る車。一瞬の差で飛び込んだ真司に、優衣は辛うじて助けられる。だが、一体誰が・・・。
いよいよ、浅倉の護送車が動き出す。追跡するマスコミの中には令子とめぐみ、そして真司と優衣の姿もある。さらに、間隔をおいて蓮がバイクで追う。
護送車の中では、手錠をかけられているにも関わらず、浅倉が余裕の表情を浮かべている。その浅倉が急に、胸に顔を埋めるような奇妙な態勢をとる。「どうかしたのか!」。不審に思い近寄る警官。その時、ふいに顔を上げた浅倉の口元には、メタルゲラスのアドベントカードが。浅倉は所持品を取り上げられる前、とっさにカードを1枚だけ引き抜いていたのだ。不敵な笑みを浮かべ、車内一面に張られた新聞紙を破る浅倉。現れるメタルゲラス。警官は、状況を理解する間もなくミラーワールドへと引きずり込まれていく。
異変に気付いたマスコミが、カメラを抱え護送車を取り囲む。記者たちが固唾を飲み見守る中、扉を開き浅倉が姿を見せる。凍り付く取材陣。だが浅倉は彼らに構うことなく、カードデッキを取り戻すと、無人と化した護送車の運転席に乗り込み、どこかへと走り去っていく。
いち早く、追跡を開始する蓮のバイク。それを見て取った真司も後に続く。そして遂に、護送車を乗り捨てた浅倉に、戦いを挑むべく蓮が歩み寄る。それを、走り込んできた優衣が遮る。蓮は優衣を押し退けようとするが、優衣は離さない。そして告げられる恵里の病状。蓮の表情に驚がくの色が広がっていく。
浅倉を追った真司は、ミラーワールドへと渡り王蛇と対決する。龍騎サバイブに弾き飛ばされる王蛇。その一撃が、王蛇の快感を呼び覚ます。「戦いはこれでなきゃな」。王蛇はすぐに立ち上がり、ユナイトベントを装填。現れたジェノサイダーが龍騎サバイブに攻撃を仕掛けるその時、どこからともなく「フリーズベント」の声が響く。同時に、ジェノサイダーの動きは完全に膠着。さらに聞こえる「ファイナルベント」の声。気配に王蛇が振り向いた時はすでに遅く、タイガのクリスタルブレイクが王蛇に炸裂。倒れた王蛇を見つめ、タイガは無言で立ち去っていく。
一方、急ぎ病院に到着した蓮は、病室の扉の前でためらいを感じていた。回想されるミラーワールドでの戦い。今の自分は恵里にどんなふうに映るのか。不安を隠し、ようやく扉を開けた蓮の目に、以前と変わらない恵里の優しい微笑が飛び込んでくる。「恵里・・・」。蓮は傷だらけの手で、静かに恵里を抱き締める。
「良かったね、蓮」。嬉しそうに満足感に浸る優衣と真司。だが、そこへモンスターの接近音が響きはじめる。2人に緊張が走った次の瞬間、なんと優衣がミラーワールドへと引きずり込まれてしまう。即座に変身しミラーワールドに突入する龍騎。果たして優衣の体は!?

2002/09/29
第35話 タイガ登場
王蛇との戦闘中、突然戦いを投げだし現実世界に戻るゾルダ。逃げる秀一を、浅倉は執拗に追い回す。「戦えよ。俺はまだ満足してない」。ついに秀一を路地に追い詰め、にじり寄る浅倉。その時、バラバラと大勢の警官隊が現れる。浅倉に向け銃を構える警官隊。余裕でカードデッキを取り出す浅倉。しかし!「俺が理由もなくここに逃げ込んだと思う?」。秀一の言葉通り、そこには鏡やガラスのようなものが何もないのだ。あっさり取り押さえられる浅倉。所持品はすべて押収され、拘束服に身を包んだ浅倉が護送されていく。
そのころ、真司と蓮の戦いを知った優衣は、恵里の病状が思わしくないことを突き止めていた。蓮は恵里のために戦っているのだ。だが、蓮が最後のライダーになるには、あまりにも時間がなさ過ぎる。それでも戦いを止めようとしない蓮に、一体どんな道が残されているのか。話を聞いた真司は、その答えを見つけるため、士郎の足跡をたどろうと清明院大学401号室を訪れる。
そこに、ふいにモンスターの接近音が響きはじめる。慌てて扉を開く真司。部屋には、意外なことに香川と仲村が。モンスターの気配はすでに消えている。戸惑いながらも、真司は2人に士郎のことを尋ねてみる。すると、仲村は急に邪険な態度を取り始めた。改めて出直そうと真司が帰りかけたところに、学生・東條悟が入ってくる。ぶつかる2人。その拍子に、悟が手にしていた資料が散らばる。誤りながら拾い上げる真司。その手が、一瞬止まった。資料の1枚に『ミラーワールド』の文字を見つけたのだ。問いつめる真司に、一同の緊張が高まる。が、その瞬間、再びモンスターの接近音が響きはじめる。すぐに走り出す真司。ガラスからガラスへと移動するモンスターを追い、真司は龍騎へと変身、ミラーワールドへ渡っていく。それを校舎の窓から見つめる香川、仲村、悟。「やはり、あの男も・・・」。
そのころ、1人街をさまよい歩いていた蓮のもとに、士郎が姿を現す。いつもとは違い、急いで戦う必要が無くなったと蓮に告げる士郎。だがその勝手な言い分が、蓮の気持ちを逆なでする。「俺はお前のために戦っているんじゃない!」。そして、13人目のライダーは士郎だと考える蓮は、まだ早すぎると言う忠告を無視し、「今戦え」とカードデッキを構える。ガラスの奥へと消える士郎。そして舞い降りる金色の羽根。その後を追いミラーワールドへと渡った蓮は、オーディンとの熾烈な戦いに身を投じていく。
一方、龍騎は、モンスター2体を相手に激しいバトルを演じていた。苦戦する龍騎。その時、ふいに投げられた斧が、モンスターのの体を貫く。驚き振り向く龍騎。その先には、仮面ライダータイガが。タイガは猛然とモンスターに連続攻撃を仕掛けていく。龍騎もサバイブ体となり参戦。それぞれ見事にモンスターのとの戦いに勝利する。
現実世界に戻った真司の前に、カードデッキを手にした香川が現れる。一緒にモンスターを倒してくれたことに、礼を言う香川。彼らによると、ガルドミラージュは士郎が香川たちを狙って送り込んできたモンスターだと言う。なぜ、士郎が香川たちを狙うのか。「私たちは知ってるんですよ。ミラーワールドを閉じる方法を」。ミラーワールドが無くなる。蓮も自分も、もう戦う必要はない。真司に希望が見え始める。
だが、ナイトはオーディンとの戦いの中、深く傷付いていく。舞い飛ぶ金色の羽根は、ナイトに触れる度に衝撃を与える。やがて力なく崩れ落ちたナイトの上に、オーディンの剣が・・・。その瞬間、逆にナイトのランサーがオーディンの体を貫いた。「!」。粒子が乱れはじめるオーディン。「お前の勝ちだ。そのまま迷わず戦い続けろ」。言葉を残し、オーディンは消滅する。絶叫するナイト。そして、それに呼応するかのように、病室のベッドに眠る恵里の目がゆっくりと開かれるのだった。
真司が去った研究室に香川たちが入ってくる。机にカードデッキを置く香川。さらに、仲村と悟もタイガのカードデッキを取り出す。3つのカードデッキ。果たして・・・?

2002/09/22
第34話 友情のバトル
北岡法律事務所。突然、ドアが乱暴に開け放たれる。入ってきたのは浅倉だ。だが中には誰もいない。浅倉の行動を察知した吾郎が、一足早く、秀一を誘い事務所を後にしていたのだ。不愉快きわまりなく、事務所内を荒らす浅倉。だが、それも一瞬、不敵な笑みを浮かべると、秀一への留守番電話を盗み聞きし、次なる計画を企てていくのだった。
そのころ真司の前には、突然、投げ付けられた1枚のカードとともに士郎が姿を現していた。「お前も例外ではない。より強く、大きな力で戦う時が来る」。そう言い残し消える士郎。そして、真司の手には炎のカードが残される。
一方、令子は、士郎の謎を追い清明院大学へと足を伸ばしていた。士郎が所属していた江島研究室の唯一の生存者、仲村に声をかける令子。しかし、仲村の態度は相変わらず。あまりに強い仲村の警戒心に疑問を抱きつつも、令子はひとり、401号室の扉を開いていく。すると、部屋の中には、白衣の男性が1人。男の名は、香川英行。清明院大学の教授だ。香川は穏和な表情を浮かべ、令子に応対していく。だが、令子が鏡の1枚に触れようとした瞬間、一転厳しい表情になりその手を強くつかむと、まるで追い出すように令子を部屋の外へと連れ出し、ドアを閉ざしてしまうのだった。
士郎の言葉に納得のいかないまま花鶏へと帰宅した真司は、さ細なことで蓮とケンカになる。優衣の制止も聞かず、幾度となくにらみ合う2人。翌日になっても、わだかまりの解けない様子を見かねた沙奈子は、優衣も含め3人でどこかへ行って来いと、無理やり店から追い立てる。ぎこちなく歩く3人。ふと、犬の散歩とすれ違い、真司が犬嫌いとわかる。もしかして、蓮も?優衣によって和む3人。そして3人は遊園地へ向かった。
さまざまなアトラクションに興じ、無邪気な笑顔を浮かべる真司と優衣、それを無言で見つめる蓮。蓮の脳裏には、恵里のと想い出が去来していた。メリーゴウランドが嫌いだった恵里、ずっと一緒にいられるからバイクの方がいいと言っていた恵里・・・。そんな蓮が、ようやく真司に口を開く。今、俺と戦えと・・・!
ミラーワールドでは、すでにゾルダと王蛇の戦いが始まっていた。吾郎の抵抗も虚しく浅倉に待ち伏せされた秀一は、事務所荒らしのお礼とばかりに、浅倉の挑発を受けて立ったのだ。一定の距離を保ち銃撃戦を仕掛けるゾルダに対し、王蛇は得意の接近戦へ持ち込もうとせめぎ合う中、両者はついに、ファイナルベントを装填する――。また、龍騎とナイトの戦いも、一進一退の激しい攻防を繰り広げていた。ナイトはナイトサバイブへと変化すると、無言のまま鋭い一撃を龍騎に浴びせ掛けていく。追い詰められる龍騎。その時、龍騎の手に1枚のカードが握られる。炎のカード。途端に渦巻く炎。龍騎サバイブの誕生だ。新たな武器を構え、龍騎サバイブは言う。「俺は絶対に死ねない。1つでも命を奪ったら、お前はもう後戻りできなくなる」。しかし、ナイトサバイブもまた剣を構えこうつぶやくのだ。「俺はそれを望んでいる・・・」。

2002/09/15
第33話 鏡のマジック
めぐみの追求にしどろもどろになる真司。なんとかその場はごまかすものの、一筋縄ではいかないめぐみの性格を考えると気が気ではない。そんな折、金庫荒らしの事件が発生。現場に到着した真司はモンスターの気配を感じ取るが、変身しようにも背後には同じく取材に駆け付けためぐみが。どうにか振りきりミラーワールドへ飛び込んだものの、すでにモンスターの姿ははるか遠くに。仕方なく現実世界に戻る真司。そこで真司は再びめぐみと鉢合わせになる。無言で見つめ合う2人。「なるほどね、わかったわ」。めぐみは真司の秘密を解明したと言い切ると、事務所でネタばらしを披露するために、嬉々として走り去っていく。
一方、取材に行き詰まった令子は、これまでの調査から導き出した連続失踪事件の仮説を、大久保に話しはじめる。アメリカの大学で死亡したはずの高見士郎が、その後、日本の清明院大学でも行方不明になっていること。その士郎が、浅倉脱獄の日の監視ビデオに映っていること。さらに士郎のアメリカ時代を知る教授が姿を消したこと・・・。まさに人を消滅させる何かがあるとしか考えられない。その鍵を握る人物、高見士郎。ことのあらましを知った大久保は、落ち込む令子に徹底追跡を指示し、全面的なバックアップ態勢を敷いていくのだった。
そんなOREジャーナルに、大掛かりな装置とともにめぐみが帰ってくる。不安を一層募らせる真司。だが、めぐみが示した種明かしは、単なる鏡を使ったマジックに過ぎなかった。あまりの肩透かしに、真司は脱力。しかし、令子だけは、神妙な顔つきで鏡張りのボックスを見つめていた。蘇る記憶。鏡台、手鏡、エレベータの鏡・・・、令子は、これまでに遭遇した失踪の現場には、必ず鏡が存在していたことに気付くのだった。
ホッとした真司は、街を移動中、再びモンスターと遭遇。今度は迷うこと無く変身しミラーワールドへと渡ると、モンスター・ブロバジェルとの戦闘を開始する。激闘の末、見事にモンスターを粉砕するが、そのころ、他のライダーたちには大きな転機が訪れていた。
秀一の事務所には、士郎が現れる。医師から宣告された期限を士郎に問われ、改めて戦う意外に道は無いことを思い知らされる秀一。事務所の外には、そんな秀一を餌食にしようと浅倉が待ち構えている。また、恵里を見舞っていた蓮にも、過酷な現実が突き付けられる。体力の低下が著しく、恵里の命もあとわずかだというのだ。そして、優衣に襲い掛かる突然のめまい。また、清明院大学・401号室には、次なる仮面ライダータイガの陰が・・・。

2002/09/08
第32話 秘密の取材
『生きていた脱獄犯』として世間を騒がす浅倉。実加は、そんな浅倉を待ちわび、病室の窓から外を眺め続けている。そこに響きはじめるモンスターの接近音。バズスティンガーはまだ実加を狙っている。真司はカーテンを閉じようとするが、実加は応じない。そして実加の望む通り、窓外には浅倉が姿を現す。「来てくれた」。これまで怯えるばかりだった実加の表情に、小さな笑みが生まれる。だが浅倉の目的は、実加を狙って現れるモンスターにあった。空腹に苛立つ浅倉の契約モンスターたち。「モンスターが現れるのが先か、それとも俺が食われるか・・・」。自らの命を巡るギリギリの攻防にも関わらず、なぜか薄い笑みを浮かべる浅倉だった。
一方、令子は、士郎の死亡説について、新たな情報を得ようとしていた。アメリカの大学で士郎を教えていたというポトラッツ教授に会う令子。拘置所のビデオから起こした写真を教授に見てもらおうと、令子がバッグの中に視線を移した瞬間、モンスターの接近音が響き渡る。ようやく写真を見つけ出し、顔を上げる令子。その表情は寸時に凍り付く。教授が消えているのだ。ガラスの中には士郎とガルドサンダーの姿が・・・。
実加は、浅倉が現れたことで落ち着きを取り戻していた。フェリーで、両親を失った恐怖の中、浅倉に守られ過したことを思い浮かべながら眠りにつく実加。外には、浅倉が“その時”を待ち、病室をにらんだまま立ち続けている。
真司は、実加の付き添いを交代しにやって来た蓮に、実加がどれだけ浅倉を必要としてるかを伝える。実加を助けたことが、浅倉の意志ではなかったとしても、やはり見殺しにはできないと言う真司。蓮は承服しがたい表情で真司を見つめ返す。その時、モンスターの接近音が響きはじめる。駆け出す真司と蓮。
身構える浅倉の前に現れたのは、ベノスネイカーだ。「限界か・・・」。窓ガラスから飛び出すベノスネイカー。だが、攻撃を受けたのは、浅倉に向き合うように立った実加だった。かろうじて立つ実加が、庭で摘んだ花を浅倉に差し出す。無表情に花を見る浅倉。やがて、フェリーの時と同じように、浅倉の手が花へと伸びる。同時に、浅倉をかすめるように倒れていく実加。「実加ちゃん!」。駆け寄る真司。そこへ、バズスティンガーたちの接近音が聞こえはじめる。浅倉の興味は、実加にはない。花を放り出しカードデッキを取り出した浅倉は、すかさず変身しミラーワールドへと渡っていく。続く蓮。真司は実加を病室へと運んでいく。
ミラーワールドでは王蛇、ナイトにゾルダも加え、壮絶なバトルが始まっていた。獲物に手を出させまいとする王蛇。だが、王蛇の自滅を望むナイトとゾルダも黙ってはいない。次々とモンスターを攻撃するライダーたち。そして、ついにバズスティンガー3体は爆発。3つのエネルギー体が上昇していく。追うベノスネイカーたち。阻むダークウィングとマグナギガ。だがさらにそれを邪魔するようにドラグレッダーが現れる。間隙をぬい、エネルギーを吸収するベノスネイカーたち。龍騎の行為はナイトたちを落胆させる。しかし、実加が生きていくためには浅倉が必要なのだという真司の心境に変わりはない。「浅倉は誰も必要としてない」と、蓮に言われても・・・。
複雑な胸中のまま、帰途につく真司。その前に、めぐみが姿を現す。いつになく表情の堅いめぐみ。どうしたのかと促す真司に、めぐみが戸惑いながら口を開く。「見たの。あなたがガラスから出てくるところ」。・・・!

2002/09/01
第31話 少女と王蛇
めぐみの加入で変な活気が生まれつつあるOREジャーナルに、新たな事件が舞い込む。航行中のフェリーから、少女1人を残し、全員が姿を消したというのだ。さっそく救助された少女、浜崎実加の入院先に駆け付ける真司。そこで真司は、船中にモンスターが現れた可能性を示す情報を入手する。その数3体。真司は浅倉を疑う。
事件の謎を解くため、同コースを辿るフェリーが出される。真司は蓮に協力を依頼し、2人は取材陣としてフェリーに乗船。実加も、看護婦に付き添われ港に現れる。その表情は堅く、事件のショックの大きさを感じさせたが、乗船は実加の意志だという。
出航。マスコミ関係者が、船内の撮影をはじめる。一方、船室では、口を閉ざしたままの実加を、看護婦と刑事がため息まじりに見つめていた。事件の鍵になりそうな情報を、実加は一言も話していない。逆に「あの人、来る?」と聞き返す実加。フェリーに乗ったのも、“あの人”に会うためらしいのだが、それが一体誰なのか、語ろうとはしなかった。
予想通り、船内にはモンスターの接近音が微かに響きはじめる。緊迫する空気の中、モンスターの姿を求め船内を走る真司たち。その時、操舵室で悲鳴が上がる。駆け付ける真司と蓮。だが、すでに操舵室は無人に。モンスターの気配も消えている。周囲を見回す蓮。その視界に、一瞬、中をのぞく男の姿が映る。浅倉だ。
脱獄犯・浅倉の存在は、すぐに刑事にも知らされる。至急、帰港を要請する刑事。だが、操舵室には誰もいない。事件当日と同様、船は航行不能状態に陥ってしまったのだ。本部からの救助を待つ間、乗客はラウンジに避難する。が、そこに実加の姿は無い。響き渡る悲鳴。数名の記者たちも消えている。ラウンジは、人が消えていく恐怖と不安に包まれていく。
そのころ実加は、看護婦の手を離れ、ひとりデッキにいた。前方には、ついに姿を見せた浅倉がいる。浅倉に向かって歩き出す実加。そこへ走り来た真司が、危うく実加を抱きとめる。しかし、実加は必死に真司の腕を振り解こうとする。「あの人が、助けてくれる・・・」。驚き、実加を見つめる真司と蓮。その時、バズスティンガー・ホーネットが、実加へ手を伸ばそうと現れる。周囲のガラスにはビーとワスプもいる。船上での被害は、浅倉の仕業では無かったのだ。戸惑う真司たち。そんな中、浅倉は、まるでこの時を待っていたかのような表情を浮かべ、ミラーワールドへと渡っていくのだった。
ミラーワールドに降り立つ王蛇。龍騎とナイトも加わり、3対3の戦いが始まる。これまでになく手強いバズスティンガー3体を相手に、王蛇ですら攻撃もままならない苦しい戦いが続く。だが「俺の獲物だ、邪魔するな」と、王蛇は龍騎たちの攻撃を妨害。ひとりファイナルベントを装填し、モンスターにキックを放つ。しかしバズスティンガーは一丸となり、王蛇の攻撃を防御。海中に飛び込み姿を消してしまう。
帰還した真司、蓮、そして浅倉を、実加が迎える。真司の制止を振り切り、浅倉に駆け寄る実加。その時、救助の船が近づくのが見える。「助けが来たぞ!」。その声に弾かれるように、浅倉は突然、手すりを飛び越え海中へと消える。じっと海面を見つめる実加。その横顔を真司が見つめる・・・。

2002/08/25
第30話 ゾルダの恋人
秀一が遂に訴えられる。訴状は『婚約不履行』。訴えの主は、かつての秀一の秘書・浅野めぐみだが、秀一には身に覚えがない。その場に偶然居合わせた真司は、秀一がややこしくなるからと断るのも聞かず、真実を確かめるためにめぐみの元へと向かう。
屋台のラーメン屋で働くめぐみ。真司は、秀一はごう慢でいや味でわがままで気障りで鼻持ちならないけど、今回の件に限っては嘘をついている様には見えないと、正直にめぐみに伝える。だがめぐみは、秀一と一緒に過した3年という月日、どれだけ幸せな時間を過し、そして今どれだけひどい仕打ちを受けているかを切々と説いていく。思わず涙ぐむ真司。もはや秀一を許せるはずもない。
「あなたは女の敵よ!」。ことのあらましを聞き付け、真司に同行して秀一の事務所までやってきた令子は、容赦なく秀一をなじる。誤解を主張する秀一。考えてみれば、慌て者の真司の言葉を鵜呑みにするのも自分らしくないと、冷静さを取り戻した令子は、自ら再調査に乗り出していく。そして結果は・・・。
再び北岡法律事務所に戻ったのは、真司となぜか巻き込まれている蓮。「少ないがとっておけ」と蓮が笑いながら差し出したのは、なんと祝儀袋。頭に血が昇る秀一だが、ふと令子の姿が見えないことに気がつく。「もうお前には会いたくないってさ」。令子は直接OREジャーナルに戻り、秀一告発の記事を書いているという。今度は、一気に血の気が引いていく秀一だった。
「なぜ先生はめぐみさんをクビに?」。ずっと傍らにいた吾郎が語りかける。しばらくは、思い出したくもないという風情だった秀一が、ようやく重い口を開きはじめる。「そそっかしかったんだよ!あの女は!」。どうしようもないほどだったという行状とは・・・お茶を頼めば茶筒ごと、蠅叩きには鉄アレイ、そして料理は秀一の口に入る前に、頭上から降り注いでくる始末。「耐えられなかった」という秀一に、強く同情する吾郎。もうこうなれば、先生を苦しめるめぐみに会わないわけにはいかない。
めぐみの帰りを待ち、夜道で待ち伏せする吾郎。2人の自己紹介は、まるで武士の名乗りのようだ。秀一を巡り、現秘書と元秘書の火花がぶつかり合う。そこに数人のチンピラたちが通りかかる。身構える吾郎。だが「ご心配なく!」と、めぐみは見事な技で次々とチンピラたちを倒していく。目を見張る吾郎の脳裏に、秀一の言葉が思い出される。「強いんだよ、彼女」。それが、秀一がめぐみを雇った唯一の理由だった。
そのめぐみが、不意のめまいに襲われその場に倒れ込む。抱き起こす吾郎に、めぐみはついに真実の告白をはじめる。自分は不治の病に侵されている、死んだ後も秀一に自分のことを覚えていて欲しかったから、婚約不履行などと騒ぎを起こしたのだと。
めぐみが自分と同じ境遇にある・・・その真実は、秀一の心に重く響く。めぐみの最後の望みに応えるべく、バラの花束を手にめぐみをデートへと誘う秀一。だが、2人が湖面にボートを漕ぎ出すと、そこにシールドボーダーの姿が浮かび上がる。秀一はとっさにキスするふりをしてめぐみに目を閉じさせると、急いで変身しミラーワールドへと渡っていく。
シールドボーダー相手に戦いを繰り広げるゾルダ。そこへ龍騎も現れる。ゾルダがめぐみとのデートの真っ最中だと知った龍騎は、その場を引き受けゾルダを現実世界へと戻す。
龍騎の計らいで、めぐみに気付かれず、ボートに戻る秀一。だがその瞬間、めぐみはガクッと秀一の腕の中に倒れ込む。「めぐみ!めぐみ!」。秀一の叫びが虚しく響く・・・。
そのころ吾郎は、めぐみが診察を受けた医師と面会していた。心配して訪れた吾郎に、医師は「そそっかしい人ですな」とめぐみの早合点に呆れた様子。診断はただの低血圧だったのだ。
結局、見事なまでにめぐみに振り回された真司たち。その表情には疲労の色が有りあり。そこへ意気揚々と大久保が現れる。新入社員を誇らし気に紹介する大久保に、我が目、我が耳を疑う一同。「今日からうちで働くことになった浅野めぐみさんだ」。止めの一発に秀一、呆然・・・

2002/08/18
第29話 見合い合戦
令子が姿を消す。数日前から、令子はストーカーらしき気配に悩まされていた。それは、大久保が持ち込んだ見合い相手に、興味本位で会ったその日から続いていた。見合い相手・蔵井を疑う真司たち。最後に令子を目撃した蓮、ストーカーを送り込んだと誤解された秀一も巻き込み、令子奪回のため、蔵井への罠がはり巡らされる。
それぞれの理由はともあれ、ライダー同士の戦いは一時休戦。協力し合うと約束した真司、蓮、秀一の3人は、まず最初の策として、もう1度、蔵井とのお見合いをセッティングする。囮の見合い相手は島田。真司は、いつ蔵井がしっぽを出すかと様子をうかがっている。その時、モンスター・ソノラブーマが一瞬、姿を現し消える。
予定通り、島田は蔵井をふって、見合いは終了。その帰り道、尾行する真司たち3人が、さ細なことで言い争っている間、島田の姿が見えなくなる。再び、お互いを責めはじめる3人。だが、その顔つきが瞬時に変わる。モンスターの気配が近づいているのだ。変身する3人。
ミラーワールドに到着した龍騎たちは、モンスター・シールドボーダーと対峙する。凄まじい突進で、龍騎たちをなぎ倒していくシールドボーダー。龍騎はピンチに陥いるが、しぶしぶ力を貸したゾルダによって、どうにか危機を脱出するのだった。
翌日、懲りない真司たちは、再度、お見合い作戦を決行。囮には優衣が抜擢される。優衣は、蔵井に付き合いを申し込み、彼のマンションまで同行する。蔵井が席を外すと、早速、家捜しをはじめる優衣。しかし、令子たちの姿はどこにもない。代わりに現れたのは、隣の住人・竹内真理。優衣が、捜索中に派手に物音を立てていたので、静かにして欲しいと言ってきたのだ。恐縮する優衣。だが、次の瞬間、優衣の顔に驚きの色が浮かぶ。令子が着けていたペンダントと同じものが、真理の胸元に揺れていたのだ。
優衣の情報を元に、犯人を真理だと断定する真司。秀一の調べでも、蔵井にはアリバイがあることが判明していた。「作戦通り」と満足げな真司を、「ただの偶然」と一蹴する秀一。いがみ合う両者に、蓮のテンションは下がる一方だが、その態度がまた真司の癇に障る。度重なる意見の食い違いに、3人は疲労困ぱい。大きなため息を漏らすのだった。
結局、つかの間の協力体制を解消する3人。ところが、別行動をとったにも関わらず、真司らは竹内のマンションで再び集結してしまう。しかも3人とも、偽のセールスマンに成り済まして・・・。
3人集まれば、いさかいが起きるのは時間の問題。案の定、真司たちが揉め事をはじめると、その隙を突き真理は姿を消してしまう。慌てて部屋を飛び出す真司たち。だが、真理は突然現れたシールドボーダーに、ミラーワールドへと引きずり込まれてしまう。変身し、後を追う真司たち。真理が消されれば、令子たちの居場所を知るものはいない。そこに、島田の見合い中、一瞬、姿を見せたソノラブーマが現れる。ソノラブーマは島田を狙っている。そう悟った龍騎は、ソノラブーマを追い、現実世界へと戻っていく。予感は適中。龍騎は無事に、縛られ気を失っている令子と島田を見つけ出す。
後日、令子、島田、優衣、真司、蓮、秀一の一同で、食事会が催される。一連の騒動を詫びる令子。だが、真司、蓮、秀一の3人が集まれば、どうなるかは周知の沙汰。食事も女性陣も放ったらかし、3人の対立はどこまでも続くのだった・・・。

2002/08/11
第28話 タイムベント
金色の光とともに現れた13人目のライダー。一瞬、気圧された龍騎たちの中で、唯一、王蛇が一歩前に出る。もったいぶらずに戦えと、カードを抜く王蛇。その時、どこかで鐘の音が響き始める。しなる王蛇のムチ。その瞬間、13号はこつ然と姿を消す。後に残されたのは1枚の金色の羽根・・・。すると突然、見えない敵に王蛇が弾き飛ばされる。続いて、ナイト、ゾルダの前にも金色の羽根が1枚落ちたかと思うと、同じように吹っ飛ばされていく。「何だ!?」。身構え、姿の見えない敵の気配を探ろうとする龍騎。だが、龍騎の前に羽根が落ちた直後、背後に姿を現した13号は、たやすく龍騎を叩きのめす。そして、戦いに修正が必要になったと言うと、13号はタイムベントのカードを使用。鐘の音の余韻とともに、真っ白な光に包まれ、時間が逆行していく・・・。
花鶏。イスに寝かされていた真司が目を覚ます。店には蓮と優衣がいる。だが、どこか様子がおかしい。怪訝な表情で2人の顔を見比べる真司。訳を探ろうと真司が口を開くより早く、優衣がカードデッキを取り出し真司に質問を始める。「これ、どこで見つけたの?」。ハッとする真司。自分のポケットに、カードデッキは無い。しかも優衣が見せたものは、まだブランクの状態だ。焦る真司の目に飛び込んでくるカレンダー。日付けは2月。はじめて優衣たちに出会った日に、戻っていたのだ。目の前で繰り返される、あの日の会話・・・。
ドラグレッダーとの契約、モンスターとの対戦、生き残るためのルール、そして仮面ライダーの運命・・・。以前とまったく同じことを繰り返していることに気付く真司。ならば、これから起こることを変えられるかもしれないと、真司はわずかな光明に期待を抱く。そこへ、シザースである須藤から連絡が入る。ボルキャンサーに食われる須藤を思い出す真司。この戦いを止められれば、運命を変えられるかもしれないと、真司はさっそく蓮に連絡をする。だが、蓮に伝えようとした瞬間、真司は言葉を失う。何を言おうとしたのか、なぜ電話をしたのか、思い出せないのだ。
結局、シザースは滅び、島田の誘拐容疑で拘留された真司の元には、弁護を引き受けた秀一が姿を現す。一時的に、記憶を取り戻していた真司は、再び手塚らを失いたくはないと、懸命に策を考える。この時点ではまだ出会ってもいない手塚たちを、どうやったら救えるのか。その時、真司は、秀一と浅倉がファミレスで対峙する光景を思い出す。浅倉さえ脱獄しなければ・・・。真司は必死の思いで、浅倉はいずれライダーとなり脱獄すると伝え、彼の弁護人でもある秀一に、浅倉の行動を止めさせるよう懇願する。聞き入れる秀一。しかし、秀一の本心は違っていた。「望みを叶えるには13人必要」と考える秀一は、真司には協力すると思わせ、実際は自分の都合で物事を運んでいくのだった。
脱獄する王蛇、爆発するガイ、そして息を引き取る手塚。結局、何も変わることなく、元の時間に戻される龍騎たち。同じように金色の羽根に翻弄される王蛇、ナイト、ゾルダ。そして龍騎の前にも、舞い降りる羽根。だがその瞬間、龍騎のパンチが背後に現れた13号の胸板に食い込む。『金色の羽根はとにかく後ろをなぐれ!』。なぜか真司の記憶に残されていた言葉が、龍騎の行動を変えたのだ。だが、過去の戦いは何も変わらなかった。ならば何のために、13号はタイムベントを使用したのか。しかしその疑問に答えることなく、13号は姿を消す。ただ、戦いを続けろと言い残して。
旧神崎邸。花瓶の水はこぼれ、その水を含んだ優衣の絵を士郎が拾い上げようとした時、重みに耐え切れずちぎれていたはず。だが今は、水はこぼれていず、絵も無事であった。「優衣、よかったな・・・」。幼い兄妹が描かれた絵を手に、つぶやく士郎。タイムベントは、優衣のために使われたのか。なぜ、何のために・・・。

2002/08/04
第27話 13号ライダー
恵里の病室前。慌ただしく往来する看護婦たちを、緊張の面持ちで蓮と優衣が見つめている。その時、2人の耳にモンスターの接近音が響きはじめる。今、恵里のためにできることは戦うことと、止める優衣を振り切り病室を離れる蓮。
モンスター・アビスラッシャーは、拓也という小学生を狙っていた。アビスラッシャーの大口が拓也に襲い掛かろうとしたその時、間一髪、体当たりで弾き返した蓮は、ミラーワールドへと逃げ込むアビスラッシャーを、ナイトに変身し追っていく。が、蓮にしては珍しく、後に付いてきた拓也に、その瞬間を目撃されてしまう。
蓮の戦いを、胸の詰まる思いで見ていた優衣は、兄・士郎に会うため旧神崎邸へと向かう。蓮も恵里も、ライダーに苦しめられていると訴える優衣。だが士郎の答えは冷徹だった。「戦う目的をなくしたライダーは死ぬしかない。それでいい」。さらに士郎は続ける。自分の目的は、最後に残ったライダーと、神にも悪魔にもなれる力を手に入れること。それを邪魔するなら、優衣であろうと「消す」と。これが、あの兄の言葉、優しかった兄は、もういない・・・。決別を告げ、歩み去る優衣。「それでいい。優衣、お前は真実を知る必要はない・・・」。優衣の後ろ姿を見つめる士郎の表情が、どれだけ愛しさに満ちているものだったのか、優衣は知らないまま神崎邸を後にする。
恵里の病室。険しかった医師の表情が和らぐ。恵里の病状が安定を取り戻したのだ。ミラーワールドから帰還した蓮も、ホッと安堵の息をつく。そこへ、先ほどの小学生、拓也が現れる。「ねぇ、さっき変身してたよね」。「!?」。蓮は自らの不用意さに舌打ちしながら、知らぬ存ぜぬで通す。が、拓也はあきらめようとしない。その時、再びモンスターの接近音が響きはじめる。アビスラッシャーはまだ近くにいて、拓也を狙っているのだ。何も知らずに、だだをこね続ける拓也をバイクに乗せ、蓮は急ぎその場を離れる。
仕方なく花鶏に拓也を連れてきた蓮は、真司に経緯を説明し、拓也の面倒を押し付ける。ライダーになる方法を教えて欲しいと真司にせがむ拓也。ゲームが得意な拓也は、ライダーになってモンスターと戦ってみたいのだ。「カッコいいじゃん!」と言われても喜べない真司が、戦いの厳しさを説こうとしたところへ、睨みをきかせた吾郎がやってくる。「教えて欲しいんすけど・・・餃子のレシピ」。拍子抜けする真司。と、その隙をつき、拓也が真司のカードデッキを奪い取る。勢いよく店を飛び出していく拓也。蓮も一緒になって追うが、店の外に拓也の姿はもうない。
「やったぁ」。走り込んできた公園で、ひとり満足そうに変身ポーズをまねる拓也。だがその時、突然響き出した聞き慣れない音に、拓也の表情が堅くなる。モンスターが近づいているのだ。耳を押さえる拓也。それでも、モンスターの接近音は消えない。恐怖に後ずさる拓也の目の前で、ガラスからモンスターの影が飛び出す。それを駆け付けた蓮が受け止める。実は、モンスターは蓮の指示に従ったダークウィングだったのだ。震える拓也からカードデッキを取り上げ、軽率な考えを諭す蓮。だが拓也は強がり、相変わらず言うことを聞かない。そこへ、今度はアビスラッシャーの接近音が聞こえはじめる。すると蓮は、拓也にカードデッキを渡し返すと、本当の戦いを見せてやると言い残し、ミラーワールドへと渡っていく。
間近で戦いを見られることに、目を輝かせる拓也。しかしナイトは、アビスラッシャーの攻撃に防戦一方だ。モンスターの振り下ろした剣が、キックが、次々とナイトに炸裂する。次第に険しくなる拓也の表情。蓮は、戦いなど面白くはないということを拓也に分からせるため、わざとやられているのだ。
ところが、そこへゾルダが、そして王蛇が現れてしまう。途端に戦いは、ライダー同士の熾烈なサバイバルバトルへと変ぼうする。愕然と見つめる拓也は、すぐにも逃げ出したい思いに駆られる。それを真司が押し止める。「これがライダーの戦いなんだ。面白くなんかない。痛くて、苦しくて。それでもゲームみたいにスイッチを切れない」。同じようにカードデッキに手をかけ、戦いを見つめていた吾郎の目からは、涙がこぼれ落ちる。「俺、先生が戦っているところ、初めて見ました・・・」。
「ごめんなさい」 拓也は静かにデッキを真司に返す。後を吾郎に任せ、ミラーワールドへと渡っていく真司。混戦のライダーたち。中でも、久々の戦いに気を良くしている王蛇は、次第に他を圧倒していく。その時、戦いの場に、突如、強烈な光が差し込んでくる。見上げるライダーたち。まばゆい光の中には、金色の羽と共に、人影が見え始める。「ライダーか・・・?」。つぶやく龍騎。現れた影は答える。「生き残った者は、私と戦い、力を得られるだろう。13人目であるこの私と」・・・!

2002/07/28
第26話 ゾルダの攻撃
ベノスネイカー、メタルゲラス、エビルダイバー3体の合体モンスター・ジェノサイダーが炎を吐く。直撃を受けるゾルダ。唖然とする龍騎たちも、激しい爆発に巻き込まれる。うずくまるゾルダに止めを刺そうとカードに手をかける王蛇。その時、サバイブ体に変身したナイトの剣がそれを阻止する。王蛇vsナイトサバイブの戦いは、互いに必殺技を繰り出し、大爆発が起こり・・・
爆炎をかいくぐり、真司と蓮はどうにか帰還する。浅倉の非人間的行為を目の当たりにした真司の足取りは重い。それでも、ライダーの運命を変えるには、まず人間が変わらなければと信じる真司は、蓮が止めるのも聞き入れず、今度は秀一と話し合おうと北岡法律事務所を尋ねていくのだった。
王蛇との戦いで負傷した秀一は、腕に包帯を巻き、不自由な生活を強いられていた。秀一に代わり、スーツ姿で出掛けていく吾郎。片手では食事もままならない秀一のイライラは募るばかりだ。そこへ、真剣な面持ちで真司がやってくる。ライダーたちのこれからについて懸命に語る真司。身じろぎ一つせず聞いていた秀一は、ようやく顔を上げると「ライダー同士助け合おう」と、真司に吾郎が留守のあいだ臨時秘書を務めるよう提案する。
結局、秀一にいいように丸め込まれ、身の回りの世話を焼くはめになる真司。そこへ強面の部下を引き連れ、秀一と敵対する大滝という弁護士がやってくる。大滝には、彼を狙うモンスターの気配が付きまとっていた。脅迫まがいの会話を終え、事務所を出ていく大滝。秀一は車で後を追跡するよう真司に命じる。今、大滝に何かあったら、自分に疑いがかかり裁判も不利になる、それが理由だ。返す言葉もない真司。だが、ハンドルを握りながら、真司の心境にだんだんと変化が起きる。「誰かを守るためだけに変身する」・・・自分の言葉を思い出す真司。大滝たちにハメられボコボコにされても、真司の意志は変わらない。強くハンドルを握りしめ、再び追走する真司。秀一はあきれ顔だが、しぶしぶと包帯をほどき、真司と2人、ミラーワールドへと渡っていく。
そのころ、無事、花鶏に戻った優衣に頼まれ、蓮は恵里が入院する病院へと優衣を連れて行く。そこで恵里が蓮の恋人だと知る優衣。蓮も優衣が時々見舞いに来ていることを知る。その時、にわかに恵里の病室が騒がしくなる。恵里の病状が急変したのだ。駆け出す看護婦。蓮と優衣に緊張が走る。
ミラーワールドでは、モンスター・アビスハンマーを相手に、龍騎とゾルダの戦いが始まっていた。しかし、腕が痛むゾルダは、カードの装填すらできない状態だ。ゾルダが落としたカードを拾い上げる龍騎。するとゾルダは「お前が使えよ」と、自分のカードを龍騎に託す。意気に感じゾルダのカードを装填する龍騎。が・・・現れた武器や防具は、すべてゾルダの手の中に現れる。つまり、ゾルダは攻撃も防御もできるが、龍騎はノーガードのままアビスハンマーの攻撃を受けてしまうのだ。混乱する龍騎に、次々に自分のカードを渡すゾルダ。龍騎もつい反射的にカードを装填してしまう。しかし、マグナギガを呼び出すと、龍騎はゾルダを押しのけマグナギガを盾に使い、最後は自分のストライクベントを装填、アビスハンマーの撃破に成功する。
同じころ、OREジャーナルで浅倉が脱獄した時のビデオをチェックしていた令子は、拘置所のガラスを横切る神崎士郎の姿を発見する。

2002/07/21
第25話 合体する王蛇
突然の時間切れに、戸惑いながらも帰還する真司と蓮。そんな2人の前に現れ、一方的に戦いの中止を告げる士郎は、再びライダーの力を得る条件として優衣を探し出すことを命じ、姿を消す。
優衣の身を案じて、さっそく捜索に乗り出す真司と蓮。早くしなければ、自分たちもいつモンスターに襲われるか分からない。2人は手掛かりをつかむため、旧神崎邸へと向かう。不気味なたたずまいに、一瞬ためらいを感じる真司。2人はやがて、一面、新聞紙におおわれた室内にたどり着く。そして見つける一枚の海の絵。裏には幼い筆跡で優衣の名前が書かれている。見つめる蓮。その時、絵をはがしたそのガラスから突然オメガゼールが姿を現し、2人に襲い掛かった。危うくかわす真司と蓮。オメガゼールは瞬間的にミラーワールドへと戻っていったが、自分たちを襲うのは契約モンスターだけではないことを知り、2人は改めて危機感を募らせるのだった。
一方、浅倉は、弟・暁を火事から守ろうとして負ったという火傷の痕を押さえながら、暁が生きているなら俺は変われるかもしれないと、令子に捜索を依頼する。いつの間にか眠りに落ちた浅倉の顔を見つめ、彼の人間性を信じていく令子は、依頼通り、弟の捜索に乗り出すのだった。
そのころ、真司たち同様、ライダーの力を奪われた秀一は、事務所のデスクで真っ黒になったカードを複雑な思いで見つめていた。と、不意のめまいに襲われ、床に倒れ込む秀一。吾郎の介抱あって、やがて秀一は目を覚ますが、士郎の言う通り、残された時間が短いのは・・・。
同じころ、真司たちは優衣が描いた海岸へと到着していた。予想通り、海辺で無事に優衣を発見する2人。だがそこに、再びオメガゼールが出現する。カードを確認する蓮。が、まだ黒いままだ。今の状態では戦えないと、身を隠す2人。すると、オメガゼールが現れた車の窓ガラスに、今度は士郎が姿を現す。1人残された優衣の前に、歩み出る士郎。突然現れた兄に驚きながらも、優衣はライダーの戦いについて問いただそうとする。だが士郎は、海辺の風景を懐かしみながら「お前の人生を生きろ」と言い残し、姿を消していく。そしてオメガゼールをやり過ごし、優衣の元に戻った真司たちの耳には、士郎の声がだけが鳴り響く。「力は復活する。すべては元に戻る・・・」。
その時、真司の携帯が鳴る。暁の居所をつかんだ令子からだ。浅倉に会いたがらない暁の説得に借り出される真司と蓮。暁は3人を前に、兄から逃げるために火事で死んだことにしていたと真相を告白する。気持ちを察する真司。だが令子は、暁を救えなかったことが、浅倉のトラウマになっている可能性があると示唆する。暁に会えば、浅倉は変わるかもしれない、と。
兄への疑いの気持ちを悔い、説得に応じた暁は、蓮の車で兄の元へと向かう。“人は変われる、あの浅倉でさえ”――その可能性に真司の心も浮き立つ。だが、ひとり懐疑的な思いで運転を続けていた蓮は、突然、トンネル内で急ブレーキを踏むことになる。前方に浅倉が現れたのだ。車外に降り立つ真司たち。対面する兄と弟。「兄さん・・・ごめん」。だが浅倉は不気味に笑うだけだ。「なんとか言えよ」。真司に促された浅倉は、やがて身も凍るような恐ろしい言葉を口にしはじめる。「あの火事はな、俺が火をつけたんだよ・・・今度こそ、消えろ!」。言うが早いか、背後に現れたベノスネイカーが暁を瞬時に飲み込む。振り返る令子。だが暁の姿はもうない。さらに「もうお前に用はない!」と、浅倉の一撃が令子を襲う。気絶する令子。呆然とする真司に、蓮が叫ぶ。「やつは人間じゃない!モンスターだ!」。そして元に戻ったカードを取り出し、変身する蓮。受けて立つ浅倉。真司も憤りに震えながら、ミラーワールドへと渡っていく。
戦う王蛇とナイト。やがてゾルダも現れ、2対1の戦闘が始まる。龍騎もまた、やりきれない思いのまま、現れたオメガゼールを相手に戦いへと巻き込まれていく。ファイナルベントを使いオメガゼールを粉砕する龍騎。一方、ナイトとゾルダを相手に苦闘する王蛇には、さらにエビルバイダーが襲い掛かる。「死んだライダーの亡霊か」。そうつぶやいた王蛇は、メタルゲラスの時と同じく契約カードを取り出すと、なんとエビルバイダーとも契約を交わしてしまった。3体のモンスターが合体し、現れるジェノサイダー。炸裂する必殺技に、龍騎、ナイト、ゾルダはなぎ飛ばされ・・・!

2002/07/14
第24話 王蛇の秘密
ナイトサバイブの華麗な動きに、今までになく翻弄され続ける王蛇。2度3度と攻撃を食らい、遂に王蛇は地に伏す。とどめを刺すべく歩み寄るナイトサバイブ。その時、横手から現れたモンスター・ネガゼールの攻撃が、ナイトサバイブをかすめていく。危うくかわしたナイトサバイブはすぐさま反撃を開始するが、一瞬の隙にネガゼールは逃走。振り返ると、王蛇の姿もいつの間にか消えていた。
廃屋で浅倉の上着を見つけた令子は、ミラーワールドから逃げ帰ってきた浅倉に遂に遭遇。傷付いた獣のような息づかいの浅倉に、令子は危険を承知で身分を明かし、真実を知りたいと近づいていく。
浅倉の傷は思ったより深く、激痛が彼を苦しめる。荒っぽい治療を行いながら、浅倉は気を紛らわすかのように過去の出来事をしゃべりはじめた。~俺はずっと誰かに殴られてきた。殴るか、殴られるか、どちらかじゃないと落ち着かない・・・口の中には泥の味が残っている。食べ物が手に入らなかった時に何度も食べた泥の味が・・・~ そして、浅倉はゆっくりと眠りに落ちていく。
旧神崎邸。ひとり優衣が来ている。「もう、怖いなんて言ってられない」。意を決し、足を踏み入れる優衣。やがてその足は、新聞紙でおおわれた室内にたどり着く。「出てきて!お兄ちゃん!」。呼び掛ける優衣。だが応答はない。その時、優衣は新聞の下に気になるものを発見する。画用紙に描かれた色鮮やかな海の絵。「・・・」。無言で見つめる優衣。
そのころ令子は、浅倉の生い立ちを知るため秀一のもとを訪れていた。秀一の調べでは、浅倉は13歳の時、火事で両親と弟を失っている。それ以来、浅倉は野良犬同然の生き方をしてきた。だが秀一は、死んだと思っている浅倉の弟は、実は生きていると言うのだ。その事実を知らない浅倉。新情報に光明を見い出した令子は、秀一の誘いを振り切り、足早に立ち去っていく。
一方、手塚を失った衝撃から立ち直れない真司は、いつもと変わらない蓮の態度を冷徹に感じ、衝突を繰り返していた。そこへ、突如響き出すモンスターの接近音。蓮は、立ち上がる真司を押さえ、「俺が行く!」と、ミラーワールドへ渡っていく。
戦うナイトとネガゼール。さらにオメガゼールも現れナイトに襲い掛かる。両者の攻撃に、ナイトはナイトサバイブに変身。ダークレイダーで疾走し必殺技を決めたナイトサバイブは 、見事にネガゼールを倒す。
帰還した蓮を出迎えた真司は、蓮の傷の手当てをしながら、手塚のことで頭が一杯で蓮に八つ当たりしていたことを詫びる。同時に、自分に気を遣ってくれた蓮の変化が、真司には嬉しかった。他のライダーたちも蓮のように変われれば、何か新しい道が開けるのではと期待する真司。
そこへ、廃屋へ戻っていた令子から電話が入る。浅倉の弟を探して欲しいと言う令子。真司は、新事実に驚きながらも、浅倉にも変わるチャンスがあると、にわかに意気込む。だが、真司の考えに蓮は否定的。またもぶつかりあう両者。その時、再びモンスターの接近音が響きだす。「今度は俺も行く!」。2人は揃って変身し、ミラーワールドへと渡る。
現れたのはギガゼールだ。素早い動きに幻惑される龍騎とナイト。そこへ、ギガランチャーを炸裂させゾルダも出現。ギガゼールにライダー3体が対峙する。が、その時ライダーたちの体に異変が起こる。ミラーワールドへ渡ってからまだ間もないというのに、体の粒子が乱れはじめたのだ。慌てて帰還する蓮と真司。何が起こったのか戸惑う最中、彼らのカードから次々と絵柄が消えていく。「どうなってんだよ一体!」。叫ぶ真司の前に、士郎が現れる。「終わりだ。ライダーの戦いは中止する」・・・!

2002/07/07
第23話 変わる運命
ミラーワールドから帰還した手塚は、真司に自分がライダーになった経緯を話しはじめる。手塚の親友・斉藤雄一は、将来有望なピアニストだった。ところが、ある事件に巻き込まれ、雄一の夢は叶わぬものに。そんな時、絶望した雄一の前に士郎は現れたのだ。動かなくなった指を戦いで取り戻せ・・・。しかし、雄一は最後までライダーになって戦うことを拒絶。その結果、彼はモンスター・ガルドサンダーの犠牲となり、手塚の前にはカードデッキだけが残されたのだった。ズシリと重い真実に、真司は言葉を失う・・・。
その頃、蓮と秀一もミラーワールドから戻ってくる。吾郎を助けに行かない秀一を、改めて揶揄する蓮。だが秀一の態度は変わらない。「他人のための犠牲は美しくない」と。呆れて事務所を後にする蓮。入れ違いに、買い物袋を下げた男がドアを開ける。一人になり、不安と苛立ちをあらわにしていた秀一のもとに、吾郎が帰ってきたのだ。
その夜、花鶏から手塚が去っていく。「会えなくなるわけじゃない」と言う手塚は、別れ際に士郎から新たに受け取った風のカードを取り出す。「このカードはお前が使え」と、蓮に差し出す手塚。士郎は、手塚を浅倉と戦わせるためにこのカードを渡してきた。雄一の未来を奪った事件の犯人が、浅倉だからだ。「挑発に乗るつもりはない」と言い残し、走り去る手塚。真司は不安な気持ちで、その背中を見送るのだった。
翌日、OREジャーナルに出社した真司は、令子が一人で浅倉の取材に出掛けたことを知る。令子の身を案じて落ち着かない真司。その頃、令子の車は、タイヤを溝に取られ立ち往生していた。何か道具になりそうなものを探しに行く令子。足を踏み入れた廃屋で、令子は見覚えのある上着を見つける。まさか・・・!
一方、旧神崎邸の近くで聞き込みを続けていた手塚は、この戦いの鍵が士郎ではなく優衣にあるのではと考えはじめる。そこへ、ふと視線を送ったガラスに、士郎が姿を現す。雄一は死の直前、ライダーにならなかったことを後悔していたと告げる士郎。手塚は激しく反論するが、士郎は取り合わず姿を消していく。そして目の前には、士郎に導かれやってきた浅倉が。戦いの相手をしなければ、何をするか分からないと脅しをかける浅倉に、手塚は一瞬、カードデッキを見つめた後、覚悟を決めたかのように変身し、戦いの世界へ身を投じていく。
ミラーワールド。王蛇に相対するライアだが、その脳裏には士郎の声がまとわり付いていた。「雄一は後悔していた・・・」。王蛇の攻撃をまともに食らう間も、その言葉が頭から離れない。手ごたえの無さに、狂暴性をむき出しにする王蛇。そこへ、2人の戦いを察知した龍騎が飛び込んでくる。ライアに代わり、王蛇に対抗する龍騎。だが、王蛇の力は凄まじく、次第に龍騎も追い込まれていく。そして遂に、王蛇がファイナルベントを装填。ベノクラッシュが炸裂する・・・。
直撃を受けたのは、龍騎を守るため、身を呈したライアだった。ゆっくりとくずおれるライア。その粒子は乱れ、今にも手塚に戻りそうな状態だ。ライアを抱きかかえる龍騎。その間も、お構い無しに迫ってくる王蛇の攻撃を、現れたナイトが防ぐ。
戦いをナイトに任せ、帰還する真司と手塚。ぐったりとした手塚に真司は、運命を変えると言っていたお前が、運命に決められた通りに死ぬな!と必死で励ます。だが、うっすらと目を開けた手塚はわずかに微笑みを浮かべこう告げる。「次に消えるライダーは・・・本当は、お前だった・・・。運命は・・・変わる・・・」。その時、駆け付けた優衣の姿が、ガラスに映り込み手塚の視界に入ってくる。それを見つめていた手塚の目が、驚いたようにわずかに見開かれる。残された力で、何かを指し示そうとする手塚。だが、苦痛に襲われ、伝えることができない。その手は、真司の腕を強く強くつかみ、やがて力なく地に落ちる。
ミラーワールドでは、風のカードを手にしたナイトの周囲に、一陣の風が渦を巻き始めていた。あおられよろめく王蛇。風の中では、ナイトが新たな戦士へと変化を遂げる。「!」異変に強ばる王蛇に、現れたナイトサバイブが迫る・・・!

2002/06/30
第22話 ライアの復讐
旧神崎邸の一室で、手塚は士郎と向かい合っている。ライダーの宿命に反し戦いを止めようとする手塚に、士郎は突然1枚のカードを投げ渡す。浅倉を選んだのも手塚を参戦させるためと言う士郎は、戦わなければ次に脱落するのは手塚だと言いおき、姿を消す。
残された手塚が部屋を振り返ると、鏡の前には一冊のスケッチブックが。拾い上げる手塚。だが中には1枚の絵も残されていない。その時、わずかに揺らめく鏡面の奥から、ガルドサンダーのチェーンが鋭く伸び、手塚の頬をかすめていく。一瞬でモンスターは消えるが、士郎の声は響き続けていた。「戦え」・・・。
一方、タイムリミットが近づいても戦いを止めようとしない王蛇の攻撃に、龍騎とナイトは離脱のタイミングを失っていた。激しく粒子を乱してもなおファイナルベントを抜く王蛇。だが王蛇自身が限界によろめく。その隙をつき、ナイトと龍騎は脱出に成功。ボロボロの状態で帰還する。しかし、後を追うように現実世界に戻った浅倉は、フラつく足取りでなおも落ちている鉄棒を拾い上げる。「もっと遊んでいけよ・・・」!逃げる真司と蓮、追う浅倉。だが浅倉の強靱な精神力もここで尽きたか、気絶しその場に倒れ込む。
なんとか逃げた真司と蓮も、ほとほと疲れ果てへたり込む。大きく息をつき空を仰ぐ蓮。「帰るか」。促す真司に、蓮はどこか晴れやかな顔つきで答える。「・・・ああ」。
花鶏に戻った真司たちは、手塚から旧神崎邸での出来事を聞かされる。テーブルに置かれたスケッチブックと神崎邸の写真。優衣は部屋で休んでいる。神崎邸を手掛かりに、士郎とミラーワールドについて調べてみるという手塚。真司も協力をかってでるが、蓮は「優衣をあまり巻き込むな」と、2人に慎重さを求める。
その夜、手塚は真司が蓮と戦うために出向いていったことを知る。依然、ライダーの運命が変わらないことに肩を落とす手塚。おもむろにマッチをすり、炎を見つめる手塚は、次に消える運命にあるライダーを占いはじめる。かたずを飲んで答えを待つ真司に、手塚が告げる。次に消えるライダーは、手塚自身であることを。
翌日のOREジャーナル。脱獄犯が生きているという電話対応に追われる中、浅倉の取材は一人で行くな、と令子にいつになく強い口調の真司。
同じころ花鶏には、秀一のために浅倉の生存を確かめようと吾郎がやってくる。否定も肯定もしない蓮。だが会話のやり取りに浅倉が生きていると確信した吾郎は、蓮が呼び止めるのも聞かずに、厳しい表情で店を後にする。その時、蓮に緊張が走る。モンスターの接近音が聞こえるのだ。走り出す蓮。だが、そこに吾郎の姿はない・・・。
ひとり神崎邸の調査にあたっていた手塚は、13年前、神崎邸で爆発事故があったことを突き止める。両親は死亡、生き残った兄妹のうち、兄は重傷、しかし妹はまったくの無傷だったという。それが士郎と優衣。報告を受ける真司だが、今はそれよりも、手塚の運命の方が気になって仕方がない。なぜ、ライダーになったのかを問う真司。手塚の答えは意外なものだった。「俺は親友の代わりにライダーになった」。そしてその男は死んだ・・・と。
席を立つ手塚。思いに沈む真司。するとその時、どこからともなくモンスターの接近音が響きはじめる。周囲に目を配る手塚の首に、いち早くモンスターのチェーンが絡み付く。そのままミラーワールドへ引きずり込もうとするガルドサンダー。寸前にデッキを取り出した手塚はライアに変身。真司も駆け付け、ミラーワールドへと渡っていく。
そのころ、秀一の事務所には蓮が訪れていた。吾郎の大事を告げる蓮。だが秀一はすでに、吾郎の身に何が起きているかを知っていた。吾郎を拘束している張本人、浅倉から連絡があったのだ。死なせたくなければ、他のライダーを引き連れやって来いと。しかし、蓮がやってきた今も、秀一はまるで動こうとしない。理由は「戦うのは自分のためだけ」だから。眉をひそめる蓮に、秀一が付け足す。「お前となら戦う理由がある」。
ミラーワールド。いつもと違う戦いぶりを見せるライアに戸惑う龍騎。なぜかムキになっているライアの攻撃は、執拗に繰り返される。そして炸裂するハイドベノン。ガルドサンダーは爆発炎上、戦いが終わる。
時を同じく、始まる戦いがあった。並んでデッキを構える蓮と秀一。2台のライドシューターがミラーワールドへと疾走する。

2002/06/23
第21話 優衣の過去
ナイトの攻撃を一方的に受ける龍騎。駆け付けたライアが助けに入るが、ナイトはライアに対しても剣を向けてくる。その間、やっと立ち上がった王蛇に、突如現れたメタルゲラスが襲い掛かる。ガイを倒した王蛇を狙っているのだ。傷を追った王蛇は戦うことをあきらめ、ミラーワールドを離脱。龍騎たちも、現実世界へと戻って行く。
「次は叩きつぶす・・・」。真司を睨みつける浅倉に、手塚が声をかける。「斉藤雄一という名前を覚えているか?」。手塚を一瞥するものの、思い出す気などまるで無いように一言「知るか」と言い捨て、立ち去る浅倉。その後を、蓮が続く。蓮の戦う理由をいまだ知らない真司は、いら立ちを感じながら、なぜそうまでして戦わなければならないのかと詰め寄る。何も語らない蓮。代わりに答えたのは手塚だ。「小川恵里の意識を取り戻すこと」――蓮はそのためだけにライダーになったのだ。
はじめて蓮の本心に触れた真司は、ただ戦いを止めるだけでは解決できないことがあると知る。そして、そうした問題を背負っているのは、蓮だけではないことも・・・。
一方、優衣は、例の写真の家について沙奈子に尋ねていた。一瞬、顔をしかめる沙奈子だが、「知らないわよ、そんな家」と素っ気無い。釈然としない思いで写真をしまおうとする優衣。その手を手塚が押さえる。力になると言う手塚は拡大鏡を手に、窓ガラスに映り込んだ建物から場所を割り出し、さらに小さな子供が2人写っているのを見つける。優衣ものぞき込むが、特に見覚えはない様子だ。
警察の発表によると、脱獄犯・浅倉は逃走中に転落事故を起こし、生存の可能性はゼロだという。しかし、ファミレスの一件もあり、あっけない結末を素直に受け入れられない令子。大久保は令子のジャーナリストとしての勘を信じ、取材続行を許可する。
そのころ浅倉と蓮は、とある廃屋に身を潜ませていた。相変わらずイライラし、歩き回る浅倉。「戦っている間だけは頭がスッキリする」という浅倉は、真司を誘い出すよう蓮に命じる。浅倉にとって戦いの意味とは、その程度の次元かと、蓮は相手にする様子もない。ところがそこへ、なぜか真司がみずから姿を現した。奮い立つ浅倉。だが真司は、浅倉ではなく蓮と戦う目的で、ここへやって来たのだった。
蓮の戦いの重さを知った真司は、思い悩んだ挙げ句、自分が相手となり全力でぶつかり合うことで、ライダーの苦悩を受け止めようと考えたのだ。話を聞き終えた蓮は、納得したかのように、静かにカードデッキを取り出す。だが、2人の間に浅倉が割り込む。「俺に譲れよ」。一瞬、見つめ合った後、蓮は以外にも浅倉に譲って脇へと引く。とまどう真司を浅倉が急かす。仕方なく構える真司。その瞬間、浅倉が振り下ろした鉄パイプが真司の腕を直撃する。不意をつかれうめく真司。浅倉は、戦いの快感を得るためなら手段を選ばないのだ。
同じころ、優衣と手塚は写真の家の前にいた。だが優衣は、なぜか中に足を踏み入れることができない。そんな優衣を残し、ひとり建物の中を探る手塚は、やがて大学の研究室と同様、いくつもの鏡が設置されたある部屋にたどり着く。部屋の中央には、驚いたことに士郎がたたずんでいる。
その時、外で待つ優衣に異変が起こる。突然、脳裏に去来する数々のイメージ・・・弾け飛ぶガラス、氾濫する色彩・・・。頭を押さえた優衣は、倒れ込んだまま意識を失う。
腕の痛みは、ミラーワールドへ渡っても龍騎を苦しめる。カードを抜こうにもままならない龍騎を、執拗に攻め続ける王蛇。ついにファイナルベントが炸裂したその時、横から弾くようにナイトが現れる。
「何のマネだ」。いぶかる王蛇にナイトが答える。「龍騎は俺が自分で倒す」と。さらに、その前に王蛇を倒すと宣言したナイトは、容赦なくランサーで斬り込んでいく。倒れ伏す王蛇。ファイナルベントを装填するナイト。すると今度は、メタルゲラスがその攻撃を阻んだ。吼えながら王蛇に迫るメタルゲラス。次の瞬間、龍騎たちは驚きの光景を目にする。なんと王蛇がメタルゲラスと契約したのだ!士郎が王蛇に渡した契約のカードは、1枚ではなかったのだ。
王蛇の後ろに並び立つベノスネイカーとメタルゲラス。2体を巧みに操る王蛇の攻撃に、龍騎とナイトは翻弄され・・・。

2002/06/16
第20話 裏切りの蓮
ミラーワールドで対峙する龍騎と王蛇。飛来したドラグレッダーが口火を切り、再びバトルが始まる。身を起こすナイトとライア。傍らには、壊れたガイのカードデッキが転がっている。自分の行く末を案じるように、それを見つめるナイト・・・。
龍騎と王蛇の戦いは、決着のつく前に時間切れとなる。それぞれ現実世界へと戻るライダーたち。彼らが去ったミラーワールドでは、ガイとの契約から解放されたメタルゲラスの不気味な咆哮をあげる。
その夜、OREジャーナルには消えたはずの犯人がファミレスから再び現れ、何者かが奪った警察の覆面車両で逃走中であるという情報がもたらされる。逃亡を助けているのは、蓮だった。理解に苦しむ真司。手塚は、ライダーとしての仮面をもう一度つけ直すため、蓮はただひらすらに戦いを求める浅倉に近づいたのではないかと推測する。すべてが戦いを中心に回っていることに苛立つ真司。だがそんな真司に、手塚が釘を刺す。お前も、浅倉を倒そうと思ったはずだと。言葉に詰まる真司。手塚の言う通り、それが神崎士郎の手なのか・・・。
そのころ士郎は、また1人、ライダーが消えたことを告げに、秀一の前に姿を現していた。戦いのペースが遅いことを忠告する士郎。永遠の命を望む秀一にとって、スローペースはまさに命取り。「時間がないのはお前だ」。士郎の言葉が、秀一に重くのしかかる。
翌日、OREジャーナルに出社した真司は、大久保たちと浅倉の逃亡先の割り出しにあたる。が、作業は難航。新しい情報を得られず煮詰まる大久保の横で、真司は蓮のことを言い出せずにいる。そこに、警察が浅倉の出身地に捜索の網を張るという情報が入る。真司は、居ても立ってもいられず、すぐさま現場に向けて飛び出していく。
同じころ、花鶏では士郎の情報を少しでも得ようと、その旨は告げずに優衣の占いをはじめていた。コインをかざす手塚。だが、集中する手塚の顔が次第に曇っていく。「何も見えない・・・」。優衣には、今も過去も未来も、何も見えないのだ。なぜ・・・?
その優衣は、仲村から渡された資料の中に、1枚のネガを見つけていた。さっそく現像に出す優衣。出来上がった写真を手にした優衣に、突然、記憶のフラッシュバックが起こる。一軒の家、子供の泣き声、弾け飛ぶ窓ガラス・・・!
警察の読みは当たり、浅倉の車はすぐに検問にかかる。だが当然のごとく、浅倉はそれを振り切り逃走。たちまちサイレンの音で騒がしくなった現場に、真司が到着する。そのとき、カーブを曲がり切れなかった浅倉の車が、崖から転落、爆音とともに炎上。「まさか!」。息を飲む真司。が、そこへモンスターの接近音が響きはじめる。真司が振り返ると、そこには蓮が、そしてバイクのミラーの中には、王蛇の姿があった。蓮に歩み寄ろうとする真司。その瞬間、ベノスネイカーが、真司に襲い掛かってきた。避けながら変身した真司は、結局、戦いの場、王蛇の待つミラーワールドへと渡っていくのだった。
「お前だけは・・・」。ガイを倒したことに何の痛みも感じず、むしろ新たな戦いを求める浅倉を、真司はやはり許すことができない。激しい応酬を両者繰り返すが、やがて龍騎の攻撃が大きく王蛇の態勢を崩す。「おとなしく刑務所に戻れよ」。龍騎が戦いの終わりを告げたその時、ナイトが放つソニックブレイカーが龍騎を襲う。頭を押さえ転がる龍騎。ナイトは心を捨てたかのように、龍騎に襲い掛かる。「戦え・・・戦え!」。

2002/06/09
第19話 ライダー集結
膠着状態のファミレス。真司は、携帯のメールで外との連絡を取りながら、人質になっている少女の救出機会を伺っている。OREジャーナルの面々も駆け付け、現場が少しずつ動きだしたその時、浅倉から要求が出される。秀一を連れてくること。
警察からの要請を受けた秀一は、危険を承知しつつも、全国規模の騒ぎに乗じ自分を売り込もうと、単身、現場に乗り込んでくる。自分を含め4人のライダーが会することに興奮を押さえきれない淳は、さらなる企みを胸に、花鶏へと向かう・・・。
脱獄犯を警戒し、早々と閉店した花鶏に、蓮と手塚が帰ってくる。「おかえり」と、出迎えるのは淳だ。優衣の姿はどこにもない。浅倉が立てこもるファミレスを舞台に、ライダー同士のバトルゲームを始めようと企んだ淳は、性懲りもなく蓮と手塚を誘いに来たのだ。はじめから戦いを容認しない手塚は、即座に断る。だがその時、淳がからかうように、優衣のエプロンを2人の前でちらつかせる。淳は、蓮たちに戦いを強要するため、優衣を人質として別の場所に監禁していたのだ。
「じゃ、待ってるからね」。相変わらずのセリフを残し、素早く店を出る淳を追って、蓮が動く。手塚の制止は、もはや効かない。覚悟を決めたかのように走り出す蓮のバイクを追って、手塚もまた現場へと向かう。
そのころファミレスでは、真司が存在を気付かれはしたものの、秀一とひきかえに人質を解放するという交渉が成立し、事態が好転したように思われた。だが、用心深い浅倉は、万が一の保険として少女には残るように命じる。それを知った真司は、自分も残ると申し出、いぶかる浅倉を押し切り、少女とともに店内に残ることに。
入り口に立った秀一が、浅倉の指示に従い、一歩ずつ歩を進める。徐々に解放されていく人質たち。突入に備える警官隊。さらに、離れた場所には、興味津々で状況を見守る淳。
中では、少女を抱え、近づいてくる秀一をじっと見つめていた浅倉が、拳銃の代わりにカードデッキを取り出していた。それに気付いた真司は、一連の騒動がライダー絡みだったことを知り、怒りを爆発。浅倉にタックルし、少女を奪い取る。秀一も、浅倉がライダーであることに気付くが、その瞬間、外から催涙弾が打ち込まれる。白煙の中でニヤける浅倉が秀一を挑発する。「来いよ」。2人は次々に変身し、ミラーワールドへ渡っていく。
現実世界では、真司と少女が担ぎ出されている。気絶してもなお、少女をしっかりと抱える真司は、令子たちが見守る中、救急車で搬送されていく。
一方、いよいよ始まった戦いを、さも楽しそうに見つめている淳のもとへ、蓮がようやく現れる。蓮は、人質の有無に関係なく戦うことを淳に伝え、優衣の居場所を聞き出す。優衣の身柄を手塚に任せ、淳とともにミラーワールドへ渡る蓮。結局、淳の思惑通り、バトルゲームが始まってしまうのだ。
ゾルダvs王蛇、ナイトvsガイの戦いが繰り広げられるミラーワールド。ガイのコンファインベントに翻弄されるナイトは、いきなりピンチに立たされる。が、それをカバーするように優衣を救出し終えたライアが飛び込んでくる。また一方では、間合いを取りながら攻撃しようとするゾルダと、戦いの刺激に嬉々としながら間合いを詰めようとする王蛇のバトルが続いていた。
現実世界では、ライダー同士の戦いを見つめる優衣が、認めがたい状況に胸を痛めていた。するとその時、ガラスの中に士郎が現れる。走り寄ろうとする優衣。しかし、士郎の姿はすぐに別のガラスへと移ってしまう。現れては消え、消えては映る士郎の像が、優衣に語りかける。「この戦いはお前には関係ない」。ライダーは、それぞれが求めるもののために自分の意志で戦っている、その戦いを止める権利は誰にもないと。消え去る士郎。優衣はただ、立ち尽くすのだった。
ミラーワールドでは、ガイが優勢に戦いを進めていた。ついに取り出すファイナルベント。瞬時に、ライアの脳裏には、占いで見たナイトの最後がフラッシュバックする。「秋山!」叫ぶライア。発動するガイのヘビープレッシャー。「!!」。が、その攻撃を身を呈して龍騎が防ぐ。搬送される途中で覚醒した真司が、蓮の、そして戦わざるを得ないというライダーの運命を変えるため、駆け付けたのだ。
ガイに斬り掛かる龍騎。方や、王蛇に間合いを詰められ一瞬よろめいたゾルダが、「ゴチャゴチャした戦いは好きじゃない」と、ついにファイナルベントをセット。エンドオブワールドが炸裂する。凄まじい爆炎に、王蛇のみならず巻き込まれていくナイトたち。だが、煙りが晴れると、倒れ伏している龍騎、ナイト、ライアの中にあって、なぜか王蛇だけは悠然と立っている。王蛇は、ガイを盾として使いダメージを免れたのだ。「俺がゲームを面白くしてやったのに・・・」。荒い息づかいで、それでも王蛇に立ち向かうガイ。そこに、王蛇のファイナルベントのキックが炸裂。ガイが爆発する。
驚愕する龍騎、ナイト、ライア。だが王蛇は、平然と戦いの味をかみしめている。怒りで王蛇をにらむ龍騎。飛来するドラグレッダーとベノスネイカーを背後に、両者は対峙し・・・

2002/06/02
第18話 脱獄ライダー
刑務所の面会室。浅倉と向き合う秀一が、判決内容を告げている。懲役10年。不服を申し立てる浅倉。だが秀一は相手にせず、次の依頼人、淳のもとへ向かうため刑務所を後にする。その時、ふと聞こえてくるモンスターの接近音。辺りを見回す秀一。だが、すでに気配はない。「気のせいか」。秀一の車が走り去ると、そこには士郎の姿が・・・!?
そのころ優衣は、仲村から渡された資料をもとに、恵理の病室を訪れていた。眠り続ける恵理を見つめ、立ち尽くす優衣。
病室を出た優衣は、あらためて兄・士郎のしたことの酷さを知り、胸を締め付けられる思いで、ひとり街を歩く。そして蓮もまた、自分の心に結論を出せないまま、あてもなくさまようのだった。
淳が拘留されている警察署前。こちらは秀一の手腕で、あっさり釈放だ。だが、秀一には気になることがあった。押収された淳の荷物の中に、カードデッキを見つけていたのだ。「お前の物って思っていいのかな」。淳に問いかける秀一。視線をかわしながら、2人はお互いライダーであることを理解する。すかさずポケットに手を入れ、戦いの意志を示す秀一。が、淳が待ったをかけた。「今日はそんな気分じゃないよ」。そう言うと、淳は秀一に背中を向け、「バイバイ」と歩き去っていく。その顔に、笑みを浮かべながら。「面白くなってきたじゃん」・・・。
一方、刑務所に姿を現わした士郎は、静かに歩を進めていた。鏡像か現実か、ゆっくりと歩き続ける士郎を、だれも気にとめない。そしてたどり着いた浅倉の独房。突然、目の前に現れた男にさして驚くこともなく、それどころか、いら立ちの標的として浅倉は士郎に殴り掛かっていく。だが、いくら懸命にふるっても、その拳は届かない。そんな浅倉に士郎はカードデッキを差し出す。「その憎しみで這い上がれ」。・・・鳴り響くサイレン。慌ただしく走る看守たち。鉄格子を破壊する仮面ライダー王蛇・・・
“浅倉威、脱獄”の一報をキャッチした令子は、ただちにOREジャーナルに連絡。島田は携帯とホームページに速報を、真司は目撃情報のあった現場へと向かう。また、令子は、担当弁護士である秀一のもとへ。ところが、入室を待つわずかの間に、令子は何者かに襲われてしまう。悲鳴を聞き、急ぎドアを開けた秀一にも、特殊警棒が振り下ろされる。殴り掛かってきたのは浅倉だ。対峙する吾郎。そこへ、遠くパトカーのサイレンが聞こえてくる。不敵な笑みを浮かべ逃走する浅倉。ジャーナリスト魂に火が付いた令子も、襲撃をもろともせず後を追った。
令子からの連絡で、浅倉の現在地を確認した真司は、すぐさまスクーターで現場を目指す。だが、その途中、モンスター・ゲルニュートが出現。浅倉か、モンスターか・・・、ジレンマに板ばさみになりながら、真司はゲルニュートが客たちを狙っているファミレスへと向かった。
同じころ、現実世界では、逃走中の浅倉が、ファミレスの中から漂うモンスターの気配に気付いていた。だが、浅倉はまだその意味を知らない。その時、「ライダーのくせにモンスター知らないの?」と淳の声が。秀一を襲う浅倉の様子を偶然にも目撃していた淳は、浅倉に秀一もライダーであることを教え、2人を戦わせようと企む。淳のゲームが始まったのだ。
ミラーワールドで孤軍奮闘する龍騎。だが相変わらず素早い動きのゲルニュートに、龍騎は組み敷かれてしまう。その時、ゲルニュートが何者かに吹っ飛ばされる。ガイだ。ガイが龍騎を助ける?その理由はいかにもガイらしい。「こんな邪魔者にやられてる場合じゃないよ。せっかく盛り上がりかけてんのに、面白くなくなるじゃん」。
戦いをゲームとしてしか捕らえないガイのやり方を、龍騎は承服できない。だが、もらったチャンスを無駄にすることなく、龍騎は見事、ゲルニュートに必殺技を決め、長い戦いに終止符を打つ。
ホッとひと息付き、現実世界へ戻ってくる真司。が、店内へ行こうとして、その異様な光景に「え・・・」と足を止める。浅倉が人質をとり、立てこもっているのだ。周囲は、大勢の警官隊、警察車両、救急車、マスコミとやじ馬で騒然としている。その中で、ひとり満足そうな笑みを浮かべる淳。「最高だよ、アイツ」。ただならぬ状況に真司は、ただ呆然と・・・

2002/05/26
第17話 嘆きのナイト
ガイの喉元に突き付けられたナイトのランサー。その切っ先がわずかに震える。とどめが刺せない・・・?ナイトの様子を見て取ったガイは鼻で軽く笑うと、ランサーを強く払い、メタルホーンを撃ち放つ。ナイトと、助けようと飛び込んだ龍騎が大きく吹き飛ぶ。その時、ナイトの脳裏には、手塚の言葉がこだまする。「ホントに誰かを殺せるつもりか?」・・・。
それぞれ傷付き帰還する真司、蓮、淳。そして合流する手塚。そんな中淳は、ひときわ深く傷付いた蓮を見下し、冷笑を浮かべる。「ただの根性無しじゃん」。傷を押さえ、目を閉じるだけの蓮。だが、真司が黙ってはいない。「人の命奪えないのが、そんなにおかしいことかよ!」。しかし淳は、それがルールだと、真司をまったく相手にしない。蓮に一瞥を投げ、去ろうとする淳。その時、手塚の手からコインが投げられる。手塚は淳のトラブルを予言。だが当然のごとく、淳は手塚の言葉にもいっさい耳を貸さず、立ち去るのだった。
ところが、ほどなく行くと淳の前に刑事が現れる。「へぇ、占いもちょっとは当たるんだ」。淳は、大学での傷害事件、OREジャーナルのジャックについて、取り調べを受けるため警察に連行されていく。
カフェ花鶏。沙奈子の外出を見届けた優衣は、おもむろに電話を手にする。かける相手は仲村。兄・士郎と同じ研究室にいた仲村は、優衣の知る限り、唯一、兄とつながりのある人物だ。何とか士郎の手がかりを得ようとする優衣。だが電話は冷たく切られてしまう。
そこへ、真司と手塚が蓮を抱えるようにして入ってくる。ベッドに運び込まれた蓮は、堅く目を閉じ、運ばれた食事にも手をつけない。階下では、手塚が真司に、蓮の運命について聞かせている。蓮のコインは両面が裏、戦うも破滅、戦いを止めるも破滅だと。真司はその言葉に思わずムッとする。「簡単に言うなよ。こんな占いで!」。手塚は冷静に続ける。俺の占いは当たる。だからこそライダーの運命を変えようと思っていると。だが真司には、神崎士郎の決めたルールを前提に構える手塚の考えが受け入れられない。自分の運命は自分で決めると言い切る真司は、占いに頼る手塚を生き方を「情けない」と言い捨てる。その言葉に、手塚の顔色が変わる。「お前にそんなこと言えるのか。一度でも、死ぬほど迷ったことがあるか?」。はじめて険しい表情を見せる手塚。真司も一歩も引かない。その夜、さまざまな思いが交錯する花鶏で、真司たちは眠れない夜を過すのだった。
翌日、手塚と真司が出かけた花鶏に、意外な人物が姿を現す。仲村だ。驚く優衣に仲村は、書類袋を差し出す。中には江島研究室の資料が入っていた。それを優衣に渡した仲村は、もう関わらないでくれと言い残し店を出ていく。しばし呆然とする優衣。だが、すぐに2階に駆け上がり資料を取り出した優衣は、あるメモに注目する。小川恵理という名前と病院の住所・・・。
そのころ、一緒にいた真司と手塚の近くで、モンスターの接近音が響きはじめる。お互いうなずき合い、ミラーワールドへと渡っていく2人。こっそり花鶏を抜け出し、恵理の見舞いに行っていた蓮も、モンスターの接近に気がつくと、迷いを振り切るようにカードデッキを取り出す。しかし・・・「蓮、もういいよ・・・」蘇ってきた恵理の声に、蓮はどうすることもできずその場に崩れ落ちるのだった。
ゲルニュートを追いミラーワールドにやってきた龍騎とライアだが、素早い動きに攻撃は全てかわされてしまう。相手の読めない動きに翻弄される龍騎とライア。その時、龍騎はライアを踏み台にして高くジャンプすると、壁に張り付いていたゲルニュートを蹴り落とした。龍騎の意外な行動に戸惑いつつも、ライアはコピーベントを抜き、龍騎のストライクベントをコピー。2人同時にドラグクローの攻撃を放つ。巻き起こる爆発。だが、一瞬早く身をかわしたゲルニュートは2人を残して逃走してしまった。
一方、相変わらず金の匂いを嗅ぎ分け仕事を選んでいる秀一に、上得意先から新たな弁護の依頼が入る。その相手は、他でもない淳だ。「一件、仕事片付けたら行くよ」という秀一が立ち寄った先は、無気味な音が響き続ける刑務所だった。音の主は、浅倉威。独房の鉄格子に頭を打ち付けている浅倉に、弁護士との接見が告げられる。ゆっくりと振り向く浅倉。「イライラするんだよ、こんな所にいると・・・」。その時、刑務所全体には、モンスターの接近音が響きはじめる・・・!

2002/05/19
第16話 運命のカード
真司を追い、ミラーワールドへと渡るライアとナイト。彼らは、ガイにカードを奪われ、ブランク体へと戻ってしまった龍騎を発見する。2人の力を借り、ようやく現実世界へと帰還する真司。カードを失った今、真司の脳裏には、モンスターに喰い殺されるシザースの姿が、恐怖とともに蘇ってくる。
翌日、OREジャーナルでは、島田を泣かせる大事件が発生。突然、パソコンがウィルスに感染してしまったのだ。そこへ、ぶつぶつと淳への恨み言をつぶやきながら出社してくる真司。「おはようござ・・・」挨拶しかけた真司は、思わず息を飲み込む。なんと、編集長の席には淳が座っているではないか!
「新しい編集長だ」。大久保は感情を押し殺し、真司に状況を説明しはじめる。OREジャーナルのコンピュータをハッキングした淳は、購読者リストを不正にコピー。それをネタに、OREジャーナルを乗っ取ったというわけだ。逆らえば、購読者のパソコンすべてが、島田のパソコンと同じようにウィルスでダウンすることになる。ふざけた脅迫に、つかみ掛かろうとする真司。しかし、淳の手の中にはドラグレッダーのカードが。カードの周りでライターの炎をちらつかせる淳。すべての弱味を握られた真司たちは、まさに手も足も出ない。
一方、花鶏では、蓮が客を相手にいざこざを起こしていた。手塚が現れて以来、心を見透かされた感のある蓮は、いつも以上に苛立っているのだ。店を飛び出した蓮は、恵理が眠り続ける病院へと向かう。ひとり、病室にたたずむ蓮。だが、少し離れた場所には、やはり手塚の姿があった。蓮の様子を、その表情を見つめる手塚・・・。
OREジャーナルでは、相変わらず淳の横暴ぶりが続いている。真司たちを従える淳の写真、その才能をたたえる文章が、次々とOREジャーナルのホームページにアップされていく。淳の狙いは一体何なのか。傍若無人な態度に、じっと耐える真司、令子、大久保。そして無言でにらみ続ける島田。その目付きに気づいた淳は、文句があるなら首にする、二流のシステム・エンジニアは必要無いとバッサリ。「二流・・・」。その言葉を何度も繰り返す島田。この瞬間から、島田の逆襲劇が始まるのだ。
真司と大久保が、無理やり街頭でビラ配りをさせられている間、花鶏に現れた島田は、猛烈なスピードでパソコンのキーを叩きはじめる。刻々と過ぎていく時間。派手な宣伝活動の成果か、OREジャーナルの購読希望者は続々と増えてきている。デスクに戻った淳は、満足そうに宣言をする。「そろそろゲームを始めようかな」。そう、淳の目的は、鉄仮面の戦闘ゲームをもっと大規模に、日本中を巻き込んで始めさせることにあったのだ。止めようとする真司。だが、スタートキーは押されてしまう。「ゲーム開始だ!」。
その時、パソコンを見つめる淳の顔が驚きに変わる。爆弾のイラストとともに、島田の顔と笑い声が流れ始めたのだ。歓喜に湧く真司たち。凍り付く淳。そして笑い続ける島田・・・。
勝負は島田の勝ち。淳は、すぐにOREジャーナル放り出される。清々した表情の真司。だがカードはまだ淳の手中にある。そこに蓮が現れる。淳に戦いを挑みにやってきたのだ。2人は真司の制止も聞かず、変身しミラーワールドへと渡っていく。
対峙するガイとナイト。戦いの火ぶたが切って落とされる。そこへ、ウィスクラーケンを追ってきたライアが、偶然姿を現す。両者の戦いに気づいたライアは、間に割って入るが、2人の勢いは凄まじく1人ではどうすることもできない。その時、ナイトの攻撃を受け、ガイの手からドラグレッダーのカードが滑り落ちる。すかさず拾い上げたライアは、現実世界へと戻り、真司の元へ。一緒に戦いを止めてくれと言う手塚に、真司は力強くうなずく。
再びミラーワールドに渡るライアと龍騎。だが不意にウィスクラーケンに攻撃を受け、ライアと龍騎はガイとナイトに近付けない。ウィスクラーケンを相手にしている間にも、ガイとナイトの激闘は続く。ようやく龍騎のキックでウィスクラーケンを倒したころ、ナイトのウイングランサーはすでにガイの喉元に突き付けられていた。「俺の勝ちだ!」。

2002/05/12
第15話 鉄仮面伝説
メラメラと燃え上がるナイトの紋章を、じっと見つめる手塚。すると、炎の中にナイトの未来が現れ始める・・・ミラーワールドで止めを刺されるナイト。相手は、第6のライダーか・・・!?
明けて、大久保の緊急入院で人手の足りなくなったOREジャーナルには、優衣がアルバイトとしてやってくる。さっそく真司と取材に向かう優衣。追う事件は『夜の大学に現れる仮面の男』。もしや仮面ライダーでは・・・という期待と不安が入り交じる中、問題の大学に到着した2人は、かすかではあるが闇の中から聞こえてくる怪し気な金属音に気付く。「こっちだ!」。優衣を促し走り出す真司。
そこには確かに鉄仮面がいた。意識を失い、ぐったりと壁に寄り掛かっている鉄仮面が。驚く真司たちの前で、床に倒れ込む鉄仮面。その拍子に仮面が外れ、若い男の顔があらわになる。
誰に襲われたのか、なぜ仮面を付けていたのか、被害にあった男・三上は、運ばれた病院でも何も語ろうとしない。仕方なく真司たちは、男が所属する大学のネットゲームクラブ『マトリックス』を訪ねることに。
『マトリックス』部――パソコンでゲームを作成し遊ぶだけのクラブ。集まった部員は4人。彼らによると、入部には“顔”と“頭”、2つの高い審査基準をクリアしなければならないらしい。事件にあった三上について質問する真司。だが彼らの反応は冷淡だ。「どんな人だったっけ?」「忘れちゃいました」。クスクス笑いながら言ってのける部員たち。だがその中で、唯一おどおどした感じの芝浦淳に、優衣が声をかける。何かを言いかける淳。が、他の部員に脅された淳は、言い付け通りジュースを買いに部室を出ていってしまう。
何の収穫もなく、OREジャーナルに戻った真司たちに、1通のメールが届く。開くと、パソコンには無気味な鉄仮面が。脅迫・・・そう感じ取った令子は、この事件に『マトリックス』が絡んでいることに確信を持つのだった。
その夜、花鶏に帰宅した真司と優衣は、店の前で蓮が喧嘩を始めるところを危うく取り押さえる。相手は手塚だ。蓮は、しつこく付きまとう手塚にいらだっていたのだ。2人を引き離し、店内に入る真司たち。そこで真司は、手塚もライダーであることを知る。真司に比べ、手塚はさほど驚かない。占いに「新しい出会い」が示されていたからだ。興味を持った真司は、さっそく自分の未来を占ってもらう。すると、今追っている事件を通して新しいライダーに会う・・・と出る。ハッとなる真司。それを離れた場所で聞いている蓮。その時、真司の携帯が鳴る。
かけてきたのは令子だ。脅迫メールの出所を突き止めた島田が、鉄仮面たちが戦って最後の生き残りを決めるというゲームにたどり着いたと、知らせてきたのだ。この事件は、まさにゲームのシナリオ通り。『マトリックス』のメンバーも、新たに意識不明状態で発見されていた。次が最後の戦い。設定された決戦の場所に、真司が急ぐ。
後を追おうと立ち上がる蓮の行動に、手塚が疑問を投げかける。「心配なのか?」。蓮は、新しいライダーに興味があるだけだと言い捨て、花鶏を出ていく。だがその本心は・・・
決戦の場。焚き火を囲み、戦う2人の鉄仮面。やがてお互いの武器が相手を捕らえ、苦しみながら同時にその場に倒れる。そして物陰から現れた人物は、なんと芝浦淳だ。
駆け付けた真司が驚いている様子を、淳はニタニタと笑いながら見ている。ゲームを作成したのは、他でもない淳なのだ。彼のプログラムにはまったクラブのメンバーは、退屈な日常を忘れるため、より強い刺激を求める、ついには本当の戦いをはじめたというのだ。「なんでそんな事を!」。問いつめる真司に、淳は悪びれもせず、こう答える。「だって楽しいじゃん」。
その時、モンスターの気配が2人によぎる。走り出す淳。鏡の前で変身した淳は、第6のライダー・ガイになりミラーワールドへ。続いて真司も変身し、ガイを追う。
到着したミラーワールドでは、すでにモンスター・バクラーケンとガイの戦いが始まっていた。そこに龍騎も加わるが、一歩抜きん出ているガイは、契約モンスター・メタルゲラスを召喚しヘビープレッシャーを発動。一気にバクラーケンを片付けると、間髪入れず龍騎に襲いかかってきた。ライダー同士で戦うつもりは無いと訴える龍騎。だが、ガイの答えは簡単だ。「じゃ、死んでよ」。言うが早いか、攻撃を再開したガイは、躊躇なくファイナルベントを装填する。龍騎もたまらず、ドラグレッダーのカード抜き出すが、一瞬間に合わず、ヘビープレッシャーを喰らってしまう。吹っ飛ぶ龍騎。その手から落ちる、アドベントカード。ガイはそのカードを拾い上げると、死んだように動かない龍騎をそのままに、ゆっくりと立ち去っていった。

2002/05/05
第14話 復活の日
龍騎の放った爆炎に包まれ、消滅したゾルダ。慌てて現実世界に戻り、エレベータから飛び出した真司の前には、うずくまる秀一が。そして、その前に横たわる吾郎。「・・・先生・・・」。言葉が途切れると同時に、ゾルダのカードデッキを持った吾郎の手がぽとりと落ちる。「俺がやったのか?」。かたずを飲んで見守っていた真司の膝が、ガクガクと震え始める。吾郎の亡骸を乗せ走り去る秀一の車。取り残された真司は、仮面ライダーになることがどういうことなのかを思い知り、耐え難い現実に叫び声を上げると、その場にへたり込むのだった。
同じころ、蓮と手塚もミラーワールドから帰還。お互いボロボロの有り様だ。それでも戦いに勝ち残ると言う蓮に手塚は、「ホントに誰かを殺せるつもりか」と問う。答えない蓮。だがその言葉は、立ち去る蓮の心に響き続ける。
その夜、OREジャーナルでちょっとした事件が起きる。ある記者会見に、OREジャーナルだけが出入りを禁じられたのだ。仕組んだのはもちろん秀一。そして翌日、憎々しい思いで会見の模様をテレビで見ている令子たちの元に、当の秀一から荷物が届けられる。宛名は令子。中身は、大きな花束と秀一のパネル写真・・・。笑顔でメッセージを握りつぶす令子の目には、復讐の火が宿るのだった。
そのころ、花鶏を飛び出しOREジャーナルにも顔を出していない真司は、一人ふらふらと街をさまよっていた。近くにはドラグレッダーの接近音が聞こえる。戦意を失った真司にドラグレッダーが触手を伸ばし始めていたのだ。
優衣から連絡を受け真司を探し当てた蓮は、ダークウイングにドラグレッダーを威嚇させ危ういところを救う。しかし、今の真司には、自分の命などどうでもいいこと。「北岡さんが泣いてた」。そうつぶやくと、せめて秀一に謝ろうと歩き出す真司。ゾルダは死に秀一は生きている?一瞬、とまどった蓮だがすぐに事態をのみこむと、秀一への怒りを押さえながら、冷静にある計画を実行に移していく。
例の高層ビル最上階にある、秀一いきつけのレストラン。蝶ネクタイ姿の秀一が、上機嫌で令子の到着を待っている。“ステキなプレゼント”のお礼にと、令子から誘いがあったのだ。が、その時、モンスターの接近音が秀一の耳に聞こえ始める。それが蓮の作戦だとも知らず、カードデッキを取り出し構える秀一。開くエレベータの扉。すると、ドアの向こうには、なぜか真司が。さらに隣のエレベータからは、死んだと思っていた吾郎の姿が!
あまりの驚きで硬直する真司。思わず顔を見合わせる秀一と吾郎。そこへ蓮が登場する。真司が秀一の罠にはめられたことを見破った蓮は、令子の力を借り秀一をおびき寄せ、ダークウイングを巧みに操って、真司の前で秀一の嘘と正体が暴露されるように仕掛けたのだった。
お互いの企みをののしり、にらみ合う蓮と秀一。そこへ物凄い形相の真司が迫ってくる。「俺、生身でやる気ないから」と、真司を牽制する秀一。だが真司がつかみかかったのは、秀一の前に立ちはだかった吾郎だった。一瞬、緊張が走る。と、次の瞬間、真司はヘナヘナとその場にくずおれる。「生きてたんだ、良かったぁ・・・」。安堵のあまり、今にも泣き出さんばかりの真司。
予測と違った真司の言動に、蓮、秀一、吾郎の3人はしばし無言・・・。しかし堰を切ったように秀一がいら立ちをあらわにする。「ったく見てらんないね」。そう言い捨てると、吾郎を引き連れ秀一はエレベータで姿を消す。
まだ、へたり込んだままの真司と半分呆れ顔の蓮。その時、再びモンスターの接近音が聞こえ始める。今度はダークウイングではない。真司は取り出したカードデッキをしばし見つめた後、何かを決意したように力強く変身しミラーワールドへ。
壁面を逃げ走るデッドリマーは、しっぽから砲弾を発射し、龍騎を寄せつけない。そこへ後から追ってきたナイトが加勢。龍騎がデッドリマーの銃をたたき落としたところへ、ナイトの必殺技が決まり、勝負がつく。放出されるエネルギー。龍騎はナイトを押しやると、ドラグレッダーにエネルギーを吸収させた。「悪い。ドラグレッダーに食われる理由なくなったし」。真司は決めたのだ。絶対あきらめずに、ライダー同士の戦いを止めてみせると。
その夜、花鶏には、再びワインを注ぎテーブルを囲む4人の姿があった。同じころ、1人占いをしている手塚。テーブルにはロウソクとナイトの紋章が置かれている。真剣な顔つきの手塚の前で、ロウソクの火がナイトの紋章に燃え広がる。不吉な予感が手塚に走り・・・。

2002/04/28
第13話 その男ゾルダ
「あんたさえいなければ・・・」。あれから数日たった今でも、優衣の心に江島の最後の言葉が響いていた。大学で手に入れた兄の写真を見つめ、蓮や真司のためにも、自分の力で真実を確かめようと決意を新たにする優衣。
一方、蓮は記憶を取り戻して以来、真司や優衣と馴れ合いになることを嫌うかのように、彼らと距離を置き始める。花鶏を出ていったきり一晩戻らなかった蓮は、翌日、道ばたでコイン占いをする男・手塚海之に出会う。「随分、深刻な荷物を背負ってる顔だな」。初対面の蓮に唐突な言葉をかけてくる手塚。「頼んだ覚えはない」と言う蓮に構わず、手塚は占いを続ける。「運命・・・矛盾・・・」言葉を継ぐ手塚に、蓮は怒りをあらわにする。だが、手塚はまったく動じない。彼の占いによれば、自分は重要な人物に出会うらしい。「お前だと思うんだが」。言うと同時に、手塚は静かにカードデッキを取り出した。言葉もなくたたずむ蓮・・・。
そのころ令子と真司は、“人が消える”都市伝説を検証するため、乗客が途中で消えたというノンストップのエレベータがあるビルに来ていた。それぞれ1号機と3号機に乗り込む真司と令子。だが、真司が乗ったエレベータは下に、そして令子が乗ったエレベータには、扉が閉まる直前に秀一が飛び乗ってくる。
偶然の出会いを喜ぶ秀一と、不快な気持ちをあからさまにする令子。妙な雰囲気になった以外、特別なこと何も起こらず、エレベータは無事に最上階まで辿り着く。秀一を降ろしさっさと下へ降りていく令子。入れ違いに、真司が乗ったエレベータが最上階に到着する。だが、降りようとしたのは真司ではなく吾郎だ。一度、地下へ降りた真司は、駐車場から乗ってきた吾郎と一緒になったのだった。吾郎を出迎える形になった秀一。が、それもつかの間、吾郎は真司に引き戻され再びエレベータ内に。閉まる扉。取り残される秀一。
2人きりのエレベータ内で、真司は吾郎に言い聞かせる。「俺、戦うつもりないから」。
地下から昇る間、真司は優衣から1本の電話を受けていた。「ゾルダの正体はあの弁護士の・・・」。電波状態が悪く、途中で切れる優衣の電話。真司の記憶に蘇る、ポーズを取る吾郎・・・「!」。そう、真司はゾルダ=吾郎と、すっかり勘違いしてしまったのだ。
地下駐車場に着いても、真司の熱弁は止まらない。返答のしようがなく途方に暮れる吾郎。そこへ秀一が登場。吾郎は解放されるが、何か思惑があるのか、秀一は真司の誤解を解こうとはせず、立ち去る背中を見送るのだった。
同じころ、5人目のライダーを前に、蓮の心は揺れ動いていた。「ライダーの運命を変えようと思っている」と告げる手塚。いずれ死ぬことになる自分の運命をも、ライダー同士の戦いを止め、変えてみせると。一瞬、真司のことが脳裏をよぎる蓮。だが、蓮はデッキを取り出し、手塚に戦いを仕掛ける。応じる手塚。ナイトに向かい合うのは、仮面ライダー・ライアだ。
はじめは攻勢だったナイトだが、次第にライアの力がナイトを圧倒。ついにライアがファイナルベントを抜き取る。直後、爆炎に包まれるナイト。倒れ込むナイトを見つめるライアに、ナイトは意外な質問をする。「なぜ、まともに当てなかった・・・」。ライダー同士の戦いを止めるという手塚の言葉は、嘘ではなかったのだ。だがナイトは、傷付いた体を起こし、何かに脅迫されるように、再びライアに戦いを挑んでいった・・・。
結局、何の収穫も得られないままビルを出ようとする令子と真司。その時、モンスターの気配に真司がハッとなる。エレベータ2号機に現れたデッドリマーが、乗客を餌食にしていたのだ。再び1号機に飛び乗り、変身する真司。それを見ていた秀一も、同じように3号機へと乗り込む。
まんまと人を食らい、エレベータから降り立つデッドリマー。そこへ勢いよく龍騎が走り込んでくる。振り降ろされる龍騎の剣先を、軽くかわすデッドリマー。だが龍騎も身軽に、デッドリマーに飛びかかっていく。もつれあう両者。が、そこに突然、両者を弾き飛ばすほどの強烈な砲弾が炸裂する。ゾルダが現れたのだ。
逃げるデッドリマー。追おうとする龍騎。だが引き続きゾルダは、マグナバイザーを龍騎めがけて打ち込んでくる。「やめろ!お前、さっきの俺の話、聞いてないのかよ!」叫ぶ龍騎。だがゾルダは攻撃の手を緩めるどころが、さらにギガキャノンを装填。1発、2発。吹き飛ばされた龍騎の目には、揺らめく炎の向こうでギガランチャーを構えるゾルダが映る。不本意ながら懸命にストライクベントを装填する龍騎は、昇竜突破を発動。巨大な炎がゾルダに襲い掛かる。吹き飛ばされ爆発、そして崩れ落ちていくゾルダ。あまりの衝撃の大きさに、龍騎自身、驚き立ちすくむ。「そんな・・・」。

2002/04/21
第12話 秋山蓮の恋人
兄・士郎が所属していたと思われる「江島研究室」について、大学図書館の司書に確認する優衣。だが、優衣の期待はあっさり裏切られる。ある事故をきっかけに研究室は解散、関係者のほとんどが大学を辞めていたのだ。
そのころ、徐々に過去を思い出しつつあった蓮は、同じく清明院大学に向けバイクを走らせていた。記憶の中で、恵里が蓮に話し掛ける。「神崎先輩も江島先生も何か隠し事してる。何だか怖い・・・迎えに来て・・・」。恵里は士郎と同様、江島研究室の一員だったのだ。
あの日、蓮は恵里を研究室まで迎えに行く約束をしていた。だが・・・、脳裏に去来する映像のフラッシュ――士郎、ダークウイング、散らばったガラス――、それ以上思い出そうとしても、襲ってくる頭痛に阻まれ記憶は蘇らない。いら立ちを感じながら、急ぎバイクを走らせる蓮。
そんな蓮を見守るように追走していた真司は、またしても災難に巻き込まれる。どんな時でも敵を作れる男・蓮に多少呆れながらも、真司は蓮のトラブルを肩代わり。ぼこぼこにされると承知しつつ、蓮を彼だけが知る目的へと向かわせる。
一方、いまだ大学に留まりアルバムのコピーを撮っていた優衣に、1人の男性が話しかけてくる。「何でそんな写真コピーしてるんだ!」。優衣が驚いて振り向くと、そこには江島研究室の元メンバー・仲村が立っていた。優衣をにらむ仲村。その顔に、次第に驚きの表情が広がる。「神崎士郎の妹か・・・!」。
緊張の面持ちで対峙する優衣と仲村。兄のことならどんな些細なことでも教えて欲しいと懇願する優衣に、仲村は声を荒気る。「聞きたいのはこっちだ。あの日の実験は何だったんだよ!何で俺たちの研究室をメチャメチャにしたんだ!」。
兄について、幼いころの記憶や自分の想像ばかりを信じてきたこと、そしてほどけていく兄の過去とその先に潜む事の重要性を感じ、ショックを受ける優衣。仲村もまた、優衣が本当に何も知らないことを知り、怒りの鉾先を見失ったかのように足早に立ち去っていく。だが、優衣は後を追う。どうしても今知らなければ取り返しがつかないことになると言う優衣に、仲村は吐き捨てるように答える。「もう取り返しなんかつかない。研究室のみんなが犠牲になった。1人は、神崎士郎に殺されたも同然だ」。さらに仲村は続ける。それらはすべて、優衣のためだったのだと・・・。
~昨年の夏、士郎は研究室である実験をした。実験の内容を知っていたのは士郎と江島の2人のみ。何も知らされていない数人の学生も駆り出され、実験はスタートした。吹き飛ぶ研究室のガラス。事故。にも関わらず士郎は、妹のために実験は成功したと言い残し、姿を消した。江島も以来、消息不明。そして1人の学生が犠牲になった~
仲村に教えられた研究室に立つ優衣。壁には一面の鏡。そこへ足早に蓮が飛び込んでくる。驚く優衣。だが蓮は優衣を見ていない。蓮の脳裏には、過去の映像が一気に押し寄せていた。振り返る士郎。立ち尽くす江島。吠えるダークウイング。倒れゆく恵里。そして士郎がナイトのデッキを蓮に差し出す。「俺を殺すか、それとも戦い続ける道か、好きな方を選べ!」・・・。
「蓮?」。優衣の声に、ハッと我にかえる蓮。やっと正気に戻った蓮は、おもむろに首に下がったリングに手をやる。「そうだったな・・・」。その様子を見つめている優衣に気づくと、蓮は何ごともなかったような表情を見せ「思い出した」と、ひとこと告げる。そこへボロボロに傷付いた真司が到着。いつもの蓮に戻ったことを確認すると、これで代役も終わりと、ホッと安堵の表情を浮かべる。
が、次の瞬間。真司たちの表情は、たちまち緊張に包まれる。モンスターが接近しているのだ。廊下に飛び出す真司たち。そこには、士郎に助けを求めふらふらと歩いている江島が。へたり込む江島に、テラバイターが襲い掛かる!
間一髪、江島を救出すると、真司と蓮はともにカードデッキを取り出し、いざミラーワールドへ。テラバイターの前に両者揃って降り立つが、2対1の戦いながら、龍騎とナイトは苦戦を強いられる。吼えるテラバイター。大きく弾き飛ばされる龍騎とナイト。だが、2体は同時にファイナルアタックを発動、さすがのテラバイターも激しい爆発に呑み込まれ四散する。立ち上るエネルギー。その時、吸収しようと突進するドラグレッダーをナイトが威嚇。隙をついて、ダークウイングがエネルギーを吸収する。ナイトの微妙な変化に気づく龍騎。「お前・・・」。
戦いから戻った蓮は、バイクを走らせ1人病院に向かう。人気のない廊下を歩く蓮。ドアを開け、ベッドに近づく。そこに横たわっているのは恵里だ。無言で見つめる蓮の横で、恵里に向かってダークウイングが吼える。「・・・・・」。鏡にこぶしを叩き込む蓮。にじむ血もそのままに、蓮は恵里を見つめたまま立ち尽くす・・・。

2002/04/14
第11話 謎の無人電車
かろうじて現実世界に帰還する真司と蓮。全身の痛みで起き上がれない2人に、駆け付けた優衣が寄り添う。真司に続いて蓮がなんとか身体を起こすが、その時、蓮には激しい頭痛が襲い掛かる。それでも、ふらふらと歩き始める蓮。真司と優衣が声をかけると、振り向いた蓮は探るような眼差しで2人を見つめ、つぶやく。「お前たち、誰だ?」・・・!?
医師の診断は、頭を強く打ったことによる一時的記憶の混乱。心配する真司たちだが、蓮は彼らに構うことなく、バイクでどこかへと出かけていく。追う真司。
蓮の頭痛は続いている。それと同時に、さまざまな記憶のかけらが蓮の脳裏にフラッシュバックしてくる。カードデッキ・・・何かを言っている女性・・・。
そのころ、優衣はある決意を胸に、士郎が通っていた清明院大学へと向かっていた。
戦いを止めさせたい、その一心で兄の足取りをたどろうとする優衣。だが、窓口でも図書室でも、兄の手掛かりは何一つつかめない。その時、ふと大学の記念アルバムが優衣の目に止まる。何気なくページをめくり始める優衣・・・。
敵を作る蓮の性格は今も昔も変わらないらしい。蓮に付き添う真司は、行く先々で災難に見舞われる。だが、絡んでくるケンカ相手にもそれに巻き込まれている真司にも、蓮はまったく興味を示さない。蓮はただ、何かに駆り立てられるように、歩を進めていく。「俺は、どこかへ行くはずだった・・・」。相変わらず蓮を苦しめる頭痛と、記憶のフラッシュ。カードデッキ、士郎、ダークウィング、そしてハッキリと像を結ばない女性の姿・・・。
と、その時、電車の音とともに、モンスターの接近音が近づいてくる。その電車には、令子が乗っていた。「謎の無人車両」。読者からの情報提供を受け取材に出向いたものの、好みではないネタに、ため息まじりで車両に乗り込む令子。だが、連結部に差し掛かった時、令子はハッとなる。ガラス越しに見える隣の車両は、確かに無人なのだ。慌ててドアを開ける令子。そこにはホームレス風の男性が1人。この男性が原因で、誰も乗ろうとしなかったのか・・・?一気に力が抜けた令子は、仕方なく男性に声をかける。すると男は「私のせいじゃないんだ・・・逃げないと・・・」と、うつろな目でつぶやくと、電車からフラフラと降りていった。
「笑い話にもならないわね」。再びため息をもらし、元の車両に戻る令子。が、その直後、令子は驚愕の体験をする。さっきまで聞こえていた女子高生の笑い声がピタッと消える。すぐに振り返るが、彼女たちの姿はどこにも無い。まさか・・・!
通り過ぎる列車。移動するモンスター。真司は頭痛を抱える蓮に無理はさせず、1人ミラーワールドへと飛び込んでいく。モンスター・ゼノバイターの武器はブーメラン。龍騎が呼び出したドラグセイバーは、空中で弾き飛ばされてしまう。追い込まれる龍騎。そして勝ち誇ったようなゼノバイター。だが、龍騎は隙をついてドラグセイバーを拾い上げる。激しい剣先にブーメランはついに割れ、よろめいくゼノバイターにライダーキックが炸裂。龍騎は勝利を収め、ドラグレッダーはゼノバイターのエネルギーを吸収する。
そのころ、大学で記念アルバムを見ていた優衣は、ついに兄の写真を発見する。「江島研究室」。写真中央に写っている江島、それは不可解な言葉を残し令子の前から姿を消した男の顔であった。「私のせいじゃないんだ・・・」。フラフラと街をさまよう江島の手にはモンスター封印のカードが・・。
そして、1人記憶との戦いを続けていた蓮にも、変化が起こる。今までぼんやりしていた女性が、ハッキリと像を結んだのだ。聞こえてくる声。海。「お願い。待ってるから・・」。女性の名は恵里。その顔は、優衣が手に取るアルバムの江島の隣に写っていて・・・。

2002/04/07
第10話 ナイトの危機
ライダー同士の戦いにためらいを持たないナイトは、ゾルダの攻撃に対し次々と技を発動させ応戦していく。だが、ゾルダの力はナイトを圧倒。いよいよゾルダがギガランチャーを発動させようとしたその時、2人の体の粒子がブレはじめる。タイムリミットだ。
傷付き、帰還する蓮。そこへ平然と秀一が現れる。真司もライダーであることを知っている秀一に蓮は驚く。秀一は、ライダー同士は共存できないはずなのに、「お前は矛盾している、なぜ城戸を助けようとするのか」と尋ねる。蓮は答えない。何のために戦うのかの問いにも、蓮は同じように黙ったままだ。あきれたように去ろうとする秀一。そんな秀一を引き止め、蓮は逆に、秀一は何のために戦っているのかを問い返す。秀一の答えは決まっている。永遠の命。自分のためだけに戦う人間が一番強い、それが分からないお前はライダーになるには青臭すぎる、と言い放つ秀一。そして蓮の首に下がっているペア・リングに気づくと、とことん嫌気がさしたようにその場を立ち去っていった。
その後、花鶏に戻った蓮は、秀一に言われた言葉に苛立ちを隠せない。心配して部屋に入ってきた優衣に、秀一がライダーであることを告げる。そして真司を助けたいなら、弁護士を変えるべきだと。
翌日、蓮の心配通り、真司との面会に現れた秀一は、真司に不利になるような質問を繰り返し、その答えをテープに録音していった。あとで現れた蓮たちに、秀一の魂胆を知らされた真司は、怒り心頭、結局秀一をクビにすることに。
同じころ、意識を取り戻した島田は病室を後にしていた。大きなぬいぐるみを抱え、通路を歩く島田。その時、診察室から出てきた男と衝突、島田はぬいぐるみを落としてしまう。目もくれず歩き去ってしまう男に怒りながら島田が荷物を拾い上げていると、診察室から出てきた看護婦たちの会話が聞こえてくる。「不思議な人よね。もうすぐ死ぬっていうのに全然普通で・・・」。歩み去る男の背中を、もう一度見つめる島田。その男とは、秀一であった・・・。
蓮たちに呼び出された令子は、一緒に秀一の事務所を訪れる。この件から手を引くことと録音テープの返却を強く迫る令子。仕方なく秀一が応じたその時、吾郎がゆかりを伴い現れる。ゆかりから耳打ちされ、「お父さんを助けて欲しい」と、ゆかりの依頼を伝える吾郎。だが、秀一は以前と変わらず、子供の依頼は受けないと突っぱね、同時に蓮たちにも出ていくよう命じる。激しく睨み合う蓮と秀一。これで2度とお前の顔を見なくて済む、と言い捨て、蓮は秀一の目の前でドアを閉める。
事務所を出た令子は、ゆかりに事情を尋ねる。代わりに応えた吾郎の言葉に令子たちは驚く。ゆかりの父は女性を誘拐しに行ったまま、帰ってこないと言うのだ。警察に捕まっていると信じるゆかりは、父の保釈を依頼しに秀一のもとを訪れていたのだった。
全て飲み込めた令子は、真司のために証言すると言うゆかりを伴い、警察へ。意識を取り戻した島田の証言もあり、真司は無事釈放される。
そのころ、吾郎と手を取り、入院中の母を見舞いに行くと言うゆかりの前に、秀一が現れる。成り行きで、ゆかりを病院まで送る秀一。実は、ゆかりの父は、母親の治療費を工面するために誘拐を企てたのであった。母の手を握ったまま祈るような表情のゆかり。そこへ、お礼を言うため真司が病室までやって来るが、すでにゆかりの姿はない。手術費を出してくれる人が現れ、大喜びで帰って行ったと言うのだ。
費用を工面したのは秀一だった。車に乗り込もうとする秀一を捕まえ、ゆかりは感謝の気持ちを伝える。と、そこに真司たちが到着。証言を撤回させるためにゆかりに近づいていると誤解した蓮は、秀一の胸ぐらをつかみ上げる。すかさず秀一を守るために色めき立つ吾郎。だが秀一はそれを制すると、ひとこと「お前の青臭さにはうんざりなんだよ」と腹の内を言葉にする。「うんざりなのは俺の方だ!」と腕を上げる蓮。だがそれより早く、秀一を殴ったのは真司だった。裏切られた思いの強い真司は、さらに秀一に殴り掛かる。それを止めるゆかり。「先生をいじめないで!」初めて聞くゆかりの声に、真司たちの動きが止まる。その隙に秀一は車を発進。追うゆかり。そしてゆかりを追う真司たち。
すると突然、カーブ・ミラーに現れたワイルドボーダーに、ゆかりがミラーワールドへと引きずり込まれそうになる。間一髪、駆け込んできた真司がゆかりを救出。そして真司と蓮は、同時に変身しミラーワールドへ。
ともに剣を呼び出し、ワイルドボーダーに挑む龍騎とナイト。だが、ワールドボーダーの突進に、2人とも弾き飛ばされてしまう。そこへゾルダが登場。マグナギガを召喚したゾルダは、ファイナルベントを装填、必殺技エンドオブワールドを発動させる。凄まじい砲撃に爆発四散するワイルドボーダー。その余波を受けた龍騎たちもまた、地面に強く叩き付けられ微動だにしない。「お前たちの望み通り、2度と会うことはない」。勝利を確信し、ゾルダはゆっくりと歩み去って行く・・・。

2002/03/31
第9話 真司が逮捕?!
 ゾルダからいきなり攻撃を受け吹き飛ぶ龍騎。ライダー同士で戦うつもりはないと訴える龍騎だが、ゾルダは攻撃の手を緩めない。たまらずドラグセイバーを呼び出した龍騎は反撃を開始。だが、ゾルダは軽々と龍騎の攻撃をかわし、ドラグセイバーを持つ腕に集中攻撃を与える。ゾルダの執拗な攻撃に傷付き、ドラグセイバーを落とす龍騎。そんな龍騎を吹っ飛ばし、ゾルダはなおもマグナバイザーを撃ちまくる。逃げる龍騎は、どうにかミラーワールドから脱出。だが戦いの疲れと腕の痛みで、真司はその場にうずくまってしまう。
 そのころ、カフェ花鶏でもOREジャーナルでも、いっこうに姿を現わさない真司に誰もが業を煮やしていた。頭を掻きむしる大久保。そんな大久保を横目に、そそくさと退社する島田だが・・・。
 翌朝、OREジャーナルは1本の電話に騒然となる。「…島田奈々子を預かっている…」!島田が誘拐されたのだ。犯人の要求は現金3千万円。真司に運ばせろとの指示だ。OREジャーナルの内部事情を知る者の犯行らしい。犯人に従い、警察には知らせずに指定場所へと向かう真司。だが、そこに犯人の姿は見当たらない。不安に思った真司が大久保に電話をかけているその時、覆面の男が真司に襲いかかる。思わず携帯を落とす真司。途切れた応答に事体の急変を察知した大久保は、警察に通報。警察の出動を要請する。
 真司は襲われながらも、意識を失い倒れている島田を発見、何とか男の攻撃を止めさせようとする。だがその時、突然現れたワイルドボーダーに、男はミラーワールドへと引きずり込まれてしまう。変身し後を追う真司。すでに男を吸収し立ち去ろうとするワイルドボーダーに龍騎が襲いかかる。だがワイルドボーダーの凄まじさに圧倒される龍騎は、防戦一方。隙をつかれワイルドボーダーに逃げられてしまう。
 帰還した真司は島田に駆け寄る。その時、警察が到着。「緊急逮捕!」そう叫ぶが速いか、取り囲まれた真司はあっという間に手錠をかけられてしまう。
 そのころ、北岡弁護士事務所に1人の少女がやってくる。応対する吾郎。少女は秀一に仕事を依頼しに来たのだ。だが秀一は少女を追い返す。理由は、子供が嫌いだからだ。
 留置場の面会室。大久保や令子が入れ代わりやってくる中、秀一が姿を現わす。蓮たちが真司の弁護を依頼したのだ。逮捕までの経緯を話す真司。だが、真犯人がモンスターに喰われたことは言えない。つじつまの合わない話に秀一は、「本当はお前がやったんじゃない?」とからかい半分で問いかける。だが今の真司に冗談は通じない。「違う!」興奮する真司だが、ゾルダにやられた傷が痛み腕を押さえる。ハッとする秀一。「…その声、その傷…」秀一は真司が龍騎であることに気付く。思わず笑いをもらす秀一は、おもむろに鞄からテープレコーダーを取り出しスイッチを入れると、詳しい話を聞きはじめる…。
 面会を終え、花鶏に立ち寄った秀一は、さっそく蓮にギャラを要求。2人の会話を聞いていた沙奈子は、店を売ってでも支払うと名乗り出る。店を見回し、まんざらでもない様子の秀一は、そうなっても君は雇ってあげると優衣にちょっかいを出す。「いい加減にしろ!」秀一の態度に胸ぐらをねじりあげる蓮。と、次の瞬間、モンスターの気配に「!」となる両者。お互いの様子に気付き、一瞬目を合わせる蓮と秀一…。
 先に飛び出した秀一の後を蓮が追う。ゾルダとナイトに変身した2人は、ミラーワールドへと飛び込んでいく。
 走るワイルドボーダーの前に立ちふさがるナイトは、さっそくバトルを開始。ナイトに弾き返されたワイルドボーダーが、さらに逃走する。その時、凄まじい砲撃にナイトが大きく吹っ飛ぶ。戦いには加わらずその様子を見つめていたゾルダが、ナイトにギガランチャーを撃ち込んできたのだ。

2002/03/24
第8話 4人目ゾルダ
 「金色のザリガニ」に関する真司の記事が配信されたその日、「毛の生えたカエル」を捕まえたとのメールが、同人物から寄せられる。色めき立つ真司は、令子とともに現場へ。再び河川敷に立った令子は、無邪気な真司をよそに、川の上流で黒煙を吐く謎めいた建物にジャーナリストとして興味を持ちはじめるのだった。
 取材帰り、カフェ花鶏に顔を出した真司は、優衣が外出していることをいいことに、沙奈子にウェイターとして使われてしまう。意外にも如才なく仕事をこなす真司。客も引き一段落したところで、沙奈子は会社での住み込み生活が危うくなりはじめた真司に、時々店を手伝うことを条件に安く部屋を貸すと提案する。思わぬ幸運に嬉々となる真司。だが、買い物から戻った優衣、偶然店にやってきた蓮は、沙奈子の提案に猛反対。しかし沙奈子は、相変わらず「私の勘に間違いないわ」と誰の意見も寄せつけない。
 翌日。OREジャーナルでは、引っ越し準備をする真司をかたわらで、「金色のザリガニ」と「毛の生えたカエル」が発見された川に、ある製薬会社の工場排水が流されていると突き止めた令子が、突然変異の可能性について大久保に報告していた。スクープの匂いを嗅ぎとった大久保は、さっそく令子と真司を製薬会社の取材に向かわせる。
 取材場所はホテルのラウンジ。なぜ工場へ案内しないのか、ますます疑念を強める令子たちの前に、ひとりの長身の男が現れる。弁護士の北岡秀一だ。驚く真司。令子もまた“黒を白にする”ことで有名な秀一を知っている真司に驚く。と同時に、秀一を雇ったことで、製薬会社がみずからの罪を認めたも同然だと、さっそく先制攻撃を加える。だが秀一は、自分への悪態はいっさい意に介さず、令子にプライベートな話を持ちかけてくる。強い嫌悪を感じた令子は、正式に社に抗議すると言い残し、立ち去ってしまった。
 令子の後を追おうとする真司を、秀一が引き止める。「ちょっと付き合えよ」。秀一は先日のお詫びと称し、行きつけのマッサージや高級レストランに真司を連れて行く。そこでも秀一は、真司にこの件から手を引くようにと裏工作を仕掛けたり、弁護士になった動機はかっこいいし金になるからと言ってのけたり、相変わらずの言動。だが、そんな秀一に真司はなぜか興味をひかれていくのだった。
 夜、カフェ花鶏。仕事を終えた真司が大荷物を持ってやってくる。ため息をつく優衣。沙奈子は構わず真司を迎え入れ、さっそく仕事を依頼する。だが、オーダーを取りにいった真司をある災いが襲う。新聞で顔が隠れていた男性客は、実は蓮だったのである。身だしなみ、トレイの持ち方、言葉遣い、すべてにケチをつける蓮。優衣になだめられ真司は厨房の仕事に回るが、カップをガチャン、お皿をガチャーン・・・。そこへ再び顔を突っ込んできた蓮は、見事な手さばきで皿を洗いはじめる。続いてはウェイター姿へと変身し、接客もビシッと決めるのだった。それを見ていた沙奈子は「あなたたち3人、きっと仲良くやっていける。私の勘に間違いないわ」・・・。
 かくして、真司と蓮はともにカフェ花鶏の居候となるのである。
 翌朝、OREジャーナルに真司の姿はない。今度は遅刻か?と呆れる大久保。その時、令子の携帯に、川の水質検査の結果を知らせる電話が入る。その報告を受け、発見者のもとへと向かう令子。物置き小屋で何やら作業をしている男性を見つけた令子は「今度は羽の生えたトカゲですか?」と声をかける。「金色のザリガニ」も「毛の生えたカエル」も全て男性のでっち上げ、川の水質にも異常はなかったのだ。
 そのころ真司は、秀一と行動を共にしていた。弁護士としては型破りで、「すべての欲望を満たしたい」と言ってはばからない秀一を、密着取材しようというのだ。ホテルのプールサイドに寝転がりながら秀一は言う。永遠の命があれば、すべての欲を叶えることができる、その方法がひとつだけあると・・・。そんな生き方には空しさを感じると口にする真司。その言葉が秀一の癇に触ったのか、「お前も退屈で凡庸な人間のひとり」だと追い返されてしまう。それでもなお、真司は秀一のことを憎めないのだった。
 ホテルを出た真司は、モンスターの出現を感じ取る。令子に嘘がばれて落ち込む男性が、ゼブラスカル・アイアンにミラーワールドへと引きずり込まれてしまったのだ。駆けつけた真司は、すぐさま龍騎へと変身。ミラーワールドへと突入する。
 一度、逃した相手だけに、今度こそはと奮闘する龍騎。最後は必殺技ライダーキックを決め、タフな戦いに終止符が打たれる。ホッとする龍騎。が、次の瞬間、龍騎の足元で凄まじい爆発が起る。物陰から龍騎とアイアンの戦いを見ていたゾルダが、ギガランチャーで龍騎を攻撃してきたのだ!

2002/03/17
第7話 新種誕生?
 寝ぼけた真司が噴射した消化器の泡の後始末で、朝から大掃除のOREジャーナル。そこへ「金色のザリガニ」発見のメールが送信されてくる。少年心をそそられる真司。大久保はさっそく、嫌がる令子と一緒に真司を取材に向かわせる。
 一方、こちらも大掃除中のカフェ・花鶏。店のオーナーであり、両親亡きあと優衣を引き取った叔母が海外から帰国するのだ。優衣は蓮とともに空港に向かうが、その表情はあまり浮かない。人込みの中から現われた叔母・神崎沙奈子は、見るからに変わった風体。大袈裟にギュッと優衣を抱き締めたあと、目ざとく蓮を見つけると、さっそくいちゃもんを付けはじめる。「年端も行かない娘にちょっかい出して!優衣はまだ13よ!」。実際、優衣は19だ。だが、優衣がいくら主張しても沙奈子の耳には届かない。あきれた蓮は、2人を残し走り去っていく。
 「金色のザリガニ」を取材中の真司は、夢中でシャッターを押し続けるが、まったく興味のない令子はその場を真司に任せ去っていく。
 一人で取材をやり終え、上機嫌の真司。ところが、スクーターで戻る途中、猛スピードで走り来る車に遭遇。避けたはずみに転倒し、ゴーグルを割ってしまう。エンジンがかからず動けない。車外に飛び出してきた男に、真司はいつもの調子で弁償を迫る。2人が揉み合っているところへ、さらにスーツ姿の男たちが乱入。その一人が真司にメモを渡し、あの男に迷惑を被っていることと捕まえた時の連絡先を伝える。真司の正義感にめらめらと火が付く。「よ~し!」。が、その時、真司の携帯に大久保から連絡が入る。妙なことに首を突っ込むなと釘を刺された真司は、仕方なく花鶏で原稿を仕上げることに。
 ところが、花鶏の扉を開けてみると、いつもと雰囲気が違う。優衣は真司を沙奈子に紹介。それを受け礼儀正しく挨拶する真司。沙奈子は、蓮の時とは違い、真司のことは気に入ったようだ。そこへ、偶然、真司のゴーグルを壊した男が入ってくる。気付いた真司は、男を押さえ付けながらメモと携帯を取り出し、電話をかけはじめる。慌てて逃げる男。追う真司。その前方に、連絡を受けた男たちの車が止まる。あっという間に取り囲んだ男たちは、逃げようとする男に殴る蹴るの暴行を加え始める。見かねた真司は仲裁に入ろうとするが、その効果はまるでなく、逆にとばっちりを受け殴られてしまう。その隙に車を奪い逃げようとする男。そうはさせじと車に飛び乗った真司は、成り行きで男と一緒に逃げることに。
 車2台のカーチェイスが始まる。その車中、真司はこの男が、悪徳企業から多額な報酬を得て“黒”を“白”にしてしまうことで有名な弁護士・北岡秀一であることを知る。多くの人に恨まれても仕方のない稼業。だが今、追われているのは、秀一が無罪にしたある企業が不等に手に入れた金を、秀一本人が使い込んだからなのだ。「やっぱりあんたが悪いんじゃない?」という真司に、「そうかぁ?だってどうせ可哀想な投資家たちから騙し取った金だぜ」と、まったく悪びれるところのない秀一。腑に落ちない真司であったが、次の瞬間、車を襲う強い衝撃にハッとなる。追っ手の車が横から突っ込んできたのだ。ハンドル操作もままならない秀一たちは、あえなくドラム缶に激突。車外に飛び出したところを、再び囲まれてしまう。絶体絶命のピンチ。秀一は最後の切り札とばかり、さっと地面にひれ伏し土下座した。「ごめんなさい!」。
 だが、当然、そんなことで引き下がる相手ではない。いよいよ窮地に追い込まれたと思われたその時、一人の男が現れる。「吾郎ちゃん!」。秀一がそう呼ぶ男は、サッと変身ポーズのように身構えると、次々に技を繰り出し男たちをなぎ倒していく。
 隙を見て逃げ出す秀一。真司も後を追うが、すぐに見失ってしまう。その時、モンスターの気配が真司を襲う。そして秀一もまた、真司同様、モンスターの気配を感じ取っていた。離れた場所で、同時に変身する真司と秀一。現れたのは、仮面ライダーゾルダだ。
 ミラーワールドでは、龍騎対ゼブラスカル・アイアン、ゾルダ対ゼブラスカル・ブロンズの戦いが始まる。激闘の中、追う龍騎はアイアンを見失うが、ふと送った視線の先に、ブロンズを相手に戦うゾルダの姿が飛び込んできた。ギガランチャーを放ちブロンズを撃退するゾルダ。龍騎は、爆炎の中を静かに歩み去るゾルダの後ろ姿を見つめる。「4人目の仮面ライダー・・・!」。

2002/03/10
第6話 謎のライダー
 壁に埋め込まれていた加賀の遺体に愕然とする蓮。では一体誰がシザースなのか。考えを巡らせる蓮の視線が、ふとカウンターに注がれる。「カンザキユイ」と記された1枚のメモ。危険を察知した蓮は、優衣の安否を気づかい、急ぎカフェ・花鶏に向かう。
 一方、龍騎とシザースの戦いはタイムリミットを迎え、両者ミラーワールドから脱出。九死に一生を得た真司だが、意味なく思える戦いに疲れを隠せない。「こんな戦い何の意味があるんだ・・・」
 そのころ、花鶏には優衣を訪ね須藤刑事が姿を現わしていた。兄・士郎の免許証が廃車から発見されたと言う須藤に従い、優衣は署まで同行することに。須藤の車に乗り込んだ後、友だちに連絡すると電話を取り出す優衣。が、その瞬間、薬をしみ込ませたハンカチを須藤に押し当てられた優衣は、気を失ってしまう。
 花鶏に駆け込んでくる蓮。だが、優衣の姿はない。店を飛び出し、再びバイクにまたがった蓮は、優衣を乗せ走り去る車を発見。猛スピードで追走する。すれ違う真司のスクーター。蓮の激しい追跡にハンドル操作を誤った須藤は、脱輪し走行できなくなった車から仕方なく降りてくる。蓮はミラーワールドでの決着を要求。須藤もまたデッキを手にする。
 そこへスクーターで追ってきた真司が飛び込んでくる。対峙する蓮と須藤、そして車中の優衣・・・事情が飲み込めず説明を求める真司には答えず、須藤は「2人相手では不利」とだけ言い残し立ち去っていく。
 いまだ状況が把握できない真司に、蓮は須藤がシザースであったことを告げる。驚く真司。さらに、いきなり蓮に胸ぐらを掴まれた真司は、自分の軽率な行動が原因で蓮と優衣が危険にさらされたことを激しく責められる。「死ぬのはお前の勝手だ。だが俺と優衣を巻き込むな!」。返す言葉のない真司はただ、優衣を抱き上げる蓮の背中を見送るだけだった。
 「加賀死亡」の報は、病室の令子にももたらされていた。同時に、自分の被害届が未提出であることを知った令子は、須藤を呼び出し、すべての犯人が須藤自身であるという仮説を聞かせようとする。鋭い視線で令子をにらみ返す須藤。そこにドアを開け、別の刑事2名が入ってくる。突然逃げ出した須藤を追い詰めた刑事たちは、手錠を手ににじり寄る。だが須藤は不敵な笑みを浮かべたかと思うと、ガラスの中から現れたボルキャンサーに刑事たちを始末させてしまう。
 その様子を目撃した真司に、須藤は隠すことなく、これまでの残忍な行為を説明しはじめる――加賀とのトラブル、殺害後突然現れた士郎、事件をカモフラージュしモンスターを強くするためだけに人を襲わせていたこと、そして真司も令子も真実を知る人間すべてを始末するつもりでいること・・・。
 モンスターと戦うためだけに仮面ライダーになると心に誓った真司。だが、須藤の言葉に強い憤りを感じた真司は、「あんただけは許せない!」とカードデッキを取り出す。が、現れた蓮がそれをさえぎる。ただ「仮面ライダーだから戦う」という蓮の宣戦布告に呼応する須藤。2人は真司を置き去りにし、決戦を胸にミラーワールドへ突入する。
 ナイト対シザースの戦いは、次第にナイト不利の形勢に傾いていく。残された力でファイナルベントを装填するナイト。だが飛翔斬と同時にシザースもシザースアタックを発動。両者激突し、ついにナイトが力つきる。「これで1人減りましたね――」満足そうにつぶやくシザース。だがその途端、シザースのベルトがボロボロと壊れはじめた!さらに、タイムリミット時と同様、見る見るにじんでいくシザースの体。その時、シザースの背後で大きくボルキャンサーが咆哮。振り返ったシザースを一気に飲み込んでいった!
 契約を破りシザースをものにしたボルキャンサーは、次のターゲットをナイトに絞り込む。すでに体力を使い果たしたナイトは恰好の餌食だ。その巨大なハサミが、ナイトに襲う。だが、それを弾き返し、モンスターの前に龍騎が立ちはだかる。激高するボルキャンサーに龍騎のライダーキックが炸裂。爆炎の中から立ち上るモンスターのエネルギーをダークウイングが吸収し、壮絶な戦いに幕が下りる。残るライダーはあと12人。
 そのころ、第4の仮面ライダーは・・・

2002/03/03
第5話 骨董屋の怪人
 静まりかえるアンティークショップの店内。壁にかけられた大きな姿見に、怪し気な人影が映し出される。手にはカードデッキ、そして鏡の中にはモンスターが・・・!
 そこへ、行方不明者が共通して訪れていたアンティークショップを探し当てた令子がやって来る。店長の加賀までもが姿を消しているという店内に、足を踏み入れる令子。呼び掛けに応答はない。背後で閉まる扉。浮かび上がる姿見。注意深く見回していると、奥の方でわずかな物音が。「誰かいるの?」急ぎ奥へと向かう令子。すると突然、令子の視界がさえぎられる。悲鳴をあげ、手当りしだい物を投げつける令子。割れる姿見。そこで何者かに殴られた令子は、その場で気を失ってしまう。
 翌朝、OREジャーナルで寝泊まりをする真司の寝ぼけた耳に、「令子入院」の一報がもたらされる。急ぎ病院に向かう真司。幸い、意識を取り戻していた令子は、騒々しく駆け込んできた真司をいつもの冷静さでたしなめ、昨晩の事件から令子を救った須藤刑事を紹介する。
 ことのあらましを聴取し終えた須藤は、ここからは警察に任せるようにと言い残し、病室を去っていく。だが警察を信用していない令子は、一抹の不安を抱えながらも、真司にアンティークショップの店長・加賀友之を調べるよう申し付けるのだった。
 さっそく調査に繰り出す真司。が、スクーターを駆る真司に、モンスター出現の感覚が走る。急ぎ方向を転換した真司は、今にもミラーワールドへと引きずり込まれそうになっている女性を、間一髪奪い返す。
 すかさず変身し、ミラーワールドへ向かう龍騎。戦う相手はボルキャンサーだ。そこに走り込んでくる、もう1台のライドシューター。降り立ったライダーに、龍騎は驚愕する。ナイトではない、新たなライダー、シザースとの出会いだ。一瞬、自分と同じようにモンスターを倒しに来たと思い込む龍騎。が、第3のライダーは、いきなり龍騎を攻撃してくる。たじろぐ龍騎を見つめるシザース。そばにはボルキャンサー。ボルキャンサーはシザースの契約モンスターだったのだ。容赦ない攻撃に、弾き飛ばされる龍騎。と、そこへ滑り込んできたナイトがかろうじて攻撃を屡言うナイト。龍騎に構わず、ナイトはシザースに斬り掛かる。が、シザースは素早く身を翻し、ミラーワールドから姿を消していく。
 現実世界に戻った真司は、シザースの情報を得ようと蓮の後を追う。そうしてたどり着いた1件の店。中からはボルキャンサーの気配が。蓮は、士郎も出入りしていたというその店の店長が、シザースだとにらんでいた。店長の名前は、加賀友之。ハッとなった真司はメモを取り出す。令子が襲われた店に間違いない。行方が分からない加賀も、きっと近くに身を潜ませているはずだ。正体をつかみ戦いを有利に進めようとする蓮。だが真司は、戦いより話し合いの道を選ぶ。止める蓮を振り切り、真司は店へと向かった。
 店内。相変わらず人気はない。中へと進んだ真司は、割れた大きな姿見に目を止める。すると一瞬、ボルキャンサーの姿が鏡の中に揺らめく。思わず後ずさる真司。だが、勇気を振り絞り、真司は近くにいるであろう加賀に向けて話しはじめる。話し合いたい、一緒に戦おうと・・・。
 その時、突然扉が開いた。期待と緊張で振り向く真司。だが、現われたのは捜査中の須藤刑事だった。警察の領域に踏み込まないよう忠告を受けた真司は、カウンターに名刺を残して店を出ていく。
 その夜、置かれた名刺を手に取る、ひとりの男。寝袋で就寝の準備をしていた真司の携帯が鳴る。興奮を抑えられない真司は、自分を信じてもらうために、士郎の妹・優衣の存在やナイト、蓮について、相手の望むままに答えていく。
 翌朝、バイクを走らせていた蓮の耳に、モンスターの接近音が聞こえはじめる。ビルのガラス面に現われたボルキャンサーのハサミが、バイクのタイヤを直撃。バランスを崩したところに、前方から大形トラックが――!
 そのころ、電話の男との約束をこぎつけた真司は、人気の無い廃虚で加賀の到着を待っていた。だがその時、鉄材を吊るしていたワイヤーが突然切れ、真司の頭上に!凄まじい音をたて、地面に激突する鉄材。だがそこに真司の姿はない。真司は、近くにあった安全用ミラーに飛び込み、ミラーワールドへと退避していたのだ。そこで再びシザースに出会う龍騎。鉄材を落下させたのは、シザースだ。戦うつもりはないと改めて伝える龍騎。だがシザースは意に介さず、淡々と攻撃を繰り返してくる。
 同じころ、腕を負傷したもののかろうじて難を逃れた蓮が、アンティークショップで衝撃の事実に遭遇していた。壊れた姿見が掛けられていた壁から、加賀の死体が現われたのだ。では、シザースの正体は一体・・・

2002/02/24
第4話 学校の怪談2
まるで襲いかかるかのように飛来するダークウイングから、真司はかろうじて女生徒を助け出す。蓮の行動に強く説明を求める真司。だが蓮は、真司を相手にせず足早にその場を離れる。そこへ優衣が到着。モンスターは複数いるという蓮にうなずく優衣。だが真司はその言葉を信じていない。他のモンスターの気配など、いっさい感じられなかったのだ。真司の心に、蓮に対する疑いの気持ちが芽生えはじめる。
 蓮と優衣が去った後、入れ替わるように令子が現れる。夕べ行方不明になった男性教師の取材にやってきたという令子に、ふと思い当たり、マンションの場所を確かめる真司。勘は当たった。昨晩、蓮とダークウイングを見たマンションに間違いない。真司は、令子に構わず、蓮を追って学校を飛び出していく。
 追い付いた真司は蓮に、昨晩も学校での出来事も、ダークウイングの仕業ではないかと問いつめる。「モンスターは契約してもホントは人を欲しがってる。油断すれば――」。言いかけた真司は、いきなり蓮に胸ぐらを掴まれる。「それが分かったのは上出来だが、後は見当違いだ。もう付きまとうな」。そう言い放ち、バイクで走り去る蓮。その時、真司の携帯に、下宿先の大家さんから電話が入り・・・。
 さしたる収穫もなく、OREジャーナルに戻った令子。ため息を漏らす令子を大久保が励ましているところに、真司が大荷物を抱えてやってくる。家賃の滞納が原因で、アパートを追い出されたのだった。
 その晩、やはり蓮のことが頭から離れない真司は、花鶏を訪れ蓮の居場所を尋ねる。不思議がる優衣に、真司はこれまでのいきさつを話し、彼は信用できないと告げる。この言葉に、優衣は怒りをあらわにする。「蓮の何を知ってるわけ?!」。戸惑う真司。優衣はこれまでに何度も、ボロボロに傷付きながらモンスターと戦う蓮を見てきた。ダークウイングを強くしたいだけでは、あんな戦い方はできない、きっと何かのために戦っている、そんな蓮を信じているという優衣。絶句する真司――。
 翌日、学校の近くで、ようやく真司は蓮を捕まえる。ここには必ず現われると、待ち伏せしていたのだ。にらみ合う2人。真司のしつこさにいら立ちを募らせていた蓮は、ついに真司に手をあげる。ここでも全く歯が立たないかと思われたその時、ようやく真司の一発が蓮にヒット。その時、蓮の首もとからネックレスが落ちる。拾い上げた真司は、チェーンのトップに女物の指輪が下がっていることに気付く。「何かのために戦っている」――優衣の言葉を思い出す真司。その手からネックレスを奪い返した蓮は、真司を睨み付け、自分は己が背負っているもののために誰かを殺すこともできる、お前はこの戦いに何を背負っているのかと、厳しく問いつめる。答えに詰まる真司。が、一瞬の後、真司の口からでた言葉は「借金」。蓮への借金3万円を返済するまでは、この戦いを続けるという真司。あまりにも突飛な返答に、蓮の肩から力が抜ける。
 学校に戻った2人は、モンスターの接近音を確認。走り出す蓮に真司が続く。突然、女生徒の前で弾けるガラス。駆けつけた真司と蓮は、2人の生徒を避難させ、弾けたガラスへと向き合う。だが、そこにモンスターの姿はない。戸惑う真司に蓮は、モンスターの動きは感知できないほど速いと伝える。つまり、真司が以前の戦いでダークウイングが襲っていると勘違いしたのは、モンスターがすでに移動した後だったからなのだ。謝る真司。その時、モンスターの接近音が近づいてきた。並んでカードデッキを取り出す真司と蓮。「変身!」2人の姿がライダーへと変わり、ミラーワールドへの扉が開かれる。
 すぐさまモンスターとの戦いが始まる。急降下し襲い掛かるメガゼール。「俺にやらせろ」。そう龍騎に言い、メガゼールに攻撃を仕掛けていくナイト。ナイトには、メガゼールのスピードに付いていけず、男性教師を助けられなかった苦い思いがあったのだ。プライドをかけ戦いに挑むナイト。龍騎もまた、ギガゼール相手に戦いを繰り広げていく。だが、一向にスピードの揺るがないモンスターたち。そこでナイトがは1枚のカードを龍騎に見せる。うなずく龍騎。2人は同時にモンスター召喚カードを装填。現われたドラグレッダーとダークウイングが、モンスターたちの足を乱す。即座にファイナルベントを抜く龍騎とナイト。龍騎のライダーキックがギガゼールに、ナイトの飛翔斬がメガゼールに決まる。同時に大爆発を起こすモンスター。立ち上ったエネルギーを、ドラグレッダーとダークウイングが吸収し、戦いに終止符が打たれる。
 一方、取材に行き詰まりを感じていた令子は、改めて見直していたリストからある共通点を導きだしていた。アンティークに趣味を持つ人物が4人いたのだ。少しでも手がかりの欲しい令子は、さっそくそのアンティークショップの洗い出しにかかる。
 そのころ、とあるアンティークショップの店内にある姿見に、ポケットからカードデッキを取り出そうとする人影が――。

2002/02/17
第3話 学校の怪談
 突然、龍騎に向かい剣を振り下ろすナイト。状況が飲み込めない龍騎は、かろうじて攻撃を避けながら、仕方なく剣を抜きナイトに対する。ナイトはすかさずトリックベントを使用。現れたナイトの分身に、龍騎はただ翻弄され傷付いていく。そして遂にファイナルベントを引き抜くナイト。その時――「蓮!」優衣の声とともにガラスが激しく飛び散った。現実世界で2人の戦いをもどかしく見ていた優衣が、ガラスを打ち砕きナイトの行動を止めさせようとしたのだ。一瞬の沈黙の後、ナイトはカードの装填をやめ、ようやく龍騎の緊張は解かれる。
 現実世界に戻った真司は、攻撃の真意を確かめようと蓮を追う。優衣もまた蓮を問いつめるが、2人に対する蓮の答えは明解だった。「ライダーは共存できない」。意味を把握できず、食い下がる真司。そこへ、ガラス代を請求しに管理人が現れる。優衣を助けようと真司は財布を取り出すが、中身はからっぽ。焦る真司を横目に、蓮はスッとお金を管理人に手渡した。「できもしないことに首を突っ込むな」。蓮の言葉にムッとする真司。さらに蓮は、請求書の送付先を真司に聞いてくる。優衣は真司を助けるためにガラスを割った、だからお前が払えと。
 OREジャーナル――。夜、締め切りの残り時間をコールする島田の声に気持ちが落ち着かない大久保は、夜食を買ってくるよう真司に言付ける。夜道を走る真司。そこへモンスターの接近音が聞こえてくる。辺りを見回す真司の耳に、突然男の声が響きはじめた。「お前が龍騎か・・・」。驚いて振り返る真司。男はガラスの中にいた。異様な雰囲気に飲まれ、声も出ない真司。男は続ける。「最後に存在できるライダーはただ一人。戦え。ライダーを倒せ」。言葉とともに、ガラスからガラスへと移動し始めた男を追って、真司はとあるマンションまでやってくる。そこに、もう男の姿はない。だが、ふと気になりマンションを見ると、なぜかそこには蓮が。真司の登場に心底うっとうしい表情を浮かべる蓮は、声をかける真司に応えもせず、バイクで走り去っていく。
 翌朝、OREジャーナルには男性教師失踪の一方が届く。消えた場所は、昨晩、蓮と真司が偶然会ったマンションだった。
 そのころ真司は、カフェ・花鶏を訪ねていた。そこで真司は、優衣の身の上について知る。子どものころ両親を亡くし、店のオーナーである叔母に引き取られたこと、それ以来、兄・士郎とは別々に暮らすようになったこと・・・。そう言いながら手にした写真を覗き込んだ真司は、驚いて思わず腰を浮かした。優衣の隣に写っているのは、夕べ、ガラスの向こうに現れた男だったのだ!それを知った優衣は、さらに驚きの事実を口にする。「・・・カードデッキを作ったのは、お兄ちゃんだから・・・」。
 優衣は、子どものころから、鏡の中にいるモンスターを見る力を持っていた。士郎は、それが原因でいじめられていた優衣の唯一の味方だった。だが今、優衣は、ライダー同士を戦わせているのは士郎ではないかと考えていた。モンスターの襲撃も士郎に無関係ではないだろうと。
 うつむく優衣に、真司は明るく話し掛ける。カードデッキを作ったのは、きっとモンスターからみんなを守るため。少なくとも自分は、誰かを守るためだけに変身すると。
 笑顔で優衣を慰めると、真司はさっそくモンスターが出現している小学校へと向かう。先に失踪した男性教師が勤めていたその学校で、今度は生徒が狙われていたのだ。駆け付けた真司は、すぐさま変身しミラーワールドへ。
 モンスター・ギガゼールの前に立つ龍騎。1対1の戦いが始まる。ハサミで連続攻撃を仕掛けるギガゼールは、龍騎にカード装填の間を与えない。何度も攻撃を受ける龍騎。ようやくソードベントを装填しドラグセイバーを呼び出すも、ハサミでつかまれ天高く跳ね上げられてしまう。だが、龍騎はうまくギガゼールの攻撃を避けながら、落ちてきたドラグセイバーをキャッチ。ギガゼールを後退させると、すかさずストライクベントを抜き出し、強力技『昇龍突破』で見事、粉砕する。
 だが、ホッとする暇もなく、女生徒の悲鳴が龍騎の耳に届く。現実世界に戻り、声の先に駆け付けた真司は、ガラスの中から女生徒を襲うかのように羽ばたくダークウイングと、それを見つめる蓮の姿を見つける。「あいつ、何してんだ!?」。駆け出す真司。その時、蓮がゆっくりと振り向き――

2002/02/10
第2話 巨大クモ逆襲
 初めてミラーワールドに足を踏み入れた仮面ライダー龍騎ブランク体に、容赦なく炎を吹き付けるドラグレッダー。なす術のない龍騎に対し、仮面ライダーナイトは冷静に状況を判断。ミラーワールドでのタイムリミットを察知し、現実世界へ戻るためガラスへと向かい走り出した。「どこ行くんだよ」と聞く龍騎に、ナイトは龍騎が何も知らないことを呆れながら「脱出しないと死ぬぞ」と言いおき、ガラスの向こうに消えていく。慌てた龍騎はナイトの後に続こうとする。が、ガラスが割れただけで、ミラーワールドを脱出することができない。「来た道を戻れ」・・・響くナイトの声。どうやって来たのか、龍騎は必死に記憶をたどる。「車か!?」。走る龍騎。追うドラグレッダー。車に向かいジャンプする龍騎に、炎が襲い掛かる!
 間一髪、車に飛び込んだ龍騎は、かろうじて優衣と蓮のいる駐車場に戻ってくる。だが真司は、そのまま気を失ってしまった・・・。
 カフェ「花鶏」。運び込まれた真司が目を覚ます。状況の全てにとまどう真司に、優衣は「どこでカードデッキを見つけたのか」、「神崎士郎という人物を知らないか」と尋ねる。デッキは偶然見つけ、士郎に心当たりは無いと聞かされた優衣は、落胆の表情を隠せない。そんな優衣を見つめる蓮。彼は、関係のない人間にデッキは必要無いと、真司のデッキを預かり出口へ向かわせようとする。だが優衣は蓮の勝手な行動をいさめ、デッキから1枚のカードを取り出し真司に手渡す。封印のカードだ。これを持っていれば、モンスターに襲われることはないと。
 カフェ・花鶏を後にしOREジャーナルへ出社した真司は、令子の言い付け通り、再び行方不明者のリストを読み始める。取材から戻る令子。ゆっくりする間もなく、新たな行方不明事件発生の連絡が令子の携帯に入る。令子はただちに現場に向かおうとする。だが、ミラーワールドのモンスターが人間を餌にしているという真相を知った真司は、急ぐ令子を引き止め、他のネタでスクープをものにしようと提案をする。この言葉が令子の逆鱗に触れる。プリントアウトされた行方不明者のリストを叩き付け、ジャーナリズムの根本を説く令子。人が消え、真実を知りたいと望む人々がいる。事件のスクープ性や身の危険を理由に、取材対象を変えようと言うのなら「さっさとやめちまえ!このバカ!」。
 強烈な令子の言葉に、さすがの真司も意気消沈。バラバラになったプリントを拾いながら、令子の言う通り、大勢の行方不明者とその安否を気づかう家族の存在を思い、ため息を漏らす。と、その手が、ふと止まった。リストの中に、「神崎士郎」の名前を見つけたのだ。しばらく考え込んだ真司は、心を決めたように立ち上がり、令子を追って現場へと向かっていく。
 急ぎスクーターを走らせる真司。かすかにドラグレッダーの接近音が聞こえる中、構わず走り続けていた真司だが、ふいにバイクを停止させた。「何なんだ、あんた」。カフェ・花鶏を出て以来、蓮が真司の後を付けていたのだ。「お前に付いている竜に興味がある」と悪びれず言い放つ蓮。
 そこへ優衣からモンスター出現の連絡が入る。わざと真司をかすめるように走り去る蓮。向かう先は、真司同様、試着室で母親が消えたデパートだ。取り残され泣いている子どもの姿を見た真司は、意を決し屋上へ。すでにミラーワールドへと渡り、ディスパイダーのリ・ボーンと戦うナイト。そしてその姿を見つめる優衣の元へ、真司が駆け付ける。優衣が兄・士郎を探すために戦っていることを確認した真司は、封印のカードを取り出し、おもむろに破り捨てる。驚く優衣。だが、真司のまっすぐさに打たれた優衣は、デッキと契約のカードを真司に差し出す。「あの竜と、契約して」。
 デッキを持った真司が、ゆっくりとガラスの前に立つ。飛び出すドラグレッダー。両者はぶつかると同時に閃光を発し、真司は龍騎ブランク体へ、そして龍騎へと変身する。
 ミラーワールド――。リ・ボーンの糸にからめ取られ、苦戦を強いられるナイト。そこへ龍騎がさっそうと降り立った。周囲には契約を交わしたドラグレッダーが舞う。カードを使いドラグセイバーを取り出した龍騎は、一気にリ・ボーンに斬り掛かる。反撃するリ・ボーンをものともせず、続けてドラグバイザーにカードをセットした龍騎は、ファイナルキックを炸裂させ、リ・ボーンを撃破する。大爆発し立ち上るエネルギーを吸収するドラグレッダー。モンスターは、死んだモンスターを吸収することでさらに力を得るのだ。「だ からお前の竜を狙っていたんだが・・・」背後に立つナイトが、話ながら龍騎に近づいてくる。「今の内につぶしておいた方が良さそうだな」。そう言うと、ナイトは龍騎に向かい、いきなり剣を振り下ろした!

2002/02/03
第1話 誕生秘話
 ある夜、一人の女性が自宅からこつ然と姿を消した。鏡の中から現れたモンスター・ディスパイダーに、ミラーワールドへと引きずり込まれてしまったのだ。半年ほど前から徐々に増えはじめたこの手の事件は、モンスターがいっさい証拠を残さないため、「原因不明、目撃者なし、密室」という共通項に括られ、謎の失踪事件として処理されていた。
 事件を追っているOREジャーナルの敏腕記者・桃井令子は、さっそく被害者宅へと足を運び取材を始める。そこへ編集長・大久保大介に指示され、見習い記者・城戸真司がやってくる。「大事件」と聞き興奮を抑えきれない熱血タイプの真司は、現場で禁じられていた大声をつい出してしまい、さっそく令子の気を損ねることに。
 そんなマンションの様子を、少し離れた場所から険しい表情で見つめる男女がいた。秋山蓮と神崎優衣だ。2人の横を、令子にすがるように付いて歩く真司が通り過ぎていく。その後の運命を知る由もなく・・・。
 社に戻り、連続失踪事件の詳細を知った真司は、俄然、真相究明に燃え上がる。だが、真司には現場取材はまだ無理と判断した令子は、行方不明者のリストに目を通すから始めるよう命じる。パソコンに表示されるリストを、不服そうな表情で見始める真司。すると、そのリストの中に、会社から程近いアパートでの事件が記されていることに気付く。現場に行きたいという強い思いにかられた真司は、適当な理由を付けて、社を抜け出すことに成功。2ヵ月前に住人が失踪したという部屋に、足を踏み入れる。
 部屋の中は窓だけでなく、キャビネのガラス、テレビ、パソコンも、すべて新聞紙などで覆われていた。不思議に思いつつ、ゆっくりと見て回る真司。そのつま先に何かが当たった。見ると、床に落ちていたのは、何かが描かれたカードが入った黒いケース。それが何であるかも知らずに拾い上げた真司は、次にブラインドに残る大きく焼けこげた穴に近づいていく。穴から外をのぞく真司。見えるのは向いのビルの窓ガラスだ。その時、鏡面状になったガラスがかすかに波打つ。真司が思わずベランダに出ると、ガラスの中で渦巻いていたモンスター・ドラグレッダーが突如として窓の奥から現れた。「うわぁ!」思わずケースを持った手を、顔の前で交差させる真司。その瞬間、ドラグレッダーは弾かれたように奥へ消え、真司もまた激しい衝撃に窓ガラスとともに弾き飛ばされる。
 管理人からガラス代の弁償を迫られた真司は、令子に泣きつく。しぶしぶ車を走らせ、真司の元へ向かう令子。だが、バックミラーに映る令子の首筋には、白い糸が・・・。
 駆け付けた令子に、真司は弁明を試みるが、アパートでの出来事は真司本人も信じがたく、うまく説明することができない。社に戻るよう命じ、さっさと歩き出す令子を見送る真司。が、カードデッキを思い出し、ポケットから取り出した真司は、令子の姿を追ってカーブミラーに視線を送る。すると、急に視界が歪んだかと思うと、鏡の中には首に糸を巻き付けた令子の姿が映し出された。
 気になった真司は後を追い、車にエンジンをかけようとしている令子を見つける。だが、エンジンはいっこうにかからない。令子には見えていないが、車ごと糸でがんじがらめになっているのだ。そして車の窓やガラスの中には、ゆっくりと令子の車に近づいていくモンスターが!「何だよ、これ・・・」
 その様子を、またも離れたところから見ていた蓮と優衣は、驚きの表情を浮かべる。優衣はとっさに、真司の前に走り寄る。「あなた、仮面ライダーなの?」。訳の分からない真司だが、さらに令子の車へ近づくモンスターにハッとなって、優衣を振り切る。「令子さん、逃げて!」。叫びつつモンスターの映る車に走り寄る真司。するとその瞬間、握っていたカードデッキが光り、車のミラーに吸い込まれるように真司の体が消えていった――。
 ミラーワールド――。取り込まれた真司は、龍騎ブランク体へと変身。目の前にいるモンスター、変わってしまった自分の体、そして全てが反転してしまった街の風景。動揺する龍騎にモンスターは容赦なく襲い掛かる。そこへ仮面ライダーナイトがライドシューターに乗り到着。龍騎の危機を救い、すかさずモンスターに向かって行く。カードを使い契約モンスター・ダークウイングとともに巧に戦うナイト。刺激を受けた龍騎は、同じようにカードをライドバイザーに差し込み、天から降り落ちてきたライドセイバーを手に攻撃を試みる。しかし、その戦いはあまりにも未熟で、ナイトを足を引っ張る結果に。最後は、ファイナルベントを使用し飛翔斬を繰り出したナイトが、見事モンスターを撃破する。
 驚きと興奮を抑えられない龍騎は、ナイトに歩み寄り、いったい何がどうなっているのかを尋ねる。しかし答える暇もなく、龍騎の背後から凄まじい炎が襲いかかる。空中を飛来し、遂にドラグレッダーが現われたのだ!